編集部日記 2026年1月11日

2026年置き去り企画の裏側

デイリーポータルZ編集部 林です。
今年の年末年始は4年ぶりに置き去り企画を行いました。
記事はすべて掲載したので、裏側をちょっと書きます。

無事東京に戻ってきた記念写真
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置き去り原体験

これまでの置き去りは新幹線だったが、今回はマイクロバスを貸し切ってやることにした。
これには原体験がある。中学生の頃、美術部の合宿で行った肝試しだ。

その肝試しは、顧問の教師が運転するハイエースに乗せられて野っ原でひとりずつ降ろされていくというものだった。降ろされた子は真っ暗な道を一人で帰ってくる。なんだその肝試しは。
車を追いかけて走る友だちが闇に消えていくのを憶えている。私は池の畔に降ろされて、柵もない池の縁を歩いて戻ってきた。

若い美術教師がやりそうなことだけど、いまそのようすをAIに画像生成させようとしたら「そのように未成年者を描写するものは作成できません。」と言われた。そんなAIも引く昭和の野蛮さが下敷きになったのが今回の置き去りである。

当初の予定ではこれまでの置き去り企画の伝統に則って北に向かおうとしたのだが、ひとつ気になることがあった。クマだ。

そこでクマが出ない場所として千葉になった。千葉出身のヨシダプロにそのことを話したところ、「過去に化石でも出てきたことがない」という心強い情報を教えてもらった。
途中でタイプリープしても千葉なら平気である。

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基本ルール

あらためて置き去り企画の基本ルールである。

・知らない場所に降ろされる
・同じ場所に迎えに来るまでの間、そこでネタを見つけて記事を書く
・二人ひと組で行動
・現地でバス・タクシーなどの交通機関を使ってOK。経費出します

夜にひとりで置き去りにした原体験に比べると安全性に配慮している。令和バージョンだ。

マイクロバスは最終地点まで行って戻ってくるので、最初に降ろされた人ほど自由時間が長くて、最後の人は短い。とても不公平だ。

about01.png
この図で伝わりますか

 

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ルート選び

13人を13ヵ所で降ろして行くと置き去りスポットの間隔が詰まるのでペアで7ヵ所にした。バディものの記事は人気なのでちょうどいい。
そして降ろす場所だ。雑木林や砂浜で降ろすことも考えたが、迎えに行くときに目印が分からなくなるため、駐車場のある場所にした。道の駅かJA、鉄道の駅である。ルートは3時間ほど悩んでこうなった。

ナビタイムでこのポイントをつないだルートを作ると3時間30分。

往路は8時出発で、4時間かけて12時までに置き去り完了。
復路は14時に出発してまた4時間でピックアップして18時に東京に戻る予定だ。
途中、7ヵ所で降ろしたりトイレに行ったりすることを考えると3時間30分でちょうどいいと思ったら往路復路ともにぴったり4時間だった。

次回のノウハウとして残したい。7ヵ所置き去りにする時間は30分。

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駅伝のようなものです

マイクロバスは橋田さんが「駅伝みたいな企画です」という説明で探して手配してくれた。駅伝の逆ではないかと思ったが、箱根駅伝の裏では選手を降ろしていくバスがいるので合ってる。これもノウハウとして次回まで憶えておきたい。
ロケバスの会社には「駅伝みたいなもの」と説明する。

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何もないところが2ヵ所

さて、千葉の内房から山を越えて外房に抜けるルートとなったが、やはり海沿いではない2ヵ所が難しそうだった。周りになにもないのだ。市原と長柄である。

市原は石川・佐伯ペアが降りた。近くの道路は視力検査で見る景色のように道がまっすぐだ。

ストリートビューを見ると途方に暮れる。ふたりは1時間かけて5.4km先のヨーカドーまで行っていた。5.4kmって池袋から新宿を越えて代々木駅までの距離だ。

最難関のスポットは長柄。

それでも夢のような光景に出会えているのでたくましい。ライターは困難が栄養になるのでそんなに気を遣わなくていいのかもしれない。

という置き去りをもういちど見てください

雨のなか、どのペアも長距離歩いたレポートをもういちど見てください。

 今回の企画に「2026 冬の置き去り」とついているのは、冬以外もやりたいと思っているからですが、夏の置き去りは危険ですね。

また、期せずして千葉の魅力紹介記事となったので、こういった企画に興味がある自治体の観光課のみなさまもぜひご連絡ください。

おまけ動画)置きざりされる人たち 

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