似た名前の珈琲店となると……
「スタバがないからスナバという珈琲店を作った」と言われると、なんとなく思い浮かぶのはこんなイメージ。
ここまで似せたらアウトだろうか
これまでもスタバがなかった地方に一号店がオープンすると人が殺到して行列ができる、という現象はあちこちで起こっていたようだが、
そんなに似た名前の店ができたら、スタバができたと勘違いした人が押し寄せて……
スタバ伝来と勘違いした人、押し寄せる
途中で違うと気付いてガッカリする
……なんてことはないか、さすがに。
スタバとの違いを検証すべく、行ってみることにした。
鳥取駅前のすぐそばに
あっさり見つかった。店名はひらがなで「すなば珈琲」
すなば珈琲はスタバとはまったくイメージの違う店舗で、入ってみるとごくごく普通の喫茶店だった。
きれいな店内
本格サイフォン
スタバと砂場のあいだの存在?
「スタバがないけどスナバはある」ということでできた、「砂場の近くのすなば珈琲」。
スタバと砂場の要素をどの程度兼ね備えてるんだろうか。
なんとなくすぎるイメージ図
メニューを見てみると、魚介系が多め。モーニングのお粥のセットも気になる。
海老フライ、フィッシュサンドなど魚介多めな印象
この中なら迷わず朝がゆセットを選ぶ
そんな中、ひとつだけ砂っぽい要素を含んだメニューがあった。
「すなばパンケーキ」! この粉砂糖が砂ってことかもしや
食べ方が妙にぎこちなく不自然な写真が撮れたが美味しかった
てりやきチキンサンドも食べた
「すなば珈琲」におけるスタバっぽさと砂場っぽさを分かりやすく分布図にできないかと思って試してみたが、そんなに意味のない図ができた。
スタバっぽいような、砂場っぽいような、そうでもないような、ということが分かった
本物の砂場へ移動
一通り飲食を済ませ、本物の砂場(鳥取砂丘)へ行ってみることにした。すなば珈琲はテイクアウトも対応しているそうなので、コーヒーを持ってここまで来ればリアル砂場コーヒーも可能だ!
……と思いついたときには既に砂丘に到着してた。
しまった、なにも考えず手ぶらで砂丘まで来てしまった
と言っても、この日は桜も終わりかけの4月なのに、みぞれ混じりの雨が降るという変な天気。
もし持ってきていたところで、この強風の中「リアル砂場コーヒ」とかやってる場合じゃなさそうだ。
たまに乗ってる人がいたけど、こんな無防備な状態で雨に降られてなすすべもない様子を見てると心配になる
こんな天気のときは屋外で楽しむより屋内だ! と売店に潜入。たまたま入った「らくだや」、名前だけかと思ったら本当にラクダに関するものばかりを扱ってる店だった。
まさかのラクダに特化した店
中に入ってみると、四半世紀前で時が止まってるこの感じがたまらない。あまりにラクダだらけで見ごたえがある。
砂丘でラクダ(本物)に乗った人は割引してもらえる商品もあった。
この昭和末期の観光地っぽさ!
まさかのラクダ生写真
ラクダTシャツもこんなに。今更ちょっと欲しくなってきた
勢いで購入したマグネットとタオル。別の店で買ったボールペンも砂が詰まっててなんだかすごい。
このままでいいんじゃないか
鳥取にはスタバがなくて、今年には出来るという話も聞くけれど、もうこのままでもいいんじゃないかという気がしてきた。
砂丘にはWiFi環境も整ってて、なんと馬の背でもインターネットができるらしい。コーヒーさえ持ち込めば、スタバとそんなに変わらないんじゃないか。
馬の背でもスタバ気分に!
すなば珈琲について書いてたはずだったのに、いつのまにか「砂丘、WiFi繋がってるだなんてスタバっぽい!」 って話になってしまい、だんだん何の話をしてるのかよく分からなくなってきたところで終わっとこう。
私は鳥取とライバル関係(?)にある島根出身だが、「いつのまに鳥取、こんなにネタが豊富になっててずるい!」と思えてきた。しばらくするとスタバが出来てしまうだなんてもったいない。
それはそうと、鳥取には他にも砂っぽい名前なのに砂とはまったく無関係な店とかあって面白かった。
取材協力:すなば珈琲
住所:鳥取市永楽温泉町152
TEL:0857-27-4649
営業時間:AM7:30~PM8:00
定休日:毎週日曜日
(市内にある別店舗は古民家風のお店だそうです)