行田のゼリーフライ
以前から行田のゼリーフライのうわさは聞いていた。実際に食べにいった人はおいしいという。
ゼリーのフライがうまいのか?アイスクリームのてんぷらみたいなものだろうか。
JR行田の駅を降りてベンチで荷物を整理していると、細長い紙が落ちていた。週刊誌の袋とじを開いたゴミだ。ほこりっぽい性が妙にエロティックだ。静かに僕のテンションがあがってゆく。
行田駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りた。観光案内所は4時までとのこと。まあ、4時を過ぎることはないだろう、と思ったら。
「時間過ぎたらそこのポストに自転車の鍵いれておいてください」
なんとフレンドリーな。しかもレンタサイクルはタダだ。借りた自転車のハンドルがチョッパー気味なのも埼玉らしさを実感できてうれしい。
これがゼリー?
30分で水城公園という大きな池のある公園に到着。たくさんの人が釣りをしている。池のほとりにはゼリーフライの店、駒形屋がある。
ゼリーフライ、1本60円。
割り箸にささった小判状の揚げ物をうけとる。表面にはソースがひたしてある。
では、いただきます。
これは………、コロッケか?いや、コロッケよりももっともちもちしている。とにかく中身はゼリーではない。うまい。
※ 家に帰って調べてみると、ゼリーフライのゼリーとは「銭」がなまったという説や、洋風から発想してゼリーになったなど諸説あり、なかみはジャガイモにオカラをまぜたものだそうだ。
地元の高校生が持ち帰りで2本買っていった。なじんでいるぞ、ゼリーフライ。