デジタルリマスター 2023年8月21日

F1のコースを7時間走る(ママチャリで)(デジタルリマスター)

スタート3分前

グリッドに並ぶレーサー達と共にピットで待機する我々にも緊張感がみなぎる。ダウンを脱いで準備運動始めるべきか。いや、ちょっと待て、よく考えたら1周4.6㎞のコースをママチャリで走るには10分以上はかかるだろう。僕の順番は7番目なので1時間以上まわってこないことになる。

ということで暇なのでこの隙にスーパーママチャリグランプリのルールを見てみましょう。

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いよいよそのときが迫る!

基本規定より

・お買い物用自転車であること
・カゴが装着されていること
・車輪は26インチ以下であること
・走行性能を向上させる目的の改造は不可

つまりママチャリらしいママチャリでないとだめ、ということだ。別途大会ルールには「順位を気にしない」「基本的にリタイヤ不可」という項目もある。記録より記憶ということ。安心。

そうこうしているうちに1分前のサインが外されいよいよスタートの時がやってきた。方々からチリンチリンとベルの音が聞こえるのもママチャリならでは。

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チリンチリンと鳴らしながら一斉にスタート!
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チリンチリンチリン・・
いったん広告です

7時間耐久レースの始りです

しかしいくらママチャリとはいえスタートと同時に1000台以上が一斉に走り出す様は圧巻だ。ベトナムの朝か!って思う。通り過ぎるママチャリに乗っている様々な仮装をしたドライバーを眺めているだけでうれしい。

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お、ザク!

しかしここからは本気でF1のコースを走っていくわけだ。会場アナウンスでもチームミーティングで教えられた通り、第一コーナーには気をつけろ、と言っていた。大会要領にも明記されている。

 

※1コーナーについて

想像以上に急な下り坂の右カーブです。転倒者の大半は気づかぬうちにスピードが出てしまい、気づいたときはコントロールを失っていた、と言います(大会要領より)

 

事故が起きた場合の誘導ルート図も描かれていて冗談ではないことがわかる。

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気をつけていってらっしゃーい。

それでも富士山を間近に眺めながらのママチャリレースはどこかほのぼのとしていて、実際に自分の順番がまわってくるまではその過酷さがまったく予想つかないのだった。

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富士山が本当にすぐそこに見えます。
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まだ雪の残るコースを走るママチャリ。
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トップの人は信じられないスピードでした。
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銀色に輝くコース(凍ってるので)を疾走するママチャリ。

⏩  過酷なレース模様はこちら

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