上からの眺望:
★★★★
歴史:
★★★★
長崎では(もっと広範囲かもしれないが)、屁を放くことを「ふる」と言う(例:「父ちゃんオナラふった?」)。なのでてっきりそれ関係かと思ったら、「
御幣を振る」が由来とのこと。
JR長崎駅から歩いてすぐ。
上からの眺望:★★★★★
歴史:★★★
ヘイフリ坂は複数ある。寺町というたくさんのお寺が立ち並ぶエリアにもある。両サイドは墓地。上の方まで登ると素晴らしい眺望が開けている。
フォトジェニック:★★★★★
周辺の景色:★★★★
雨が降ると雨水がドンドン流れてくるからこのネーミングになったのだとか。まっすぐに伸びる細い坂道がフォトジェニック。
歴史:★★★★★
フォトジェニック:★★★
長崎版忠臣蔵の発端となったという坂。元禄13年(1701年)。正式名称は天満坂。「長崎喧嘩騒動発端の地」と書かれた説明板が立っている。石段が風情あり。
周辺:★★★★
フォトジェニック:★★★★
国宝・大浦天主堂の前は売店が立ち並ぶ“ザ・観光地”という感じの通りだが、裏に回ると驚くほど異なる雰囲気の静かな道。フォトジェニック度が高く、ここで撮られた写真がいろいろなところで使われてるのを見たことある。
おもしろ:★★★★★
歴史:★★★★
面白系。「本当のオランダ坂」と書かれた手書きの看板を見た時は噴いた。面白さの中にもなるほど。すごくいい。
おもしろ:★★★★
不思議:★★★
少し前まで、この上に小学校のプールがあったが、取り壊しになり今は学校自体ない。あと何年かしたら不思議な坂となりそうだ。
ハード:★★★★★
足腰:★★★★★
スタート地点がそうとう坂を登った地点で、そこからさらに700メートルもの距離を登る。ポップな名前とは裏腹に、かなりハードな坂。
ヘイフリ坂
まずはヘイフリ坂。
長崎では(もっと広範囲かもしれないが)、屁を放くことを「ふる」と言う。(例:「父ちゃんオナラふった?」)
なのでてっきりそれ関係かと思ったら、まったく違った。
諏訪神社の鳥居に使う石材を降ろしてくる際に、御幣を振って人夫達を鼓舞したことが由来とのこと。(⇒
御幣とは?)
駅から歩いて行くと、途中でこんな光景にも出会う。
珍スポットとして紹介されてるのも見たことがあるが、福済寺といって寛永5年(1628年)からある由緒ある寺。原爆で消失する前は国宝もあったという。
こちらがヘイフリ坂。
あ、ネコがいるな、と思って見ていたら…
こっちに来た。しばしスリスリ。
階段を登っていくと、途中に東本願寺というお寺がある。
原爆で亡くなられた身元がわからない1万人以上の人々のお骨がここに納められているという。
階段を登り切ったところ。周辺は墓地。
振り返るとこう。なかなか気持ちの良い眺めだ。
そこから横に伸びる小道を歩くのも、“変なところに迷い込んだ感”があって悪くない。
馬に遭遇。(2008年撮影)
以前ここで馬を見た。
「長崎では車が入れないようなところでは馬に荷物を運ばせる」という話を聞いたことがあったが、昔はあちこちで見られたようだが最近ではほとんどやってなく見たことがなかった。それがここでようやく私も実物を見ることができた。
ヘイフリ坂その2
同じ名前のヘイフリ坂が複数あるのだから、最初はちょっと混乱した。
看板によると長崎には全部で3つある。
吸い込まれるようなスロープ。幅は車1.5台分。
デスクトップマシンのような(大きさもそれくらい)重厚な石碑があった。
晧臺寺(こうたいじ)というお寺がある。
坂は途中から階段となって山の上まで続いている。上まで登ると、
この記事に書いたようなすごい絶景が眺められる。
墓石とビルが一体化したかのような、かなりの絶景。
ドンドン坂
細いがまっすぐに伸びる様子が非常にフォトジェニックなドンドン坂。長崎の数ある坂の中でも1、2を争う絵になる坂だろう。
雨が降ると雨水がドンドン流れてくるから、というのが名前の由来らしい。
さりげなく、猫。
名前の由来となった雨水が流れる様子を見てみたい、と雨の日にわざわざ見に行ったこともある。
雨水は側溝を勢いよく流れていた。昔は側溝がなかったのかもしれない。
ケンカ坂
ケンカ坂なんて名前の坂もある。
時代劇に出てきそうな雰囲気のある坂だ。
その昔、長崎版忠臣蔵と呼ばれる事件があり、ここはその発端となった場所なのだとか。
ケンカ坂。(正式名称は天満坂)
坂の途中にある説明板。
説明板が重厚過ぎる。
街灯も大変風情がある。
こういう石碑も立っている。
坂を巡ると意外といろんな歴史に触れることができるんだな~と思う。
近くの公園にいた猫。こいつもこちらに迫ってきた。
しばしスリスリ。
祈念坂
こちらもまた、なかなかにフォトジェニックな坂。
ここは大浦天主堂、グラバー園というメジャー観光スポットのすぐ裏手で、表の方はお土産屋が立ち並び賑やかなのに、徒歩1分でまったく違う静かな坂道になる。
海と教会と細い坂道とが1つのアングルに収まる場所で、長崎でもこういうところはなかなかない。
海・教会・坂道。(電線が惜しい)
問いかけてくる看板。
あなたは何を祈りますか?
こちらが土産物屋が建ち並ぶ表通り。徒歩1分でガラリと雰囲気変わる。
長崎、面白い。
本当のオランダ坂
路地裏を歩いていて、この看板をみつけた時は噴き出した。
本当のオランダ坂(丸山オランダ坂)。狭い!
手書きの標榜も味わい深い。
最初はギャグかと思ったが、しかし説明を読むと
「なるほど、さもありなん。」
と思わされるものがある。
昔(と言っても昭和の初め頃まで)この辺りには遊郭があった。今も料亭、茶屋などが残る。
よく見れば歴史を思わせる石畳の道。
道端に唐突に置いてある「ご自由にお取り下さい」。面白いな~。
参考:いわゆるオランダ坂
いわゆるオランダ坂。
ガッカリ名所とか言われたりもするけど、
こうしてみるとやはり、なかなか風格のある坂だなぁ。。
プール坂
こちらは名前のインパクトがすごい、プール坂。
プール+坂という滅多にない組合せ。
昔(と言ってもわりと最近まで)この上に小学校のプールがあり、子供たちがプールに行くのに登ったのが名前の由来だとか。
現在は取り壊され、学校もなければプールもない。
「プール坂」だけが残っている。
数年後、謎の坂とか言われそうな展開。
プールに行くのに階段を登る?
と疑問に思う人もいるかもしれないが、
坂の街だけに学校の敷地も階段状になっていた。
左が校舎。道路を隔てて右側にプールがあり、渡り廊下もしくは階段を登って行く。(2009年撮影)
ピントコ坂
最後はこれまた変わった名前のピントコ坂。
何旻徳(カ・ピントク)という名前が由来とのこと。ゴルフが実はイギリスではなく中国発祥のスポーツで、呉竜府(ゴ・リューフー)という人の名前が由来と「魁!!男塾」に書いてあったのを思いだした。
こういう道をしばらく上らないとスタート地点に立てない。
ピントコ坂は、これまでの坂と違って非常にハード。
まず、スタート地点まで、細い坂道をしばらく登らないと辿り着かない。そこまで登ってようやく「ピントコ坂」の標札が現れる。
ピントコ坂。
そしてこういう道が約700メートル続く。700メートルというとすぐのようだが、ずっと坂道なので軽い登山に近い。
そして猫があちこちにいる。
途中に、名前の由来となった何旻徳(カ・ピントク)と阿登倭(おとわ)の墓があった。
せっかくなのでお参りを。
さらにしばらく登ると
車道と合流。ここがピントコ坂の終着点のようだ。その先に長崎南高校がある。
ちなみにずっと前に訪れた時は、こんな坂だった。ボコボコしたのは車が通る用かな…すごいなと思ったが、今はもうなくなっていた。(2004年撮影)
まとめ
以上、ちょっと変わった名前が付いた坂たちを巡ってみた。やってみると、やはり端々で歴史に触れる場面があり、それがきっかけでいろいろ調べてみたりもして、旅先でもこういった切り口で観光してみてもいいな、と思った。若干下調べが要るけど。