特集 2023年9月2日

鳥の巣鑑賞、はじめました(デジタルリマスター)

冬、山には緑も花も少ない。あるのは枯れ木か、緑だと思うと花粉の出るスギやヒノキだったりする。ではこんな時期にはなにを求めて山へ行けばいいのだろうか。

答えは巣だ。

そう、鳥の巣。葉の落ちたこの時期ならではの趣味、鳥の巣鑑賞について、今回は情熱的に提案したいと思っています。

2009年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

前の記事:新潟の美味いラーメンと、キムタクも食べた柿の種

> 個人サイト むかない安藤 Twitter

花粉でだんごを作りたい

実はというとこの企画、始りは巣ではなく花粉だった。この季節の山といえばなんと言っても花粉だろう。当サイトでは以前奥多摩に花粉を退治に行った記事があるが(花粉を退治する)、あのときはなぜか花粉を採取することができなかったはずだ。

今回、そのリベンジも兼ねて、それからひな祭りということもあり、スギの花粉を集めてだんごを作ろうと思って山へとやってきた。正直今日で3日目だ。昨日までの2日間は徒労に終わっている。

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たっぷりと花粉を抱えたスギがそこにあるのだが。

なぜ僕は2日間も無駄にしたのか、その謎を解くべくカメラに残されていた写真を見ていこう。

今回は花粉のだんごを作るためにトリモチのようなものを作って臨んだ。棒の先についているのは水分をかなり多めに練り上げた紙粘土だ。これで花粉を絡め取る作戦だ。

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取り棒で花粉を取る練習。

試験段階の花では見事に花粉を採取することができたので、ならばスギでも!と期待して現場へと持ち込んだのだ。ここまでの段階で間違いは一つもないだろう。

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花の花粉を粘土で絡めて。
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こうして採取するつもりでした。
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 ちゃんと先人の教えを守れ

しかしこういう安易な装置は往々にして使えない。今回、最も予想外だったのは木の高さだった。スギの木はまっすぐ伸びるように枝打ちしながら育てられているため、手の届く範囲には花粉をはらんだ枝がないのだ。

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が、これがまったく届かないのだ。

そんなはずは!と思い「花粉を退治する」を読み直したらライター住さんも同じ理由で手こずっていた。温故知新とはよくいったものです。

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がんばって届くところで棒を振り回してみても。
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花粉らしきものは付いてこず。

というわけで僕は今、2日間山の中で歩き回った疲れを抱えたまま忍者の格好をして写真を撮っている。もうだめだ、次の記事はおそらく「花粉を取りに行ったけど取れなかった」という言い訳じみた記事になるだろう。それをごまかすために要所要所で忍者にはなったが、写真を見るとまったくもってむなしい。

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疲れたでござる。

だけどここでやめなかったのがよかったと思う。3日目にいいものを見つけました。 

⏩ 3日目に見つけた物とは?

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