鰻の成瀬が無邪気に増えている
「鰻の成瀬」という名前の鰻屋さんを聞いたことがある人も多いと思います。2022年9月に1号店をオープンして以来、どんどん増えているフランチャイズの鰻チェーンです。2023年内に300店舗を越えると予想してるとかなんとか。
このイケイケドンドンな感じをニュースや動画サイトで見ていたら、鰻を食べずにいたのがなんだかバカらしくなってしまいました。僕が食べても食べなくても鰻の数にはなんも影響ないのでは…とか、世間的には鰻がレッドリストに載ってることなんてなんとも思ってないんだな、とか。
ならば、ここで一度2020年代の鰻事情はどうなのか食べて確かめてみようと思ったのです。
そして、成瀬の鰻を食べてみた
成瀬の鰻は海外で養殖したニホンウナギだそうで、工場で加工した鰻をお店で温めてグリルで焼いて提供しています。なので職人の技術が要らず、その他諸々の工夫により低価格高品質で出せるのだそうです。天丼のてんやと似た発想ですね。
さて、味はどうかな?と思って食べてみると普通に鰻として美味しい。身がフワッと柔らかくてちゃんと焼けた風味があり、というかちょっと焦げ感が強いんですが、わざとよく焼いて焦がしているようです。おそらく分かりやすく香ばしくするためかなと。
ワサビやネギ、山椒などの薬味で味変しながら食べられるので最後まで飽きず刺激的に味わえます。よく考えられています。
いまどき当たり前に4000円くらいする鰻が2000円前後で食べられて、しかもちゃんと美味しいのは驚きでした。
で、さて、では他の鰻と比べたらどうなのだろう?どうせなら食べ比べてみようと思って各種鰻を食べてみることにしました。
吉野家の鰻
牛丼チェーンでなんで鰻?と思って食べたことがなかったんですが、初めて吉野家で鰻を食べてみました。
鰻の成瀬で食べて数日後に行ってみたんですが、調理場を見ているとレンジでチンしたパックの鰻をそのままご飯の上に載せてました。ふむ、店では焼いてないのか。
裏側を見たら、皮が縮んでいて、食べるとなんか硬いんですよね。なるほど、比べてみると成瀬の鰻はちゃんとした蒲焼が乗った鰻重でした。こちらはどちらかと言うと煮魚に近いですね。
そして山椒が無い。牛丼屋さんだし、山椒なんて付かないんだろうな、まぁそういうもんか、と思って七味や紅生姜を載せて食べまして。
ほとんど食べ終わってから気が付きました。あれ、この漬物の皿の下にあるの山椒では…。
たまたまかも知れませんが、ちょっと残念な鰻でした。吉野家ですし、次回は普通に牛丼を食べようと思います。
気は進まないけどなか卯の鰻
吉野家に行ったので、同じ牛丼チェーンのすき家を外して同グループのなか卯に行ってみました。期間限定の牛うな重税込み1190円。吉野家よりちょっと安いですね。
券売機で注文して席に着いて2分で出てきました。食券に18:16って書かれていて撮影時刻が18:18なので間違いありません。うわ!早すぎる!こりゃマズイに違いない!帰りたい!!って思ったら、普通に美味しくて謎が深まりました。どういうこと?ちょっと焼いた感まであり、余計に謎でした。精神と時の部屋で焼いてきた?(ドラゴンボール脳)
皮も適度に焦げていて香ばしく、蒲焼っぽさがありました。
山椒は小瓶がテーブルに備え付けられているし、錦糸玉子は彩りが良く牛肉は味が濃くて量もあり、満足感があります。これはなかなか良い鰻重でした。
今のところで並べるとこんな感じでしょうか。左のほうが美味しいイメージです。
成瀬>なか卯>>吉野家
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