というわけで、体からわきいずる純粋な野暮、みていきましょう! 力の入った長文投稿をたくさんいただいたため、紙面の関係で一部略させていただいた場合があります。ご了承ください~。
悪役に知らせたい台所にわいたコバエの存在
昔から、世界を我が物にしたがる悪役の気持ちがわかりません。
そもそも世界に欲しがるほどの価値はない気がします。
なくならない病気、制限された中での自由、耐えることのない争い、サラダに入っていたセロリ、椎茸の裏に隠れてた虫、台所にわいたコバエ…それらによって構成されているといっても過言ではない世界を、ヒーローと戦ってまでも求める悪役は一体何に期待しているのでしょうか。
(えてりー)
野暮のお手本が来た。台所にわいたコバエの大変さ、悪役に教えてあげたいですよね。
東京駅がわかりません。1つの駅に、あまりにもいろんなお店が集っていますが駅である必要性があるのかどうか。山手線外回りにたどり着きたいのにコンビニとかおにぎり屋とかお弁当売り場とかが誘惑してきます。あとユニクロとか。
駅ならもっと駅然として欲しいのです。さらに地下まであるとか。ここは一体どこですか。
(文太)
「駅ならもっと駅然として欲しいのです」東京駅へのお願いが胸にしみました。
野暮を承知で言いますが、野菜の肉巻きがわかりません。
野菜と肉炒めで良くね?と思います。や、食べるとおいしいんですよ。見た目もきれいですし、作ってもらったお弁当に入ってたら、おおっと思います。
だけど、自分が作って出すなら、作る手間と一瞬で無くなる儚さを考えると、肉と野菜炒めになってしまいます。
家でよくやるのは肉だけ先に焼いて、野菜は温野菜にして食べる時にお箸で野菜を肉で巻いて食べてます。結局巻いてるけどそれでもおいしいですよ。
葱山紫蘇子
手間に対する儚さの量に野暮が宿りました。そして箸で巻くアイディアめちゃめちゃ使える……!
200ページの小説は500ページある
小説なり参考書なり、表記されているページ数が信用できません。絶対もっと多いはずです。
私がただ単に活字に弱いだけかもしれませんが、200ページの小説とか本当は500、600ページぐらいあるのではないでしょうか。あんな薄い紙の集合体があの分厚さで200ページしか無いわけないと思います。
(大川)
ものすごくとぼけてくる投稿が現れました。確かにページ数に対して読んでる文字数多い気がするの、わかります。
私が知らないだけでちゃんと座れるならすみません。
(とみ)
きっと座れてはいると思うんですよね。でも「薄い!」「大丈夫か!」と思う気持ちは大切にしたいです。
(ちみのり)
みんな薄々気づいてるやつ……!
普通にお腹が減るに違いない
健康のきらめき。
そうか、ビール無理に冷やさなくてもいいのか! という発見がありました。
野暮を承知で言いますが、ご飯のおこげの良さがわかりません。
独り暮らしを始めた頃に炊飯器を買うタイミングを逸して以来、小型の鍋とコンロで炊飯していますが、良くも悪くも簡単におこげができます。
確かにおこげは香ばしく、味そのものは嫌いではありません。
しかし、おこげ+周辺のお米がめちゃくちゃ奥歯に詰まりやすいのです。
(すみこ)
「めちゃくちゃ奥歯に詰まりやすいのです」という独白よ。
わたしたちは醤油を食べてはいまいか
たまごかけご飯が謎です。
おいしいですよね。栄養ありますよね。時々むしょうに食べたくなります。
ですが、たまごの味って・・・ありますか?
お醤油やめんつゆをおいしいと感じてるだけでは?
好きですが、子供のころから首をひねりながら食べています。
(ちーちー)
たまごかけご飯のほかにも、もしかして私これ醤油食べてるだけになってない? と不安になることは本当に多い世の中です。
「潤い」の感度が鈍い
野暮なことを言いますが。乾燥するので加湿器を使っていますが、正直、加湿され具合がよくわかりません。パーセンテージで計られても……って思うし、噴出口に近づいて顔に浴びてようやく「ああ、加湿されてるな」とわかる次第。加湿器の性能や部屋の広さに関係なく、私の「潤い」の感度が鈍いのだと思います。
(おこあん)
世の保証されているものに対していまひとつ実感がえられないこと、確かにありますね……。加湿をあびるの、私もよくやります。
とっても野暮ですが、地球が自転してるとは思えません。
地球の自転速度は時速1700kmらしいですが、遊園地のコーヒーカップですら気持ち悪くなるのにそんなスピードで回ってたら酔っちゃいそうです。
(モルタル三丁目)
最終的に野暮は地球の運動に行きつきますよね……!
というわけで、たくさんのキレキレに研ぎ澄まされたご投稿ありがとうございました!
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