花粉でだんごを作りたい
実はというとこの企画、始りは巣ではなく花粉だった。この季節の山といえばなんと言っても花粉だろう。当サイトでは以前奥多摩に花粉を退治に行った記事があるが(花粉を退治する)、あのときはなぜか花粉を採取することができなかったはずだ。
今回、そのリベンジも兼ねて、それからひな祭りということもあり、スギの花粉を集めてだんごを作ろうと思って山へとやってきた。正直今日で3日目だ。昨日までの2日間は徒労に終わっている。
なぜ僕は2日間も無駄にしたのか、その謎を解くべくカメラに残されていた写真を見ていこう。
今回は花粉のだんごを作るためにトリモチのようなものを作って臨んだ。棒の先についているのは水分をかなり多めに練り上げた紙粘土だ。これで花粉を絡め取る作戦だ。
試験段階の花では見事に花粉を採取することができたので、ならばスギでも!と期待して現場へと持ち込んだのだ。ここまでの段階で間違いは一つもないだろう。
ちゃんと先人の教えを守れ
しかしこういう安易な装置は往々にして使えない。今回、最も予想外だったのは木の高さだった。スギの木はまっすぐ伸びるように枝打ちしながら育てられているため、手の届く範囲には花粉をはらんだ枝がないのだ。
そんなはずは!と思い「花粉を退治する」を読み直したらライター住さんも同じ理由で手こずっていた。温故知新とはよくいったものです。
というわけで僕は今、2日間山の中で歩き回った疲れを抱えたまま忍者の格好をして写真を撮っている。もうだめだ、次の記事はおそらく「花粉を取りに行ったけど取れなかった」という言い訳じみた記事になるだろう。それをごまかすために要所要所で忍者にはなったが、写真を見るとまったくもってむなしい。
だけどここでやめなかったのがよかったと思う。3日目にいいものを見つけました。