特集 2025年8月5日

ブロッコリーを合体させて大きなブロッコリーにする。そして自分はメインディッシュに

ブロッコリーを大きくしたい。最初はただそれだけだった。小さな房がたくさん集まってできているのがブロッコリーだから、そのブロッコリーをたくさん集めて束ねれば、簡単に巨大ブロッコリーが作れると踏んだのである。

実際にやってみると、驚きの副作用があった。

付け合わせ野菜の代表格であるブロッコリーを大きくすることによって、隣にいる自分がメインディッシュになれることがわかったのだ。

変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。

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ブロッコリー×10=巨大ブロッコリー

まずは材料集め。とりあえず10個買ってきた。同じ野菜を一度にこんなにたくさん買ったのは初めてだ。

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10個のブロッコリーたち。
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並べてみた。思ったよりもかさばる。

企画会議でこのネタについて話したとき、林さんから
「いいですね。5,000円分くらいブロッコリー買ってきて合体させたらそれだけでおもしろそう」
と言われたことが頭に残っていた。この日、私が買い物に行ったスーパーではブロッコリーが1個200円くらいで売られていたため、5000円分だと25個である。いくらなんでもちょっと多すぎる気がする。はたして、算数の問題のように馬鹿正直に25個のブロッコリーを買ってしまっていいものか。そもそも持って帰れるのか。
悩んだ末に買ったブロッコリーの数が10個である。

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立ててみた。
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横から見るとブロッコリー並木だ!

視点を変えれば、ブロッコリーはそのままでも大きな木みたいに見える。これもまたトリックアート的な巨大ブロッコリーと言ってしまうことができるのでは......。自信が湧いてくる。

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合体させる

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下枝が大きい。

手探りで進めていく。とりあえずこの大きな下枝は切ってしまわないといけないだろう。

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キッチンバサミで切り落とす。
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切り終えた。大量だ。

10個全ての剪定を終えると、下枝の山ができた。普段ならすぐに捨ててしまう下枝だけれど、これだけ大量にあるとそのままゴミにしてしまうのはなんだかもったいない気がしてくる。試しに齧ってみた。食べられなくはないが、繊維が固くて美味しくない。ウサギかリクガメを飼っていれば餌にできてよかったのに。

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すっきり!

難しいのはここからだ。ブロッコリーは意外と重たくて、貼りあわせようとしても半端なやり方だと自重で崩れてしまいそうだ。どうやって合体させたものか。

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ブロッコリーの束ね方なんてどこにも載ってない......。

芯に竹串を刺して生け花用のオアシスに固定しようかとはじめは思ったけれど、ブロッコリーの重さで割れてしまいそうだったので却下。

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いろいろ考えた末に、ブロッコリー同士をテグスでグルグル巻きにすることに。

これはうまくいった。芯に巻きつけたテグスは外から見えない上に、ブロッコリーを傷つけることもないのだから、隣のやつと合わせてとにかくグルグル巻きにしてやればいい。

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同じ調子でどんどんつなげていく。10個全てが合体だ!
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さらに外側からもテグスで固縛。

外側に巻いたテグスは、透明とはいえ、近くで見ると線が走っていることがわかる。ただ、これをしないとブロッコリー同士の間に隙間ができてしまうのだ。ともかく、一番の難所であるブロッコリーを合体させるところを攻略できた。

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