チョウチンアンコウ“アルコール”センサーを作ったよ(デジタルリマスター)

電子工作に最近興味が出てきて、何か面白いものができないかと、しょっちゅう考えている。
とはいうものの、できますものは、まあせいぜい「なでると喜んでピカピカ光るLEDイワシ」だったりする。今のところ、手芸モノに電子工作を掛け合わせて悦に入っているくらいだ。
「手芸」×「電子」というと、自分の場合、考えの行き着くところは「魚類」が多い。海のモノは、ついつい作りたくなるような面白い形をしているものが多く、「これを使って何かしたい!電気を通したい!」と思ってしまうのだ。
今回は「チョウチンアンコウ」に回路を埋め込んでみた。名づけて「チョウチン“アルコール”センサー」である。
※2009年12月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
前の記事:“ハンザキ”がハンバーグに似ているので作ってみた(デジタルリマスター)
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ダジャレのつもりが
「チョウチン“アルコール”センサーです」といわれても何のことやらだろう。初めに実物をお見せしたい。

まあこんな感じ。これのどこが「+電子工作」なのかとお思いでしょうが、それは2ページ目あたりでわかる手筈になっています。
なぜ“チョウチンアンコウ”かというと、「アルコール」と「アンコウ」をかけているのだ。ダジャレの説明をしてしまいました。他、あのチョウチンを機能に生かすためでもある。
トポロジーがわかると、やりやすいのでは
ではまず、ガワ(ぬいぐるみ)の部分から、まるっと制作しきってしまおう。使う布はフェルトよりやわらか目のものを選び、被りやすくした。かぶりやすく?



そう、この「チョウチンアンコウ」、頭に被れるようになっている。カブリモノを作ってみたかったのと、センサー埋め込む都合でどうしてもそうしたかったのだ。
しかしカブリモノというものを作ったことがない。普通は頭部のマネキンとかの土台に被せてちくちく縫い上げていったりするんだろうが、うちにはそういう頭部がない。自前の頭部では縫えない、危ないし。そこでだ。


見た目はビンボくさいが、期せずしてなかなかの土台となった。縫っているうち、うっかり電源が入らないよう注意して作業を進めよう。


頭に被ること、魚であること、そして回路を埋め込むこと、いろいろ考慮しながら、いやになるほど手探りで微調整。特に裏地と表地をどう縫い合わせて、とか綿はどこに入るんだ・・・とか、さんざんの苦労の末にこんなのんきなもんができてしまうと、力が抜ける。

ここまで来たらもう一息か、というとそうでもなくて、まだ工程の半分くらいだ。チョウチン部分作りとか、内側と外側の縫製とか、細かい表面仕上げとか、なかなかに面倒な作業が待っている。



アンコウの形決めはほぼ終わったので、次のもう一山を越えたいと思う。「電子工作は果たして成功するのか」という、高い高い山だ。
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