特集 2025年9月12日

超豪華客船「飛鳥Ⅲ」のウェルカムスイーツである贅沢な「ハーバー」を食べる

飛鳥IIを見送る

せっかくなので「横浜港大さん橋」を訪れると、巨大マンションと見間違えるようなフェリーが停泊していた。このフェリーこそが、先ほどから飛鳥Ⅲの話の中に挟まれていた写真で登場した飛鳥IIだ。2006年に飛鳥IIとしてデビューした。

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飛鳥II

この日は出航イベントをやっていた。豪華客船になるとそのようなイベントがあるらしい。3日間のクルーズらしいけれど、出航イベント。豪華客船はすごい。出発する前から華やかだ。

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タオルもらった!

飛鳥IIは4日間の駿河湾クルーズで一番安い部屋で一人約25万円。飛鳥Ⅲに比べると安い。少しだけれど。この値段を考えると出航イベントがあるのは自然なことかもしれない。ちなみにタオルを無料でくれた。出航時に振るようだ。

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船員さんがドラを叩く

豪華客船なんて乗ったことないから知らなかったのだけれど、デッキにはウェルカムドリンクが準備され、出港前なのにバンドが南国風な音楽を奏でて、船員さんが踊っていた。さらに船員さんがドラを叩きながらデッキを通過して行った。

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もらったタオルもなんか高そう!

あとで調べるとこのドラは出航の合図であり、魔除けだそうだ。魔が入る余地があるのだろうか。眩しいのだ。それは日差しの問題ではない。一番安い部屋で一人約25万円。乗っている方々が眩しく、眩しく。陰あるところに魔は生まれる。飛鳥IIには陰がなかった。

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飛鳥IIでは贅沢マロンは食べられないけれど!

私に勝ち目があるとすれば、飛鳥IIでは贅沢マロンを食べられないこと。私は贅沢マロンを手に入れている。これは324円を払うか、飛鳥Ⅲで78万円を払わなければ食べられないのだ。つまり私は贅沢マロンを手にしているので、もはや飛鳥Ⅲに乗った、と言っても問題ないことになる。ここは少し詳しく説明したい。しかし、全てを書くととても長く、夜に読み始めれば朝になり、朝に読み始めれば夜になるような時間を要する文字量になる。そこで読みやすさを優先して短く書く。そのために飛躍があると感じるかもしれないが、それは文字数の関係であり、本来は一切の飛躍はない。読んだ個々人でその飛躍という隙間を埋める努力をして欲しいと思う。では書いて行こう。私は324円を払って贅沢マロンを手に入れたので、つまりこれは飛鳥Ⅲに78万円を払って乗ったと同じと言える。なぜなら78万円を払って飛鳥Ⅲに乗った人も贅沢マロンを食べるわけだからだ。そして、324円を払って私も贅沢マロンを食べる。贅沢マロンを食べるという点においてはもはや一緒であり、そこに違いがない。よって私は飛鳥Ⅲに乗ったということになるのだ。違いを探すことができるだろうか、どちらも贅沢マロンを食べるのだ。一緒ではないか。私は飛鳥IIには乗っていない。なぜなら飛鳥IIでは贅沢マロンが提供されないからだ。しかし飛鳥Ⅲの一室だけでは、ミッドシップスイートの客室番号「9027」だけでは、贅沢マロンがウェルカムスイーツとして提供される。それを私も食べる。私の手元には贅沢マロンがあるのだ。それはもう私が78万円を払い、飛鳥Ⅲのミッドシップスイートの客室番号「9027」に乗ったと言っても問題ないということを示している。なんの違いがあるのだろうか、私にはわからない。贅沢マロンこそが飛鳥Ⅲであり、飛鳥Ⅲこそが贅沢マロンなのだ。しかも安い部屋ではない。飛鳥Ⅲで一番安い44万円の部屋では贅沢マロンを食べることはできない。もちろん私は一番高いロイヤルペントハウスに乗ったとは言わない。ロイヤルペントハウスは一人215万円だ。残念ながら私の財力ではロイヤルペントハウスに乗ることはできない。ロイヤルペントハウスでは贅沢マロンが提供されていない。よって私が乗ることができたのは78万円のミッドシップスイートなのだ。私の財力は78万です、ということになる。その証拠が私の手元に贅沢マロンがあることだ。飛鳥Ⅲで「贅沢マロンを食べる(A)」と自宅で「贅沢マロンを食べる(B)」とした場合、行動はどちらも「贅沢マロンを食べる」で同じであり、A=Bが成り立つ。たとえば日本から遠く離れたアメリカで行われたスポーツ大会の応援をしたとする。アメリカで応援するのと、日本で応援するのとでは結果に違いはあるだろうか。アメリカでやっているので日本で応援しても無駄だよ、という人はいないのではないだろうか。実際にスポーツが終わり選手がインタビューに答えると「日本で応援してくれたみなさんもありがとうございます」とお礼を言うだろう。つまり応援をする行為が大切なわけで、場所は問題ではない。つまり「贅沢マロンを食べる」という行為こそが重要であり場所は問題ないと言える。A=Bが成り立っている以上、私が飛鳥Ⅲのミッドシップスイートに乗っていると言っても問題ないことになる。私は今後、飛鳥Ⅲには乗ったことあるよ、しかもミッドシップスイートにね、と言うことになるとは思うが、それは嘘偽りのない真実なのである。

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めちゃくちゃタオル振った!

ちょっと熱くなってしまったけれど、出航する時はめちゃくちゃタオルを振った。安全で楽しいクルーズになうように、と。出航を見届けると贅沢マロンを大切に家に持ち帰った。旅の疲れを感じた。

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でかいな!

 

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贅沢マロンを食べる

飛鳥Ⅲでのクルーズを終えて自宅に帰った。贅沢マロンをじっくりと観察する。初めて食べるのだ。箱に入っている。一個が箱に入っているのだ。その時点で贅沢に感じる。

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贅沢マロン!
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袋も贅沢!

箱を開けると袋に入った贅沢マロンが登場する。袋のデザインはシックだけれど、ゴールドを喚起させる色合いが贅沢を感じさせる。通常のハーバーとは異なるデザインの方向性だ。

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中はこんな感じ!

見た目は普通のハーバーと一緒。私はこの一緒なことに安心感を覚える。贅沢マロンだけれど、ハーバーなのだ。この形を崩すのは違うと感じる。だからこそ一緒であることが嬉しい。

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左)ハーバー、右)贅沢マロン

比べると贅沢マロンの方が濃い色合いをしている。形は個体差という気がする。中は異なり、贅沢マロンには国産マロンペースをブレンドした渋皮栗入りの特製栗あんとマロンソースが使われている。

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贅沢マロンの中!

渋皮栗入りの特製栗あんを使っているためだろうか、深い色味になっている。中央の黒い部分がマロンソースだ。これ食べる前からわかる。絶対に美味しいやつだ。

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左)ハーバー、右)贅沢マロン

食べてみる。これは美味しい。栗を感じ、しっとりしとしている。黒糖と和栗を使うことで、いつものハーバーより和菓子さが増しているが、カラメルが使われているからなのか、地味な印象は受けない。華やかなマロンの味わいであり、めちゃくちゃ美味しい。

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美味しい!!!

美味しくてドラを叩いてしまった。飛鳥IIで見て、私もドラを叩きたくなったのだ。贅沢マロンが美味しければ叩こうと思ったけれど、あまりの美味しさにやはり叩くことになった。品のある甘さ、品のある栗の味わい、品のあるカステラ生地。最高なのだ。

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ちなみにこれはハーバーくん

贅沢マロンが美味しい!

ハーバーが美味しいのは間違いない。そこに品のある華やかさを足したものが贅沢マロンという感じだ。栗をとても感じることができた。マロンソースが口触りのアクセントにもなっていてとてもよかった。そして、私はこれを食べたことにより、飛鳥Ⅲに乗ったということになる。なぜそうなるかは長くなるので割愛します。

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季節限定なのかな、ゆずれもんもあった!

 

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
こういう記事ってネタのためにポーズで「ハーバーが好き」って書くパターンもあるじゃないですか。
これちょっとはげます会会員じゃない方にぜひお伝えしたいんですけど、このあとの有料部分、地主さんの記事ってけっこうあっさりしてることも多いのですが、今回いつになく力の入ったハーバー抹茶味のレビューが書かれてるんです。これは本気だな、と思いましたね。ハーバーへの想いが。
途中の長文パート、いつもなら「途中で折りたたんだり(クリックで読める)しましょうか」というところですがその愛を汲んで長文のまま載せました。「長いな!」と思いながらスクロールしてください。(石川)

ささやかなおまけ
記事に使わなかった写真

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