広告企画 2023年3月20日

恐竜CGは人が演じてる?家の冷凍庫で霜柱を作って食べられる?科学・テクノロジーの裏側・表側

テレビで好きな番組ジャンルはドキュメンタリーだ。中でも最先端の科学技術を紹介する番組はほんとうにたまらない。

一方でデイリーポータルZでもときどき「これは科学なのでは!?」と思う記事がある。身のまわりの話題を紹介するサイトが、うっかりサイエンスを掘り当ててしまうことがあるのだ。

この記事ではNHKの番組のおもしろいところだけを短い動画で見られる「NHKラーニング」の科学系動画を見つつ、デイリーが掘り当てたうっかりサイエンスも紹介したいと思います。

※この記事はNHKラーニングが面白いからもっとみんなに見てもらいたいと願う広告記事です。NHKラーニングは大人が気軽に学びなおせるサイトです。

インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

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> 個人サイト nomoonwalk

体を張ったテクノロジー

最初に紹介するのは恐竜の再現CGに関するものだ。

めちゃめちゃリアルなCG(NHKラーニングより「よみがえれ!恐竜 大迫力の【恐竜CG】はこうして生まれた!」)

サムネイルに出てくる高精細な恐竜。ハッカーみたいなCGエンジニアがすごいスピードでハイスペックマシンを操っている様子が映るかと思いきや、動画にでてくるのはこんなシーン。

人が恐竜を演じ、それを参考にCGを作っているそうだ。これだけ見るとどこがどう恐竜なのか全然わからないが、後半で出てくる再現映像を見ると「この棒はしっぽだったのか」とかわかってくる。まさにテクノロジーの裏側という感じで面白い。

 

デイリーにはこんな最先端CGは出てこないが、逆に古いCGを実写で再現する記事ならある。

どっちが本物でしょう?(記事「昔のCGっぽい写真を撮る」より)

80~90年代の独特のテカテカしたCG。モザイクの床や、反射するティーポットがよく出てくる。あれを実際に作ってみる記事だ。CGと現実の質感の違いが際立って面白い。

余談だが、本当は上の動画を見て真っ先に思い出したのは、大人が3人がかりでF1の形態模写をするこの記事である。でもサイエンスもテクノロジーも一切関係ないのでリンクを貼るだけにとどめよう。

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改造はエンタテインメント

次に紹介したい動画は、企業の凄腕エンジニアたちがおもちゃの本気改造を競う番組、「魔改造の夜」より。見たことのあるおもちゃがガチスペックにつくりかえられてしまうのが面白い。

NHKラーニングより「エンジニアが見た“失敗”の先とは
すごいスピードでロープを登る赤ちゃん人形

この回はままごと用の赤ちゃん人形に綱のぼりをさせるという課題…なのだが、本番では綱のぼりに失敗。その後に行われた社内でのリベンジ綱のぼりを追った映像だ。

「魔改造の夜」は作品以上に、試行錯誤するエンジニアたちの姿が魅力の番組。その一番いいところが凝縮された5分間だと思う。

 

デイリーポータルZでも、おもちゃを改造する記事はよくある。

13.gif
飛び出した黒ひげをキャッチ!(記事「黒ひげを危機一髪から救った」より)

これはライター爲房さんが作った「黒ひげ安全装置」である。スポンジでやさしくキャッチしてくれる。

工作記事を書いた作品は、その後どこかで展示をすることがよくある。そのときに限ってうまく動かず、最悪「調整中」の札を貼ってただ座っているだけになることもある。本番で失敗して悔しい、という思いは、めちゃめちゃよくわかるのである。

 

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すごすぎる小学生たち

次は小学生ロボコンの映像を紹介したい。NHKのロボコンといえば高専生や大学生によるものがメジャーだが、数年前から小学生ロボコンも始まった。

​​​NHKラーニングより「すごいぞ!小さなロボコニスト 小学生ロボコン2021全国大会

自分も何度かイベントや動画で作品を見たことがあるのだが、率直に言ってめちゃくちゃすごい。モーターとダンボールとストローと…みたいなザ・小学生工作なパーツを組み合わせて、垂直な柱を登ったり、高台の上にアメを乗せたりする。センサーやコンプレッサーなど高度な部品を使っていないだけに、アイデアだけで必要な機能を実装しているところが圧巻なのだ。

ダンボールのロボットが柱をぐいぐい登っていく

 

サイエンスからは少し離れるが、デイリーポータルZにもすごい小学生が登場する。個人的に印象に残っているのは、かつてきだてさんが取材した、すごい情報量の手書き文房具図鑑を作った山本くん。

記事「夏休みの宿題で作った文房具図鑑がすごい」より

手書きイラストにくわえて消しゴムは消しカスサンプルつきという凝った作りのこの図鑑、続報記事によると実際に出版までされたという。

 

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自然のものを作ってしまう

つぎはすごすぎる最先端技術の動画。

NHKラーニングより「“タンパク質”人工合成の世界

さまざまな種類のたんぱく質を自由に合成できてしまう技術が誕生。一例として、蚊の口にあるたんぱく質と同じものを合成することで、ガンの発見に使えるかもしれないという話が出てくる。

たんぱく質の合成もすごいし蚊の口がガン発見に使えるという発想もすごい。ぜんぶすごい。

 

我々デイリーポータルZの技術は残念ながらたんぱく質の合成まではたどり着いていないが、自然にあるものを人工的に生成しようという実験はしばしば行っている。個人的に好きな記事はこれだ。

記事「食べられる素材で霜柱を作って食べたい」より

冬に地面にできる、霜柱を自宅で作ってみたいという記事。使っている機材はタンパク質の合成装置ではなく家庭の冷凍庫だ。

残念ながら完全に成功というところまでは至っていないが、科学の力で人類のあらたな可能性(霜柱を食べる)にリーチした有意義な記事といってよいであろう。

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重力のふしぎ

最後の動画はスケールがデカい。これだ。

NHKラーニングより「アインシュタインの予言 重力レンズ

宇宙空間に大きい天体があると周囲の光が歪み、結果的にレンズとして作用する「重力レンズ」という現象が起こるらしい。

それを利用して超新星爆発を時間差で観測したり、遠くの天体を見たりできるそうだ。

 

こういうことらしい

 

デイリーでももっと小さなスケールで、重力に関する興味深い記事がある。熱い缶コーヒーと凍った缶コーヒーはどっちが速く転がるだろうか、という実験だ。

記事「科学的には熱い缶コーヒーは速く転がる?」より

斜面に熱い缶コーヒーと、凍った缶コーヒーを転がす。熱いコーヒーは中身がちゃぷちゃぷと動いて転がる邪魔をするので、凍った缶の方が速い……ように思える。でも実際には熱いほうが速いのだ。不思議!理由はここに書くとちょっと長くなるので記事を見てほしい。

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一緒に見ると科学を身近に感じます

最先端担当のNHKラーニングと身近担当のデイリーポータルZ、意外に共通点があった。両方見ることで縁遠く思っていたテクノロジーも身近に感じるし、こういう遊びの延長線上に「科学」があるのだということも実感できるかもしれない。

NHKラーニングは面白いトピックが数分の短い動画でサッと見られて楽しかったです。みんな見よう!

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