特集 2024年3月29日

ビールに「追いホップ」と「追い麦」をすると美味しい

ビールというものがある。麦とホップで作られたお酒だ。居酒屋に行った時などは最初の一杯がビールということも多いのではないだろうか。味はもちろん、喉越しの良さなど、ビールは我々に幸せをもたらしてくれる。

そんなビールに追いホップや追い麦をすればどうだろうか。味が濃くなってさらに美味しくなるのではないだろうか。ビールを使ったカクテルなどもあるし、手を加えることで新しいビールに出会えるかもしれない。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

ビールの歴史

ビールの歴史は古い。紀元前6000年前には作られていたと推測される。紀元前3000年頃にはメソポタミアのシュメール人がビール作りをしていた記録も残っている。ヨーロッパでは紀元前1800年頃にはビール作りが始まっていた。つまり歴史あるお酒なのだ。

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ビールって美味しいよね!

最初の頃のビールは麦を使い作られていた。ホップがビールに添加されるのは11世紀になってからだ。ホップを添加することで雑菌の繁殖を抑え、品質の向上にもなった。今ではビールといえば、麦とホップだ。

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麦とホップですね!(これは厳密にはリキュール(発泡性)です)

日本でビール醸造が始まるのは明治以降のことだ。1860年にアメリカ人醸造技師が横浜に醸造所を開設したのが始まりとされる。ちなみに私はビールが好きだ。とても好きだ。乾杯のビールから最後の一杯までビールを飲んでいることもある。ワインやウイスキーも好きだけど。

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ビール美味しいよね!(これは厳密には発泡酒です)

ビールでは一般にデンプンの含有量が多い二条大麦が使われるけれど、六条大麦や小麦が使われることもある。麦から麦汁を作り、そこにホップを加える。この工程でビール特有の香りと苦味をつけるわけだ。

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これがホップです!

 

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乾燥ホップ

ホップはどこのスーパーに行っても必ず並んでいることはない。ただ育てているのは何度か見たことがある。岩手県の遠野はホップで有名な地域だ。ちなみに国内のホップ生産量では岩手県が約50%のシェアを持っている。 

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こちらが乾燥ホップです!

海外で作られた乾燥ホップを手に入れた。生のホップは先にも書いたように見たことがあるのだけれど、乾燥ホップは初めてだった。匂ってみるとあまりいい匂いとは言えないので驚いた。どちらかと言えば不快な匂いな気もする。

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ティーバッグに入れて、
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お湯を注ぐ!

ホップはビールだけではなく、上記のようにハーブティーとして飲むこともできる。これが驚きで乾燥状態ではあまりいい匂いではなかったけれど、ハーブティーにするとその匂いが消え、むしろ香り豊かで、味としては薄いけれど、甘みのようなものがあり美味しく感じた。

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美味しいですな!

そこで思いついたのだ、ビールにこの乾燥ホップを入れてはどうかと。詳しい人に話を聞いたら「味は変わらないと思うけど、香りは豊かになると思う」と言っていた。素晴らしいではないか、ビールの魅了の一つは香りだ。

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美味しそうな気がする!

 

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ビールに追いホップ

追いホップのやり方は簡単だ。乾燥ホップをティーバッグに入れてビールに投入するだけ。私はクラフトビールも好きで、その理由の一つがやはり香りが芳醇な点。だから追いホップも期待している。 

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乾燥ホップをティーバッグに入れて、
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ビールを注ぐ!
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飲み比べてみましょう(左:追いホップ、右:普通)

飲んでみる。なるほろ、と思う。確かに追いホップをした方が香り豊かだ。劇的な変化は正直に言ってない。ただ鼻に抜ける香りがいいように思える。味は変化を感じなかった。香りだけがわずかだけれど向上している。

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もう麦もいれたれ!

 

⏩ 麦茶を入れると芳醇になった!

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