なんだかんだとネタをこねくりまわしたが、結局寿司食べてただけだ
色々苦し紛れのことをしてきたわけですが、おおむね僕が好きなだけ寿司を食べまくったという内容です。たまには寿司を腹一杯食べたいなと思って書きました。(告白)
きっかけになったネーミングについてはよくわからないが、多分クラシック音楽が元ネタという事で合ってると思う。実籾については、きっと寿司担当の人がそこに住んでるか、もしくは実家が実籾なのだろう(適当)。
ある日スーパーの惣菜コーナーに行くとパック寿司が売られていて、その名前をじっくり見てみると面白い事に気がついた。
なんか名前が格好良いのだ。あれ、ずっとこうだっけ?と思って改めて見るほどに面白い。え、これ寿司でしょ?っていうおかしさがあった。
今回はそういう寿司を見ていきたいと思います。
※2011年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
さて、ここで注意書き。今回数軒のスーパーを廻ったが、名前がやり過ぎだったのはワイズマートだけだった。おおむね「特上寿司」とか「まぐろづくし」とか、そういう普通の名前だった。
「かえで」とか「もみじ」みたいな風流っぽい名前の寿司もあったけど、ワイズマートみたいなおかしさは無かった。寿司の名前がおかしいっていうか、ワイズマートの寿司の名前がおかしいだけの様だ。
さて、ではワイズマートの寿司を見てみよう。
いきなり幻想、華恋、月光だ。この名前を3つ並べて寿司の名前とはなかなか思わない。他にも風雅や実籾なんて寿司もあった。
実籾に至っては、まず読めない。「さねもみ」だろうか。意味はわからない。調べてみると、習志野市に実籾という無人駅がある事だけわかった。無人駅の名前を寿司に付けるのだろうか。
いくつか買ったのでそれぞれ食べてみたいと思います。
風雅だ。字面からして格好良い。仮面ライダーの主人公とかでありそうな名前だ。最近の子供でも風雅君っていそう。
自分と同じ名前の寿司がスーパーで売っているというのは嬉しいことなのだろうか、圭司って名前の寿司が売ってたら・・・・ちょっと嬉しいかも知れない。買って食べて何か書くと思う。
さて、その風雅だが、どこが風でどこが雅(みやび)なのかはよく分からないのが正直な感想だ。風雅とは、上品で優美な味わいという意味だ。
うーむ。長い穴子が風っぽい気がしなくもないし、ウニと鮪は雅な気もする。そこら辺が風雅なのかも知れない。
ところで、僕はパックに入ってる物を皿に盛って食べるのが好きだ。パックからそのまま食べると侘びしい感じがして嫌い。
さて、次は幻想。この記事を書くきっかけになった寿司だ。
幻想は780円でウニが入っている。「うに入り」ってわざわざ書いてあるのがいい。書いてあれば、ウニは幻想ではなく入っていると分かる。安心だ。
幻想には海老、サーモン、玉子焼き、ウニ、イカゲソなどが入って780円。ん?イカゲソ?ゲソ、ゲソ、ゲンソー、げんそう、幻想?
な、なんだってー!!!?
幻想ってのはイカゲソから来てたんだよ!
はい、ないですね、ないない。
さて、ソフトフォーカスで幻想的にしてみた幻想寿司の左下を見ていただきたい。
ネタが載ってない、ご飯しかないのが見えるだろうか。
これはまだパックを開ける前に撮った写真であってやらせとかは一切無いでゲソ。ネタが、ネタが無い。つまり、寿司にネタが乗ってる、その固定観念こそが幻想だったんだよ!
というストーリーを思いつきながら写真を撮って、さぁ食べようという事で蓋を取ったらネタが無かった原因はすぐに解った。
ネタの存在が幻想だったという謎、っていうか僕の勘違いはすぐに解けた。でもこの寿司が幻想である理由はわからない。幻想ってのはファンタジーなので、つまりファンタジーっぽい物がネタになっているという発想もあるかも知れない。
例えば、下の写真みたいな。
ファンタジー寿司は僕の与太話として飲み込んでおいていただいて、ここまで出てきた寿司の名前を並べてみて一つ気付いたことがある。
月光、風雅、幻想。これ、クラシック音楽の名前じゃないか?月光はベートーヴェンのピアノソナタで月光ってのがあるし、風雅はフーガってジャンルの音楽がある。有名なのではバッハの小フーガト短調。幻想はショパンの幻想即興曲だ。
寿司に音楽の名前を付ける是非は置いておくとして、これは濃厚かも知れない。他の寿司も見てみよう。
音楽がネーミングの元という説が出て、早速「華恋」でわからなくなった。「はなこい」ってなんだ?いや、「カレン」か?
そう思ってGoogleで「カレン クラシック」と検索したら「もしかして: カノン クラシック」と、パッヘルベ ルのカノンをおすすめされた。いくらなんでも、「レ」と「ノ」が似てるからってどうなのだろう。
そして、実籾もわからない。習志野の無人駅とクラシック音楽の関係は?
謎は深まる。さて、ここまでで賢明な読者の皆さんは気付いたに違いない。
どうにもこうにも、僕が寿司を食べているだけだ。こんなものを記事として書いて原稿料もらおうなんて図々しいにも程がある。
寿司をつまみながら日本酒飲んで、ネーミングの悪口言うなんて、僕も随分えらくなったものだ。父はよく、「圭司、人間、偉くなったらおしまいだぞ」って言っていた。
人にあれこれ言うなら、自分もやってみろって話なのだ。そこで、僕も寿司を作って名前を付けてみることに
ウニはこの世の生き物で一番美味しいと思う。僕はウニが大好きで、ここ数年「誕生日プレゼントはウニが良い」って言って、ウニを買ってもらって食べている。贈られ物は食べ物が良い。
だからウニを買ってきた。木箱2つでなんと500円だ。なんだその安さは、と思って迷わず買った。
まず作るのは、ウニづくしだ。思う存分ウニを食べてやろうって話だ。そして寿司にそれっぽい名前を付けるのだ。
やはりウニは美味い。進化の過程で言えばかなり下等な生き物のはずだが、数十億年かけて進化してきたほ乳類などと比べてもだんぜんに美味い。神すぎますぅー!美味しすぎますぅー!
神様、最初から美味すぎる物作りすぎです!
はい、気付いただろうか。このブロックは僕がウニを食べたいという気持ち、僕の欲望だけで書いた。だから欲望寿司。
少しは面白いことを書かねばならない。そこでひねりを加えた寿司を作った。
生命誕生40億周年を記念して、生命進化を寿司で表現した。進化の道筋にあわせて、ウニ(棘皮動物)、マグロ(魚類)、カッパ(両生類)、鶏(鳥類)、牛(ほ乳類)の5種類。
カッパが両生類か?は虫類はどうした?またウニ食べたかっただけか?などの疑問もあるかと思うが、そこら辺は飲み込んでいただけると助かる。この記事、色々飲み込ませすぎだ。
この5種類の中で一番美味しいのはやっぱりウニだった。ウニは本当に美味しい。進化の具合と美味しさは相関しないみたいだ。
両生類かどうか疑問の残るカッパ。カッパ巻は自分で作ってみた。そのカッパ巻を並べて、緑一色寿司と名付けた。「リューイーソー」と読む。麻雀の役だ。
緑一色のカッパ巻を作ってみてわかったのは、巻き寿司は難しいということだ。しかも海苔でなくおぼろ昆布を使ったことで難易度が上がった。「料理出来るんですねー」なんて言われて調子に乗っていたが、なんだこの崩れた巻き寿司は。ゴミか。
形もいびつだし、切るときにつぶれて残念な形になってしまった。これからは崩れた巻き寿司を出されても優しい気持ちで食べられそうです。
さて、ここまで寿司を食べ続けてきたのだけど、妻は寿司が嫌いだ。正確に言うと、生ものが嫌い。貝もイカもイクラも嫌い。だからほとんどの寿司は僕が食べた。僕は嫌いな食べ物が無い。
明らかに食べ過ぎなのだけど、それはそれとして、あんまり一人で食べると家庭不和の原因になってしまう。新年早々それはよくない。
そこで、好き嫌いの多い妻でも食べられる寿司のセットを作ってみた。
名前は、偏食寿司という。
嫌味っぽいネーミングで、かえって家庭不和の原因になりそうである。
色々苦し紛れのことをしてきたわけですが、おおむね僕が好きなだけ寿司を食べまくったという内容です。たまには寿司を腹一杯食べたいなと思って書きました。(告白)
きっかけになったネーミングについてはよくわからないが、多分クラシック音楽が元ネタという事で合ってると思う。実籾については、きっと寿司担当の人がそこに住んでるか、もしくは実家が実籾なのだろう(適当)。
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