偶然の陰陽マーク
あれは2年ほど前のこと。家で酒のつまみにしようと、ハム4枚、玉子2個を使ってハムエッグを作ったんです。そうしたら、偶然にすごいいい形に焼きあがりまして、なんとなくその写真を、記念にTwitterにアップしたんですね。
ハムエッグを作ったら玉子が偶然すごいいい位置に落ちたので記念写真。 pic.twitter.com/QebRWsnOtn
— パリッコ (@paricco) April 19, 2021
そのツイートに予想を超えた反響がありまして。なかでも多かったのが「陰陽のマークになってる!」というもの。
あらためて写真を見返してみると、確かに「太陰太極図」、いわゆる「陰陽」のマーク風に焼きあがっているなと。
そこで原因を考えてみるに、ポイントはハムの並べかたなんですよ。というわけで後日、もう一度作ってみたところ、やっぱり再現できるんですよね。陰陽ハムエッグ。
まぁ、作れたからって意味はないけど、作れるにこしたことはないじゃないですか。こんなおめでたいハムエッグ。というわけで今回は、その作りかたを記録しておこうというわけで。
陰陽ハムエッグ 〜基本編〜
偶然にそのハムエッグが焼けた時、僕は本当に何気なく、油をひいたフライパンにハムをこんな風に並べていたんです。
で、上の写真の左上にあるハムの右側をぺろんと持ち上げ、その右のハムの上になるように重ねる。
どのハムのはしっこも、次のハムの上に来るように、まるで永久機関のように並んでいますよね。当時の自分がなぜそうしたのかはわからないけど、これがポイント。
そこにですね、4枚のうちどのハムの上でもいいので、対極となる2枚のハムの上に、静かに生玉子を割り落としてください。
そしたらやっとここで火をつける。火加減は弱火でお願いします。
ほらね。少しずつ、模様が浮かび上がってきたでしょう。そうしたらあとはフタをして、黄身が好みの焼き加減になるまで、とにかく弱火で焼き続けましょう。フタは、なければないで別にいいと思います。
と、これで焼き上がり。慎重にやれば、誰にでも作れるはずです。
ただですね、この作りかたで何度かハムエッグを作ってみて気がついたのは、基本的には作れる。しかし、調子のいいときと悪いときは確実に存在する。というもの。
陰陽ハムエッグ 〜上級編〜
そこで思ってしまったんです。これでいいのかと。こうしてわざわざ記事にして、人様に時間をいただいて読んでらうのに、「調子が悪いときは、ギリ」でいいのかと。もっともっと確実か美しく、誰が見ても陰陽マークであると断言できるようなハムエッグは作れないのかと。
思いついた作りかたがあるので、ちょっと試してみましょう。
まず、ちょっとめんどうなんですが、生玉子2個ぶんを、黄身と白身に分けます。
で、フライパンに先ほどと同様ハムを並べ、そこに、よく溶いた玉子の白身を流し入れましょう。
あとのせ式というわけですな。あとはまぁ、さっきと一緒。黄身が好みの硬さに焼けたら完成。
おおおー! こんどこそうまくいったぞ!
というわけで、ものすご〜くめんどうではありますが、もし作ってみようと思われた方がいらっしゃれば、ご参考まで。
ちなみに今回、この上級編を作ってみて新発見があったんですが、この、あらかじめ白身と黄身を分けてから焼く目玉焼き、ものすご〜く黄身の純度が高いんですよね。
これが、いつも食べているハムエッグとはまったく違う味わいで、まぁ、「どっちのほうがうまい」とかってことはないんですが、試してみるのも一興かと。