特集 2022年11月12日

得 or 損 !?1年間毎日1時間ウォーキングしてみた


実はこの1年間、歩き続けていた。つまりはウォーキングってやつなのだが、平日は夜に約1時間、休日は昼に約3時間、な感じでほぼ毎日歩きまくっていた。

噂にはよく聞くウォーキングだが、やってみると実際どんなものなのか、全員気になると思うので今回は!

1年間やってみた実体験に基づいて、はたしてウォーキングをすると「得するのか」それとも「損するのか」、そのリアルを公開してしまいたいと思うッ!

多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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この1年間を振り返ってみると、ほぼ「歩いていた」。

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ちなみに、そのきっかけは、記事のために尿酸値を減らすことになりそれにはウォーキングがいいらしいので始めた、という義務的なものであった。そのため、

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昨年の11月頃から、

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平日は夜に、約1時間、

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主にとあるコンビニを一つの目的地として、毎日歩き続けていた。そして休日には、

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もっと長く

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昼に約3時間、

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主に遠方のとあるジャスコ(イオン)を目的地として歩き続けていた。わけだが、その尿酸値減少愚行が終わってからも、我が保守的な性格がたたって、

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なんだかやめられなくなっちゃったのであった。まぁ健康にはよさそうだし、ウォーキングいい噂も多いのでやってもいいかと思うが、

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ただ。強烈な光には、同時に、その影も、つきものであろう。

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そこで今回は、その両面を実体験したからこそ明らかになったウォーキングの真実を(主観的に)公開していくでぇッ!

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 まずはウォーキングをして「得」したプラス面から公開や!

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健康診断の結果、

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体重が約3kg減っていた。ただ、別にKPI(評価指標)にはしてなかったので、とくに感慨はなかった。

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健康診断の結果、

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腹囲も約3cm減っていた。これも別にKPIにはしてなかったので、とくに感慨はなかった。

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歩くのは、一年中ほぼ同じコース。普通は飽きるだろうけど、極度の保守的性格ゆえ、あまり気にならない。そんな定点的ビジョンだからこそ、変わりゆく季節を露骨に味わえるのであった。

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例えば冬場、ときに犬と歩く時もあったが、

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冬になるとなぜかテンションが上がる犬との温度差はあった。また春先には

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桜も咲き誇っていたが、犬的に

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桜はいまいちヒキがないようであった。また、実家の近くには田園風景が広がっているが、歩き続けていると

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田んぼに植えられた苗が

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 青々すくすくと育ち、

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稲穂へと進化するさまを見届けられた。何の感想もないけど。そして、街なかの景色も変わりゆくもので、

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歩いていると

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進撃のケインが立ち塞がっていたが、やや時が経ち、

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同じ場所を通った際には、

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いつしか空き家に。地ならしに旅立ったのか、ケイン、フォーエバーである。一方、休日の歩きの目的地としていた、遠方の

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ジャスコにおいては、例えば正月には、スターが来訪して、

あの兄妹や、

あのパンと出会える僥倖が。そして夏には、

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七夕にて、

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ヒトの欲に接するなど、ジャスコで四季を感じられるのであった。

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町のあらゆる所を歩き回っていると、

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町の各所に設置されている

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掲示板に出くわすことになり、町の最新情報をGETできるのであった。例えば、

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清掃のお知らせ。月が変わっても 

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ほぼ流用しているようだが、どの月でもそのままな

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誤字が気になった。「三蜜」は甘すぎる。つい校正をしてしまうのは、編集者の職業病だと言えよう。そして、その一方、

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悲報も。コロナが憎かった。と、情報とは本来足で稼ぐものであり、原初的すぎるが、まさに情報メディアの原点と言えよう。

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歩くたびに目にする街路樹にて、たまに

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なんか警告が付けられており、一体何かと思ったらこれ

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伐採する理由、を教えてくれてたのであった。

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木の

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最新情報。ニーズはさておき、その透明性は評価できよう。また、梅雨時には、歩道でよく紫陽花を目にしたが、

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くれる方も。いらないけど人の温かみに触れた。また、歩き疲れてふと視線を下げると、

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そこには、アスファルトに咲く

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花が。明日は来る、と思えた。

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この日々のウォーキングのとある様子をツイートしたことがあった。

 

内容はなかなか悲惨だが、すると

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何かリプがあり、一体何かと見てみたら…なんと、

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ドコモの公式がリプしてくれていた。AI営業っぽいが、いずれにせよその節はありがとう。善処します。

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そして時はコロナ禍だったが、ついに人類待望の

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ラジオ体操が再開! どんな困難からも立ち上がって、日常を取り戻していく人類の強さを目にできたのであった。これもウォーキングをやっていたからこそ、であろう。やろうぜ、ラジオ体操!

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続いては「損」したマイナス面を明らかにしていこう! 

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日中は会社のテレワークをしてるわけだが、ウォーキングをするために、そこそこ早めに切り上げねばならない。

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おかげで会社の仕事も詰まっていくのであった。すべてはウォーキングのせいである。

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そして夜はプロ仕事がある僕。本当は会社テレワークが終わったら、すぐにでも取り掛かりたいのだが、

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ウォーキングが終わるまで作業ができず、おかげでプロ仕事の時間もなくなっていくのであった。すべてはウォーキングのせいである。

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平日のウォーキングは19時台ごろに行っているわけだが、その間は屋外にいるため、当然

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テレビを見ることができない。テレビっ子としては大打撃。その間のゴールデン番組を見られないわけである。すべてはウォーキングのせいである。

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…ただ、19時台での超キラーコンテンツ「有吉の壁」のある水曜日は、さすがに20時からにする等のフレキシブルな一面もあるのだ。

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ウォーキングって、歩きゆえ、高速では移動せず、ゆるやかに屋外に居ることに。そのため、外気温の影響をもろうけることになり、寒い冬は、

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ただ寒いのであった。

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そして、暑い夏は、

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ただ暑いのであった(実家ならではの謎のシドニーオリンピック公式シャツはさておき。)ウォーキング、融通が利かずマジ迷惑である。

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夜、ふらっと誰かがいた場合。ジョギングだと、ハタから見ても走ってるゆえ「何かをやっている」ことが如実で、すんなり受け入れられやすい。ただ、ウォーキングだと、

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ただ居ることになるため、そこに居る動機が伝わりにくく、不審者仕様がだいぶ高まるのであった。その点は、町の人に謝っておきたい。

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ウォーキングとかジョギングとか、単純な運動行動をしている際に、いいアイデアが降りてくる、という話をクリエイターやアーティストが語っているのを聞いたことがあり、

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 それをずっと期待していた。が、僕の場合、

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とりたてて何も降りてくることはなかった。仕事パフォーマンスとしては完全なる無な時間。マジ損失だと言えよう。

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以上、1年間ウォーキングにおいての光と影を洗い出したわけだが、僕的な結論としては! 確かに健康にはなるかもだけど、兼業の身としては、その代償としての労働機会の損失があまりに打撃だったため

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となったので、みなさんも各自判断していただけたらと思います。よろしくお願い致します。ではまた。


 

はい、以上いかがでしたでしょうか今週の「ヒザが痛い」。これからも歩き続けていきましょう。

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逆に歩く犬。

 

 

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