自由ポータルZ 2022年6月3日

元冒険家に「本気で死ぬかと思った」体験談を聞いたら壮絶だった~自由ポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。

いきなりお知らせ。このコーナーの投稿にも多く使われている、noteとの共同コンテストが始まりました!その名も「やってみた大賞」。

いつものデイリーの記事や自由ポータルの投稿のノリで体を動かした記事をnoteに書いていただき、投稿時にタグをつけるだけで応募完了です。優秀作はデイリーに記事として掲載!

締切は8/16。自由ポータルと重複応募もOKですので、ぜひ力作をご応募ください!

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【入選】元冒険家に「本気で死ぬかと思った」体験談を聞いたら壮絶だった

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[投稿者]窪田 鳳花さん (もがき続けて100年生き抜くブログ
[コメント]ぼくが新卒で入った会社のボスが元冒険家でした。聞かせてもらってた冒険譚おもろかったなーとふと思い返し、インタビューしてきました。

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古賀及子のコメント

おもしろかったです!ぜんぶおもしろかった。インタビュイーの杉田さんがおもしろいのはもちろんですが、聞き手としての力量や記事としてのまとめ力、勘所をしっかり感じます。

冒頭の質問、

>「冒険」というものが流行ってた時期があるんですか?
これ、めちゃくちゃ効いてますよね。冷静で素直で本質をついていると思いました。

「冒険」は良いもの、すごいこと、そういう実感が確かに薄れた昨今です。

下手すると記事全体が、年長者の武勇伝的なことになっちゃう。この質問のおかげで入り口の霧がさっと晴れて単純に、得難い経験をなさった面白い話として読める記事になったと思います。

まとめに他にもエピソードがあったと書かれていて、コンパクトにまとめたんですよね。そのあたりも上手だと思います。

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石川大樹のコメント

面白かった~。記事1本書けるくらいのエピソード…いや前中後編で3本書けるな、そのくらいの大ネタが1個かと思ったらつぎつぎ飛び出してきて、どんどん引き込まれてしまいました。

古賀も書いてますがインタビューのまとめ方がうまいですね。最近はインタビューでも、対談っぽく対等な話者としてまとめて会話のテンポで読ませるスタイルが流行っています。でもこれだけ強いインタビュイーであれば、自分は裏方としてのインタビュアーに徹したこういうまとめ方の方がいいと思います。

質問を手短にまとめて話を引き出しつつ、『「助かんないといけないから」っていう言葉すごく好きです』みたいに読者に見どころを明示する役割もちゃんと果たしています。面白いし、うまい記事だと思いました!

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林雄司のコメント

おもしろかったです。

「日本ってどこ走っても景色って変わんないのよ。」
「圧倒的な孤独に」
「全身を手でペチペチ叩いて音を出しながら」

こういうディテールがいいですね。インタビュアーの発言のテンポもいいし、これと言ってアドバイスするところはないかしら。

編集部 石川はインタビュアーが裏方に徹してもとコメントしてるけど、僕だったらインタビューしているところを1枚入れたいかな。盛り上がってそうなところを。

要望はそれぐらいです!

 

【もう一息】【祝開店】妻がファミマで買った物をローカル商店で探す【種子島】

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[投稿者]ゆのめともふみさん (ゆのめともふみのnote
[コメント]過疎地域のわが町にファミマが出来る嬉しが募る一方、これまで愛してきたローカルな個人商店も負けていられないという想いがはちきれんばかりに膨らみ、書きました。

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古賀及子のコメント

こちらも面白かったです! 1枚目、ファミマと記念撮影してる写真でもう笑ってしまいました。絶妙な曇天、いい写真です。

企画も分かりやすく、個人商店の半端なき味わいをぐんぐん堪能しました。

せっかくなので商店のお話が少しでいいので入ってくるとさらに深まったんじゃないかと思います。がんばるなら「これと似た商品を探してるんですが」と聞いちゃう、ちょっと難しそうだったら買う商品について「これ、売れてますか」とかそれくらいでもいいと思います。

それからしゃれで書いているのだと思うのでイキでもいいかなとは思いつつ

>大手コンビニほどの品数はないが、そこにはきっと人のぬくもりがある。

こういう手癖の、普通の文章はできれば避けた方が良くなりますよ!

本当に人のぬくもりあるかな?と疑って自分が個人商店にありそうだと予測するものを目定めて精密に書く、こういうところが腕の見せどころになってきます。

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石川大樹のコメント

地元への愛情を感じる記事で良かったです。最後「めこん」が謎で笑いました。聞いたことがない魚!あえて説明しないで突き放してるのがいいですよね。

しいて言えばタイトルが、内容の豊かさを読者に伝えきれていないかもと思いました。クールすぎて、この記事の魅力である当事者感が伝わらないというか。「地元についにコンビニが!でもその商品、個人商店でも買えるのでは…!?」暗いテンション上げても良かった気がします!

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林雄司のコメント

まず、企画のきっかけが個人的で好みです。

我が町にファミマができた。こんなに便利でバチが当らないだろうか?個人商店でも買えるんじゃないか。利便性へのあこがれと地元への愛のダブルバインドがいいですねー。

1軒目の味わい深い店もいいし、2軒目のむしろ美味しそうな飲料、3軒目はオチとしてパーフェクトですね。アジの一種なんですね(調べました)。美味しそう。

すっとぼけた感じで書いてますが、企画のかわいらしさ(嫌われないし全員好きなタイプの話ですよこれは)、商品のチョイス、わかってやってると思います。
うまいと思います。

 

【もう一息】【検証】現実の自然の中でVR登山体験をすれば臨場感が増すのではないか?

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[投稿者]アンダバさん (暇つぶしのドキュメント
[コメント]VRの新たな刺激を求め、検証してみました

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石川大樹のコメント

VRが流行っているのでデイリーでもVRネタがよく話に上がるんですけど、バーチャル空間の出来事って2Dのキャプチャじゃ伝わらないし、その人の頭の中で完結しがちで難しいんですよね。VRに詳しい人でないと感情移入しづらいというか。

そういう意味ではこの記事は、VRネタでありながら外の世界に面白さの軸を置いていて、すごくいいと思いました。

山頂まで行くパートより本題が短いのと、ちょっと説明不足な気がするので、本題のところの感想をもうちょっと詳しくしても良いかなと思いました。「想像以上の臨場感」がどういうことなのか、「めっちゃ美味しく感じました」はどうおいしかったのか、など。

 

Tips:リアルと組み合わせる

デイリーは基本的に現実を扱うサイトなので、VRの話やネットの話など、バーチャルに閉じている話はあんまり載りません。知ってる人にしか伝わらない記事になりがちだからです。(そこを狙っていくのはもちろんアリだと思うのですが、デイリーの編集方針はそうじゃないという話)

でもそういったネタでも、うまくリアルと組み合わせるとキャッチーな記事にできることがあります。今日のアンダバさんの登山の記事はまさに好例でした。あとデイリーの過去記事でいうと

VR体験をしている人とゴーグルをかぶっているだけの人を見分けられるか
なくなったサイトで見る場所へ行く

などなど。重心はリアル側に置くくらいのバランスがちょうどいいと思います。

ではまた来週!

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