特集 2017年3月3日

頭の悪いメカ発表会2を開催します

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時は21世紀、科学技術の進歩はとどまるところを知らず、人間の役に立つかっこいい機械が毎日のように誕生している。
しかし一方で、人間の役に立たない頭の悪い機械を日々作っている人たちもいるのだ。

このたび開催するのは、そうした文明の発展の足かせとなる人たちを集め、ビルの中でトークライブでもやらせて隔離しておこう、という趣旨のイベントである。しかも2回目。

(3/9追記:ゲストにメディアアーティストの八谷和彦さん出演決定!詳しくは記事の下のほうに)
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:シリーズ「上司にダメージを与えるIoT」(1) スネ叩きマシン

> 個人サイト nomoonwalk

イベント概要

fabcross × デイリーポータルZ presents
頭の悪いメカ 発表会
協賛:東急ハンズ

3/25(土) 11:00 OPEN 12:00 START
東京カルチャーカルチャー
チケットはこちら→カルカルイベントページ

頭の悪い人たち一覧

今回隔離させていただくのは、下記の方々だ。(50音順)

・石川大樹(デイリーポータルZ編集・ヘボコン主催)
・爲房新太朗(デイリーポータルZライター)
・てらおか現象(マンガ家、Fabcrossライター)
・藤原麻里菜(Youtubeチャンネル「無駄づくり」)
・マンスーン(ハイエナズクラブ、オモコロ等ライター)

※前回出演の森翔太さんは欠席です

前回は会場のカルカルが埋立地(お台場)だったのでいい感じの隔離感が出たのだが、カルカルが渋谷の一等地に移動してしまったためむしろ都心に集まってくる形になってしまった。この記事をご覧のみなさまはぜひチケットを持って会場にお越しの上、上記のメンバーが逃亡しないように監視していただけますと幸いです。

ここからは前回「頭の悪いメカ発表会」で発表された各メンバーの作品をご紹介しよう。前回の工作テーマは「ファッション」だった。

石川大樹(デイリーポータルZ編集・ヘボコン主催)
「撃てるメガネ」

視力矯正にくわえて狙撃機能を持ったメガネである。
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うまくできたので今後は代表作としてフル活用していくつもりであったが、明和電機の新作とネタがかぶるという不慮の事故により、現在部屋でほこりをかぶっている。

メイキング記事はこちら→新兵器「撃てるメガネ」

爲房新太朗(デイリーポータルZライター)
「ウェアラブル回転イカ干物マシーン 」

港町に行くと、回転しながらイカを干物にするこんな装置を見かける。
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これをウェアラブル化した作品である。ちょっとよく意味が分からないと思うが、意味とか意義とかいう点では僕もよくわからない、しかし現実として、現物がここにあるのだ。
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映像では紙のイカだが、イベント当日は本物のイカの干物も回っていた。会場に来るとそういう珍しいものが見れる(そして会場に充満するイカの匂いを嗅げる)、そういうイベントである。

メイキング記事はこちら→回転式イカ干し機をウェアラブルにする

てらおか現象(マンガ家、Fabcrossライター)
「コアラのマーチの絵柄を消すマシン」

「ファッション」というテーマに対して最もラディカルに答えたのがこちらの作品である。コアラを衣装から解放する。
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名前のとおり、コアラのマーチをこのマシンにかけると、表面のコアラが消えてただのチョコ入りビスケットになって出てくる。イベントの共催先であるものづくり系サイトFabcrossで発表されるやいなや、Twitterで1万ツイートを超えるなど絶大な支持を得たこの作品。記事中のどこにも書かれていないが、初出はこのイベントだったのだ。信じてほしい。

メイキング記事はこちら→コアラのマーチの絵柄を消すマシンを作る

藤原麻里菜(Youtubeチャンネル「無駄づくり」)
「イケメンからナンパされるマシーン」

テクノロジーを使ったモテの可能性を追及する藤原さん。こちらは、意中の男性を狙ってタイミングよくハンカチを落とし、拾ってもらうことで出会いのきっかけを捏造するマシンである。
iPhone、GoPro、モーター、Arduinoと、すべての部品が頭に取り付けられており、ウェアラブルデバイスというより壁面収納みたいな趣である。
ちなみに映像中イケメン役で登場したのは、今回の共催先、ものづくり系サイトFabcrossウェブマスターの越智さんである。今回も司会で登場してもらいます。

藤原さんのYoutubeチャンネル→無駄づくり

マンスーン(ハイエナズクラブ、オモコロ等ライター)
「ウェアラブル”アホ毛”デバイス」

メガネ型や時計型のウェアラブルデバイスにはもう飽き飽きだ、というマンスーンさんが注目したのは「アホ毛」である。なぜか心拍に連動する。
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本作品の写真はオモコロより</a>
本作品の写真はオモコロより
使用している部品は心拍センサ、バイオメタルファイバー、MOSトランジスタや昇圧DCDCコンバータなど、紹介した作品中で最もハイテクである。それで完成したのは「体毛」。この科学技術をなめた態度、やはり隔離せねばならん、と決意を新たにさせてくれる作品である。

メイキング記事はこちら→【ドキドキが伝わる】心拍と連動して動くウェアラブル”アホ毛”デバイスを作った

スペシャルゲスト決定!

そして今回もスペシャルゲストをお招きしております。

八谷和彦さん
メディアアーティスト。愛玩メールソフト「ポストペット(PostPet)」の開発者としても知られる。東京芸大准教授/ペットワークス取締役。他に主な作品として「視聴覚交換マシン」(1993年)、「エアボード」(1997年~)、「OpenSky」(2003年~)など。
これがOpenSky
これがOpenSky
プロフィールにあるOpenSkyは、『風の谷のナウシカ』に登場する小型飛行機の「メーヴェ」をモデルに、現実の飛行機を作ろうというプロジェクト。原寸模型とかじゃない、もちろん飛ばすのである。人を乗せて。
当サイトでも以前、そのテストフライトの様子を取材させていただいたことがある。その後、昨年には公開飛行を実施
北海道新聞撮影、公開飛行の様子
足掛け13年の圧倒的な作り込み。
我々の雑な電子工作とはもう月とスッポン、というよりアルファケンタウリとスッポンくらいの距離がある。そんな八谷さんが4光年の距離を超えてはるばるカルカルにやってきてくれる。当日はテーマ部門「金儲け」のコメンテーターをお願いする予定です。(卑俗なテーマですみません…)

頭が良すぎる人へ

もっと知りたい方は前回のイベントのレポート感想まんがをご覧ください。

理系っぽいエンジニアリングな分野のはずなのに、観覧するとなぜか頭の悪くなるこのイベント。
IQが高すぎてお悩みの方、ぜひお越しください。

チケットは本日より発売中です!
こちらから→カルカルイベントページ
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