ドリー・ファンク・ジュニア、栄光の軌跡
という訳で、去る3月1日、両国国技館に行って来た。ドリー・ファンク・ジュニア、67才の引退試合である。
試合の様子をお伝えする前に、まずはドリー・ファンク・ジュニアの栄光の軌跡を振り返ってみよう。
ドリー・ファンク・ジュニア。1942年、インディアナ州出身。レスラーであった父ドリー・ファンク・シニアの指導を受け、1963年にプロレスデビュー。1969年2月、ジン・キニスキーを破り第46代NWA世界王者となり、通算4年3ヶ月間に渡ってその座を保持。
1977年、日本で開催された「世界オープンタッグ選手権」にて、弟テリーとのタッグで優勝。この時、ブッチャー・シーク組からフォーク攻撃を受けたシーンはあまりにも有名だ。プロレスを知らないウェブマスターの林さんが「ドリーファンクって、ブッチャーにフォーク刺されて有名になった人ですよね」と言っていた。ファンとしてはその括られ方に納得がいかないが、一般的にはそういう事なのだ。
ブッチャーからフォーク攻撃を受けた後、ザ・ファンクスは79年と82年にも世界最強タッグ選手権で優勝を飾っている。
79年から85年頃にかけて、僕は頻繁に試合会場に足を運んでいた。まさにザ・ファンクスの全盛期を目の当たりにしていた訳だ。それから大人になるにつれ、僕のプロレス熱が冷めてしまったので、その後のザ・ファンクスについて詳しく知らなかったのだが、ドリーはまだプロレスをやっていたのだ。現役レスラーとしてマットに立ちながら、不動産業やレスリングスクールもやっているらしい。タフな67才である。