コラボ企画 2013年9月26日

むしろ走った方が速い交通機関しらべ

コラボ記事です。
コラボ記事です。
スバルの運転支援システム「アイサイト」搭載の車には「ついていく」という機能があると聞いた。

僕の知り合いにI・斎藤(アイサイトウ)さんという人がいるのだが、名前が似ているので彼にも同じ機能があるんじゃないか。

今回は人としてついていくことのできる公共交通機関を調べます。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter

アイサイトウがバスに「ついていく」

9月某日、長崎の町でぼーっとバスを見つめるI・斎藤さんがいた。
なにを考えているんだI・斎藤。
なにを考えているんだI・斎藤。
次の瞬間である。
え?
え?
え?え?
え?え?
バス停から発車するバスを見送ったかと思ったI・斎藤が、なんとバスを追いかけ始めたのだ。
しかし相手は車、とうていついていけるはずもなく。
しかし相手は車、とうていついていけるはずもなく。
あえなく退散。
あえなく退散。
いくら次のバス停で止まることが決まっているとはいえ相手はエンジン付きである。人の足でついていけるようなものではない。

「でも、公共交通機関の中には走った方が速いんじゃないかと思うもの、ないですか」

I・斎藤は言う。

確かに渋滞のタクシーや徐行運転する列車など、もしかしたらこれ走った方が速いんじゃないかと思うことはよくあるけれど、だからといって本当に走っちゃう人はなかなかいないだろう。

しかしスバルのアイサイトには「ついていく」という機能がある。I・斎藤(アイサイトウ)として登場しているからにはついていくしかないのだ。このコラボ企画を引き受けた宿命である(お願いした僕も責任感じてこうして一本書かせてもらっている)。
というわけでJRの駅に来ました。
というわけでJRの駅に来ました。
まさか、と思うだろう。

そのまさか、である。
I・斎藤がJRについていく。
I・斎藤がJRについていく。
「次の駅くらいなら勝てる気がしますね」と、根拠のない自信がI・斎藤を駆り立てる。

ゆっくりと発進した電車、それを横目に全力でくらいつくI・斎藤。

速い!(電車が)

発車してしばらくは互角かそれ以上の速さで「ついていく」ことができていたかもしれない。そこまではすごかった。

しかし列車は徐々に速度を増し、一瞬後にはもう見えなくなっていた。当たり前と言えば当たり前である。しかしやってみることに意義があるのだ。何年かぶりに身長を測ってみると伸びてることがあるだろう。久しぶりに走ってみたら速くなっているかもしれないのだ。
だいたい速くなってないけどね。
だいたい速くなってないけどね。
大丈夫だろうか。

残暑厳しい長崎の町を2度も全力疾走したI・斎藤さんの体力もさることながら、このコラボ企画大丈夫だろうか、の大丈夫だろうかである。まったくついていけなかったらアイサイトの機能訴求にもなるかどうかあやしいだろう。野良猫とかにしましょう、ともっと強く推せばよかった。

しかしI・斎藤の目にはまだ光が残っていた。

「わかりました。次、行きましょう」
ということで次の勝負はこちら。
ということで次の勝負はこちら。

次は路面電車に「ついていく」

次にI・斎藤の指定した相手は長崎の町を優雅に走る路面電車である。確かに見た目のスピードはそれほど速くない。そういう点でこれまでの相手よりは勝算があるような気もする。
「とくにこのあたりの区間は駅が多くて十分ついていけるんじゃないかと思うんです。」
「とくにこのあたりの区間は駅が多くて十分ついていけるんじゃないかと思うんです。」
長崎の路面電車は一律120円なので、もし走った方が速いのなら目的地で缶ジュース1本買える計算である。悪くない。

そしてたぶん本家アイサイトの「ついていく」機能はこういうことじゃない。もっと高度で便利でスマートなシステムである(参考)。しかし今、僕とI・斎藤さんの欲しいものは目に見える結果なのだ。一つもついていけなかったら「ついていく機能万歳!」とは言えないだろう。わかってほしい。

というわけで斎藤さん、お願いします。
路面電車の中からのビューでお届けします。
路面電車の中からのビューでお届けします。
I・斎藤が「ついていく」
I・斎藤が「ついていく」
おお、確かについてきてる!
おお、確かについてきてる!
!
路面電車が目的地であるグラバー園の前に着いたのとほぼ同時に、I・斎藤が走りこんできた。「ついてきた」!完全についてきていた。路面電車ならば走った方が速い、とまでは言えないが、がんばれば走っても同じ、くらいは言えることがわかった。
どうです、と言わんばかりにポカリを一気飲みするI・斎藤。ポカリは150円したから電車で来た方が安かったがそういうことではない。
どうです、と言わんばかりにポカリを一気飲みするI・斎藤。ポカリは150円したから電車で来た方が安かったがそういうことではない。

次は坂道でも「ついていく」

路面電車についていけたことで気をよくしたのか、I・斎藤はまだ走るつもりである。

「次の相手は坂の町長崎を象徴するような交通機関です」
長崎には確かに坂が多い。
長崎には確かに坂が多い。
坂の町長崎を象徴するような乗り物。

それがこちら。
どーん。
どーん。
斜行エレベーターである。

坂の多い長崎において、日々の市民の足として活躍しているのだとか。そういう意味で確かにこれも公共交通機関だが、パイプラインの中を走るゴンドラにどうやってついていこうというのか。
答えは横を走る、でした。
答えは横を走る、でした。
斜行エレベーターには横を歩いて登るためのジグザクに入り組んだ階段が併設されている。I・斎藤はここを駆け上りながらゴンドラに「ついていく」のだという。

チーターじゃないんだから、いったいそんなことが可能なのだろうか。
エレベーター内部からの眺め。
エレベーター内部からの眺め。
不安を抱えながらもエレベーターはゆっくりと斜め上に向かって動き始めた。それと同時にI・斎藤も始動する。
おお!ついてきている。
おお!ついてきている。
階段がジグザクになっているのと、エレベーターにはところどころしか窓がないことから、ゴンドラの中からだとI・斎藤の動きがすべてわかるわけではない。

しかしたまに現れる窓から外を見ると
いるのだ。
いるのだ。
さすが最先端技術を詰め込んだアイサイトウである。斜行エレベーターに完全についてきた。これでスバルにも顔が立つ。

斜行エレベーターは最上段まで一気に登りきる。これ、初めて乗ったけどすごい気持ちいいぞ。頂上で降りて、ついてきてくれたI・斎藤さんを迎えようと階段を見下ろすと
あれ。
あれ。
なんだかふらふらしてる。
なんだかふらふらしてる。
「途中で。ついて。いけなくなりまし、た」
「途中で。ついて。いけなくなりまし、た」
4分の1くらい進んだ時点で姿が見えなくなったのでまさかI・斎藤が追い抜いて先に行ったか、と思っていたのだがそんなことはなく、斜行エレベーターにぶっちぎられていたようだ。

しかし当然といえば当然である。ものすごい斜度、そして距離なのだ。こんなのついてこられる人がいたら長崎怖い。
下りならばもしかしたら、と言っていたが危ないのでやめてもらいました。
下りならばもしかしたら、と言っていたが危ないのでやめてもらいました。

ついていけたのは路面電車

というわけで走った方が速いかもしれない公共交通機関は長崎の場合、路面電車、ということで結論としたい。ボルトみたいな人に出てもらえるくらいの規模の話になったらきっと結果も違ったかもしれないが、たぶんボルトはこのTシャツ着てくれないだろうから今は考えるのやめる。

I・斎藤の旅は続く

このコラボ、前回の「飛び出さない」に加え、残るアイサイトの機能である「ぶつからない」と「注意してくれる」に挑戦する回が残っています。どうなる、どうするI・斎藤。

I・斎藤の最新情報はfacebooktwitterでも確認できます。
I・斎藤さん、ありがとうございました。
I・斎藤さん、ありがとうございました。
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