

店主が作りまくった大量のお面が飾られている謎の床屋さんを別府で発見! そのお店自体もスゴいんですが、思えばこれまでも色んな〝変わった〟床屋さんに遭遇してきました。
様々な業種に〝変わった〟お店はあるものの、どうも床屋さんの〝変わった〟率は妙に高いような……。床屋さんはどうして〝変わった〟ことになってしまうのか!? これまでの取材を振り返りつつ考察してみました。
犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。(動画インタビュー)
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そんなこんなで32歳のときにこの「酒井理容店」をオープン。さらに40歳頃に転機が訪れます。










売ることもあるよ。どっから聞いてくるか知らんけどな、外国人が来て売ってくれって。お土産代にするんじゃないか?



ボクの考える「変わったお店」「変わった観光スポット」が成立する条件は。
・お金
・時間
・根性
……まあ普通ですな。
ということで、メチャクチャ財力のある人が作っている(宗教絡みとか)じゃない場合、多少変わっててもお客さんが来てくれる場所にあるケースが多いです。

たとえば温泉地とか、世界遺産などの超A級観光スポットの近く。そのお店目的では来ないけど「ついでに」寄ってくれるんですよね。

その点、床屋さんは……。
・髪は伸びるから変わった店でもお客さんがくる(だいたい近所の床屋に行くでしょう)
・営業時間はキッチリ決まってるし、お客さんを待つ間はヒマ(偏見だけど!)
・昭和20~30年代頃、どうやら「とりあえず床屋で手に職をつけろ」という時代があったっぽい
これまで取材した店主さんもみんな70~80歳代で、「親に言われて仕方なく」という理由で床屋をはじめているケースが多かったです。



ホントは他のことがしたかった……。しかも地方の床屋じゃあクリエイティビティーを発揮できるような突飛な髪型を注文してくれる人もいない。
ということで、突然クリエイティブ魂が爆発して、床屋とは関係のないものを作りはじめてしまうんじゃないかと。
それでも店が成立しているのがスゴイ!
前から薄々感づいていた「床屋の店主はクリエイティブが爆発しがち」問題。新たなクリエイティブ床屋を発見したことで、確信にまた一歩近づいてしまいました。
過去の取材を振り返ってみても、みんな「別に床屋になりたかったわけじゃない」と言っているのが面白い。そんなやる気がないのに、キッチリお店は維持できてるのがスゴイですよね(変な店なのに)
もちろん、もともと床屋さんになりたくて、仕事に情熱を燃やしている床屋さんも多いと思いますが。
■酒井理容店
大分県別府市松原町13-7
【営業時間】9:00〜17:00 ※要確認
【定休日】月曜、第3日曜
【電話】0977-22-7377
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