特集 2021年12月16日

長崎県の平戸大橋はZoomの赤い橋にそっくり

Zoomの赤い橋?いいえ、平戸大橋です。


リモート会議が広まって、世界でいちばん有名になった橋がある。Zoomのバーチャル背景の赤い橋だ。

アメリカのサンフランシスコにあるゴールデンゲートブリッジというものらしい。

いつか直接見にいきたいなーと思っていたら、日本にそっくりな橋がありました。長崎県にある平戸大橋です。

1984年岐阜県生まれ。変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。嫁が世界一周旅行中。

前の記事:Zoomで遠くの町の夕方の音楽を聞くと盛りあがる

> 個人サイト 平日と休日のあいだ 嫁が世界一周旅行中の旦那

これがその「Zoomの赤い橋」。Zoomに標準で入っているバーチャル背景なので、誰でも使うことができる。

「あなたと私をつなぐかけ橋」という笑点みたいな意味が込められているかは分からないが、とにかくZoomを代表するバーチャル背景だ。

平戸大橋がZoomっぽく見えるベストスポットは田平公園

そんなZoomの赤い橋にそっくりな「平戸大橋」は、長崎県の北西部にある平戸島と九州をつないでいる橋だ。

平戸は、ポルトガルやスペイン、オランダとの貿易で栄えて、ザビエルも来た町として歴史の教科書に出てくるところです。

Zoomにそっくりな姿を見るためには、九州側にある「田平(たびら)公園」に向かってほしい。 

 

福岡空港から車でおよそ3時間半
駐車場の脇にあるレストランの裏側にまわると、
Zoomだー!!

想像していた以上のZoomっぷりに、思わず「Zoomだ!!」と大きめの声が出ていた。

色も角度もそっくり。田平公園は平戸大橋をZoomっぽく見るためにつくられたんじゃないかと思うぐらいに似ている。

リモート会議でしか見たことがなかった仕事相手と初めてリアルで会ったときに、「ようやくお会いできましたね」と思わずロマンチックなことを言ってしまったことがあるが、それに似た感動だ。

「同じ場所でちがう時間に撮影しました」って言われたら信じてしまいそう
こちらの画面共有は見えてますでしょうか?
タヌキに化かされてる人みたい

田平公園のすぐ近くには、山本千尋さんがこちらの記事で紹介されていた地元のスーパー「エレナ」があったので、お昼ごはんを買って橋を見ながら食べることにした。Zoomランチだ。 

ゾウのロゴがかわいい
かしわのおにぎり・ブリのお刺身・アジフライを買った
最高のZoomランチ!このままZoom昼寝もZoom飲み会もしたい。
橋がない側の景色もめちゃくちゃ良いんすよ・・
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夕日重視なら「夕やけ食堂」の駐車場

田平公園からの平戸大橋は、もう完璧と言っていいほどのZoomっぷりだった。ただ、1つだけ足りないものがある。夕日だ。

※ここまでのZoomの赤い橋の画像を左右反転しました

これを重視する方には、田平公園とは逆側から橋を眺める「夕やけ食堂」の駐車場をおすすめしたい。 

田平公園から歩いて行ける距離です

昼間だと、もう少し斜め上から見たいなーと思うけど、
夕日はバッチリ!
あっ、部長のマイクがミュートかもしれません!

リアル背景でZoomをしてみる

田平公園から見たものも、夕日が差し込むものも、平戸大橋はほぼZoomと言っていいほどのそっくりさだった。

ここまで似ていると、平戸大橋をバックにZoomをしてみたくなる。バーチャル背景ではなくリアル背景だ。

ケーブルの長いWebカメラを三脚に立ててパソコンにつなぎ、
自主的にお天気中継をしてる人のような状態でスタンバイ。
友人たちに集まってもらった。

友人たちには、僕がどこにいるかは伝えずに集まってもらった。
なのでまずは「Zoomの赤い橋」をバーチャル背景にして平戸大橋を隠しておく。

そしてその状態から、僕だけバーチャル背景をオフにする。

ジャーン!
えー!すげー!!

驚きとともに、ものすごくウケた。もしこれが商談だったらつかみはバッチリ。もう契約は決まったようなものだ。

そして、平戸大橋がZoomにそっくりということがみんなからも認めてもらえた。嬉しい。

みんなで平戸大橋を背景にすると、だまされてる人たちみたい

今度は、事前に撮った写真を共有して、みんなで平戸大橋をバーチャル背景にしてみた。

ガンジー:うわー、いい天気ー!

僕が撮った平戸大橋の写真は天気が良くて赤色もはっきりしていて、4人でそろえるとバーチャル背景なのに主張が強くて笑ってしまった。

観光地にあるプリクラの背景とか、顔はめパネルみたいな色の強さだ。 

ガンジー:でもこれ4人並ぶとだまされてる感じあるね。

たかせ:みんな同じ会社だったら、Zoomじゃない、知らないシステムをZoomだっていって買わされてそう。

カンレキ:Zoomじゃなくて「Zuum」だ。

たかせ:それ迷惑メールから契約してるね。

なる:そして月額100万円とかとられてる。

カンレキ:でも「これで我が社もついにDX化だ!」って、社長は誇らしげだよきっと。

ガンジー:「やっぱりZuumのバーチャル背景は天気がいいなー!」って、ニコニコしながら会議してる。

この度、わが社は念願のZuumを導入いたしました!

なる:でもここまでみんな揃ってると、こっちが本家みたいだよね。

たかせ:ここに1人だけZoomの背景で入ってきても「お前がちがうよ」ってなるもんね。

「キミ、何だねその背景は!?ちゃんとZuumを使いなさい!」
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リアルかバーチャルか分からなくなる

その後も背景をいろいろ変えながら遊んでいたら、僕のうしろ、生中継されている平戸大橋の下を気になるものが通った。

カンレキ:あれ何? 

このとき、僕は現場にいるんだから後ろを振りかえれば実物が見られるのに、画面に顔を近づけて「ほんとだ、何だろう?」と言っていた。

みんなと同じように画面に顔を近づけている

なる:高瀬さんは画面で見なくてもいいんじゃないの? 

たしかに!!
正解は、船で引っぱられているイカダでした

リアルタイムの平戸大橋、事前に撮影した平戸大橋、Zoomのバーチャル背景。何度も切りかえてるうちに、自分の背景が今リアルなのかバーチャルなのか分からなくなっていた。

メガネをさがしていたら自分のおでこにかかっていたという古典的なうっかりがある。この時自分がやってしまった、実物があるのに画面を見ちゃうやつは、バーチャル時代のあれだ。

それぐらい、Zoomの赤い橋にそっくりな平戸大橋でした。

もう何がリアルで何がバーチャルなのか・・

みんなも平戸大橋をバーチャル背景にしよう

今回撮影してきた平戸大橋の画像は、こちらからダウンロードしていただけます。

こっそり背景にして他の人にばれないかを楽しむのも良し、みんなを驚かせるのも良し、ぜひZoomのバーチャル背景に使ってみてください。

田平公園からの平戸大橋はこちらから

夕日が沈む平戸大橋はこちらから 


宇宙に行く目的ができた

最近、民間人が宇宙に行ったというニュースを見ることが増えてきた。見るたびに「自分だったら宇宙で何しようかな」と思っていたが、今回の旅でその目的も見つかった。

あの宇宙のバーチャル背景にそっくりな場所を見つけて、そこから地球とZoomをしよう。

そして、クイズ「Zoomでしょうか?宇宙でしょうか?」をやろう。

 

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