カロリーメイトみたいなやつ界隈、カロリーバランスとライトミールブロックを食べる

カロリーメイトとカロリーバランス

以前はもう少し元気のいいパッケージだったように記憶するが、現在売られているカロリーバランスはちょっとクラシックな感じのデザイン。

フレーバーのラインナップはチーズ、チョコ、メープル、フルーツだ。

カロリーメイトのレギュラーラインナップが今現在でチーズ、チョコ、メープル、フルーツ、バニラだから、これはもう「やってるな」としかいえない。

ちなみにカロリーメイトといえばフルーツ味が2022年末あたりから売り場で見ないと話題になっていることを編集部の安藤から聞いた。

どうも、バニラ味の発売によって全体の売上が底上がりし、生産力を上げるため一時的にフルーツを販売休止にしているらしいのだ。

カロリーメイトは1983年発売だが、ここへきてなおその人気をたくましくしようとしていると思うと、生まれが同世代の私としてはこころ奮える思いがする。

さて、対抗するカロリーバランスだが、食べてみたところ、チーズ味に「おっ」と思わされた。

もそもそっとしたショートブレッド型の栄養調整食品にあって、良い意味でツンとするちゃんとしたチーズの風味がある。

「深い味わいのあるチーズ味」だと訴求しているが、これがちゃんとその通りだ。

トップバリュのライトミールブロックは安い

味くらべをするべく、もう1品、「ライトミールブロック」を手配した。イオンのプライベートブランド、トップバリュの商品である。

トップバリュといえば、がむしゃらに安さを追求し、その分パッケージや味の向上を頓着なく手放すことにチャームポイントがあるブランド、ライトミールブロックも驚くほど安い。

購入価格（税抜）でこんなかんじ。

カロリーメイト：181円
カロリーバランス：127円
ライトミールブロック：90円

これから味をくらべるわけだが、トップバリュの味わいにはすでに「安い」が入っていることを忘れてはいけない。

たよりない舌ですが食べくらべてみます

似たような三者だが、原材料は案外ちがう。たとえば油分。

カロリーメイト：マーガリン（乳成分を含む）
カロリーバランス：マーガリン
ライトミールブロック：ショートニング、マーガリン 

チーズも表記がちょっとずつ違った。

カロリーメイト：ナチュラルチーズ
カロリーバランス：チーズパウダー
ライトミールブロック：クリームチーズパウダー

うむうむと感じ入った。感想はのちほどまとめるとして、チョコ味も比べてみる。

チョコレートの由来の原料はこんな感じ。

カロリーメイト：チョコレートスプレッド
カロリーバランス：準チョコレート、ココアパウダー
ライトミールブロック：準チョコレート、ココアパウダー

原料に関してはチーズ味もチョコ味も、本家カロリーメイトがやはり値段分頑張っているんだなあと感じさせるものがある。

カロリーメイトは「カロリーメイト」の範疇で味をやる

食べ比べて、率直な感想としてうかんだのは「範疇」の概念だ。

カロリーメイトの特徴として、どのフレーバーを食べてもまず「カロリーメイト」の味がする。

カロリーメイトの範疇で各フレーバーを展開しようという意思を感じる。

一方のカロリーバランスはカロリーバランスという団体への帰属意識が低く、フレーバーへの自由度がむしろ高い。

チーズはしっかりチーズで、チョコはしっかりチョコ味だった。
それぞれバーの固さ、食感も違う。

いっぽう、トップバリュのライトミールブロックは全体的に味の積極性が薄い。

カロリーメイトがその範疇で味をやると書いたが、ライトミールブロックもそうで、しかしその範疇がカロリーメイトより二回り狭いイメージか。

陣地が狭い印象がある。

しかし私はライトミールブロックを決して軽んじているわけではないのだ。

ライトミールブロックのすごみ 

ライトミールブロックのすごみ 、それは、フレーバーをチーズ、チョコ、メープルとラインナップしカロリーメイトと歩調を合わせながら、急に「しっとり ブルーベリーヨーグルト味」を展開しているところなのだ。

栄養調整食品ファンのみなさまのなかにはピンときた方もいようかと思う。 

そう、ライトミールブロックは、カロリーメイトだけでなく、バランスパワーにも目くばせをしているのだ。

バランスパワーはカロリーメイトの後発商品のような立ち位置でありながら、フレーバーを独自の方向性で舵取りするのが特長のブランドだ。  

そしてそんなバランスパワーには、ブルーベリー味がある。

これが帝王イオンのぬかりのないやり方……。

と思ったら、ライトミールブロックはバランスパワーのメーカーであるハマダコンフェクトがトップバリュ向けに製造した商品であった。なるほど！ 

何事も、本当に勉強であることだ。