「スタバがない」が終わる(島根視点)
今回の出来事は、地元じゃないのにほんのちょっと地元感がある。
私の出身・居住県である島根と鳥取は、字面も似てて間違われやすく、なんとなく対抗意識もありつつ田舎レベルも似たようなかんじ。
擬人化したらたぶん二卵性双生児
民放テレビ局も共通だし、東京あたりで偶然出身者に会うと同郷な感覚が芽生える、半分地元のような感覚だ。
山陰出身あるある。慣れてるので何とも思わない
前夜の行列を見に行く
きっと深夜から行列ができてるだろうと思い、前泊することにしたんだったが、鳥取市に到着したのは19時ごろ。なんとなく市内をフラフラして、さて……ちょっと見に行ってみるかなー
と思ったら、もうとっくにだった。
前日20時。10代の男子が多い印象
しまった、出遅れたか。
ところで行列はあるのにスタバが見当たらない。どこだスタバ……。その辺を歩いてた警備の人に聞いてみると、
「向こうにマンション見えますよね。その左下に見える二階建ての建物です」
……え? どれ。
行列から2~300メートル離れたところにスタバはあったが、暗くてよく分からない。
え、それ!? どれ!?
行列のために設けられた鳥取駅裏の待機場所は、開店前日の13時から解放されてたらしい。
事前に何人かに前日から取材に行く旨を話したところ、「一番乗り行けるんじゃないですかー?」とか言われてたが、ムリだ……これ。というか嫌だ、そんなに待つの。
昼1時からじゃないと待てないのに朝11時から来てたという地元の大学生(※前日は平日)
店舗のほうに移動したら覗きに来てる人たちがいた
この人たちが明朝までここでじっと待機することになるかと思うと、「みんな、もうこれをフラペチーノだと思うことにしないか」とでも言いたい気分になってくる。
キンキンに冷えたフラペチーノですよ
朝6時過ぎの行列の様子
オープン当日の開店は朝の7時。5時半に起床し、6時過ぎに行列のところに到着した。
ズラーーーーーっとつづく長蛇の列!
まだまだ続く……
2年前の島根のオープンのときにも見に行ってたのでなんとなく知ってるのだが、列には「グッズの列」と「店舗に入る列」の2種類ある。長いほうの列はグッズの列のはずだ。
店舗に入る列はそんなにそこまで、気が遠くなるほどの列ではないはず。
店舗に入る人はここで待つ。テレビカメラが多い
よし、待ち始めるか! 朝6時半。ねむい……(雑に撮影したので自撮り棒丸見え……)
黒船来るぞ! 大ピンチ!
期間中5日間、毎日30名(計150)にマグカッププレゼントって結構大盤ぶるまいなのでは
スタバのレシート持って行けばブレンド半額らしい
スタバオープンでどうなってるんだろう? と気になってたので見に行くつもりではいたが……それならスタバのレシート持って行かなければ。
そう思うと、スタバにスナバのブレンド半額チケットを取りに行くかのような気分になってくる。
宿のチェックアウトが10時だから、それまでにスタバとスナバをはしごして戻ろう! となんとなく決める。
7時開店、続々と来る県外ナンバー
開店の7時。少しずつ列は進むがまだまだ入れない。続々とドライブスルーに車が入ってきた。
そういえば、ドライブスルー付きのスタバって、多数存在はするんだろうけど、見慣れてないので新鮮だ。
一台目は愛媛ナンバーだった
たまにタクシー入ってくる
一台目は愛媛、二台目はバラエティ番組の取材の車で、三台目は地元、四台目は京都ナンバー。県外の割合が意外と多い。周りの会話やテレビのインタビューの回答を聞いてても、関西方面から来てるような声を聞くことが何度かあった。
たとえば神戸から鳥取だと車で2時間程度らしいし、フラッと来れる範囲内ではあるか。
これ以外にもこの日、スタバの付近で長野や愛知、大分……というかなり遠方のナンバーも見た。え、スタバ旅行? たまたま?
その後も県外ナンバーちらほら
1時間以上待ったところでふと気付いたのだが……ドライブスルーって、5~6台しか待ってない!
しまった、ドライブスルーにすれば良かったか……。車ならすぐに取りに行ける場所にあったのに。
そう思いつつも、今から列を抜けるのも悔しいのでそのまま待つ。
飲食してる様子をひたすら撮られてる人(一般客)を眺めつつ待つ
8時前、ようやく店舗へ
待つこと約1時間半。やっと店内に入れる……!! 長かった。早くゴールしてゆっくり座って温かい飲み物を飲みたい気分が高まる。立ちっぱなしで腰が痛い。
普段ならここからでも待ちたくないのに今はこの距離がうれしい
なにを注文しようか考えつつ初スタバっていつだったっけ……と思い出そうとしたところ、確か上京した年(99年)の秋ごろ、横浜ビブレ店だった気がしてきた。
キャラメルっぽいのを頼んで「クリーム入ってない!」とガッカリしたから「キャラメルマキアート」だった気がする。
(こういうどうでもいいことをスタバに限らず、吉野家とかでも覚えてる……)
じゃあ初心に返って(?)それにするか。
もうまもなく!
8時10分、注文したものを受け取り、すなば珈琲で出すレシートを握りしめつつ、茫然と座る。立ちっぱなしはきつかった……!
自撮り棒丸見えの写真を撮り直す気力がない
とにかく朝食を食べたい
糖分を摂ってすこし休んだら疲れも回復してきた。よし、ここから鳥取駅を抜けて「すなば珈琲」へ移動しよう!
こっちも並んでた
ブレンド半額券
並んではいるが、この程度の行列なら行列のうちに入らない! ぐらいの気分になっていた。慣れってすごい。
ここからなんと30分待って、店に入る。空腹なのでとにかく食べたいのだ。モーニングを。
お粥と迷ったけど、みそ汁と漬物が欲しくてこれにした。とにかく塩分欲してたんだと思う
食べ終わったら、9時40分。まさか朝6時に宿を出発して半径500メートルぐらいの範囲内にある2軒のコーヒー屋をはしごするだけで4時間ちかくもかかるなんて。チェックアウトの10時ギリギリだ。
店を出るとすなば珈琲の歌と思われる曲が流れてた。いいなぁ、この昭和っぽいデュエット。
ラスト県のレア感
東京なんかでも海外にしかなかった店が入ってくるとこんなレベルじゃない行列できたりして、現象としては同じようなものだと思うけど、「人がこんなに並ぶ」ということがそんなに起きない地域なので、「普段だれも居ないのにどこからこんなに人が出てきたんだ……」という物珍しさもあった。
まず、年に一度の祭りの日以外でこんなに人を見ることはない。
……と言いつつ、先月の「唯一のアニメイトなし県・島根に初上陸」はスタバ以上だったような
イオンをぐるっと
そういえば、県内初出店のチェーン店でも、店の種類によってずいぶん差がある。この差はなんだろう。
半年前のバーガーキングが島根に初出店したときはそれほどじゃなかった。中国地方で唯一の店舗なのに
比べつつ考えてみると、「うちの県だけまだない!!」みたいなところに希少価値があったり、記念グッズ目的だったり(アニメイトの場合はイベントも)、とにかく「レア感」に対して殺到してるのかな……と思えてきたが、どうなんだろう。
スタバ上陸も終わったし、つぎはセブンイレブン(鳥取)か。セブンイレブンはラスト県にはならないようなので、ちょっと残念だ。また是非そのうちなにかのラスト県になってもらいたい。
記事内に書く余地がなかったのでここで
スタバとスナバをはしごしつつ、拠点にしてた宿(しいたけ会館)が気になりすぎたので最後に少し紹介したい。
オープン前日に行列を見て宿に戻ると、暗闇に浮かびあがる「しいたけ」の文字が。そう、ここがこの日の宿だった。
中に入るときのこの装飾やきのこ情報。見どころ満載……!( と言いたいところだが、そんなに分量もないのでここに無理やり書いてます)
そして、ここでしか食べられない「しいたけソフトクリーム」はしょうゆアイスっぽいほろ苦風味でおいしかった。スタバやスナバや砂丘へ行く際はぜひ。
最後に並ばずこんな美味しい思いが出来るなんて! 噛みしめつつ食べた。