特集 2014年8月4日

ヘボコンレポート~心に残る名試合12選

いま、できそこないのロボット達に、当たるはずのないスポットライトが
いま、できそこないのロボット達に、当たるはずのないスポットライトが
前進すらもおぼつかない、できそこないみたいなロボットが戦うのを見たいなあ……。

そんな食中毒で寝込んだ日の白昼夢みたいな思いつきから、「技術力の低い人集まれ!」と自分のブログで呼びかけたのが5月の半ば。そのときはまさか2ヶ月後には100人の観客が押し寄せ、大熱狂のコロシアムが展開されるとは思っても見なかったのである。

しかしそれは本当に起こった。あの会場の熱気、笑い、歓声。いま思い出しても「あれなんだったんだろう」という気持ちである。

9/4 興奮を再び!ダイジェスト映像公開中。
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

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あれなんだったんだろう

たぶんあの場に居合わせた人たち全員が、2週間たった今ふりかえると、「あれなんだったんだろう」という気持ちになるはずなのだ。「ヘボいロボットが戦うイベントがすごく盛り上がった」という事実が奇妙すぎて、脳がすんなり受け入れてくれないのだ。
時間がたって冷静になった今、また改めてあの日の試合を振り返ることで、思い出としての折り合いをつけていきたい。

不器用の祭典、ヘボコン

改めてイベントの概要を説明しよう。その名のとおり、技術力のない人が作ったロボットだけが集まる、不器用の祭典である。
技術力のない人が作ったロボットの一例
技術力のない人が作ったロボットの一例
もう一例
もう一例
すべての出場ロボットは「材料が段ボール」「接着がマスキングテープ」「部品がすぐ取れる」「仕込んできたネタも他の人とかぶる」などの弱点を抱えている。

制作者の技術力が低いため、どのロボットも基本的にまともに動かない。しかし「戦う」という目的がある手前、前進くらいはできるようになっている。我々には強力な味方、タミヤのキットがあったのだ。
ミニ四駆まるだし
ミニ四駆まるだし
この日の出場者席にはあらゆる種類のタミヤのキットが揃った
この日の出場者席にはあらゆる種類のタミヤのキットが揃った
一言でまとめると、基本的にはまともに動かない、うまく動いているところはたいていタミヤのキット、というのが本大会の出場ロボットの最大の特徴だ。
こんなロボットたちが繰り広げた全23試合のうち、選りすぐりの12試合をレポートしていこう。

ルールおさらい

試合の様子を紹介する前に、対戦ルールのおさらいをしておきたい。

技術力の低いロボット達に格闘技や球技のような高度なことはできるはずもなく、必然的に対戦ルールは絞られてくる。

ロボット相撲である。体当たりさえできれば成立するスポーツだからだ。

ただし他にも技術力の低さに配慮した細かいルールが追加されている。試合の様子を紹介するにあたり、ざっと箇条書きで説明しておこう。

・土俵からでたり、倒れたりしたら負け。(ここまでは普通の相撲と同じ)

・接触しないでどちらかが場外に出たら再試合

・1分以上勝負がつかない場合は、移動距離が長い方が判定勝ち

・ハイテクノロジーペナルティ。高度な機能を搭載すると重いペナルティを科せられる

さあ、次ページからいよいよ、僕が選んだ名試合、12選をレポートしていこう。
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