二度見ならぬ二度食べした
もともとシンプルなお菓子が好きで、チョコレートならタブレットか板チョコ、アイスなら普通のバニラやチョコのカップアイスばかり食べている。トッピングや具(?)は不要というスイーツ極右である。
なんだけど去年の冬、酒を飲んだ帰りに判断力を失った状態でスーパーに寄ったとき、この「やわもち 大学いも味」を買った。普段食べないタイプのアイスだが、芋が好きなので惹かれたのだろう。
そして翌日。昨晩の記憶もおぼろげながら、なにかものすごくうまいアイスを買って食べたなという覚えだけがあった。ゴミ箱を見ると「やわもち 大学いも味」のカップ。え、いやーこれはないでしょ。こんな餅とか入っててさ(笑)
そう思いつつ、一応確認しておきたい気持ちが勝った。おぼろげな記憶ではとにかくおいしかった気がするのだ。あんなにうまいアイスがあるはずがない。
同じスーパーにもう一回行った。買った。食べた。膝から崩れ落ちた。う、うまい……。こんなに要素が多いのに、本当にうまい…。
しかしほどなくして、期間限定のこの商品はどこの店でも見かけなくなった。ここまで去年の話だ。
……そんな「やわもち 大学いも味」、なんと今なら食べられます。
四位一体の世界観
このたび記事で紹介するにあたり、みんなに食べてもらった。
石川:芋アイスもおいしいんですけど、飴がガッツリ乗ってるのがやばいんですよ。
大学いもには飴がカリカリのタイプとねっとりしたタイプと2流派あると思うが、やわもちの飴はカリカリではないのでねっとり派として味わうのが正解。冷凍庫から出してすこし時間をおくと柔らかくなってよりねっとり感が味わえる。
よく見るとゴマに混じって、カリカリのキャンディクラッシュみたいなのも入っている。これらが口の中で混然一体となり…
べつやく:宇宙?
石川:宇宙です。大学いも宇宙が生まれるんですよ
石川:みんな食べてみてください
とりもち:(食べる。のち、やや沈黙)……これ……、求めてた味かも
林:求めてた味?人生で?
とりもち:人生で。私の人生のゴールかも。アイスの。たどりついてしまった。
さっきから宇宙とか人生とか、話のスケールがでかい。意味としてはおおむね「おいしい」ということを言っています。
べつやく:さつまいもアイスがちゃんと単体でうまいね!あと餅がちょっと冷たいのがうまい。
とりもち:大学いもだけど、餅が入ってることで白玉パフェみたいな感じもあります。
石川:この餅、こんなに冷やしてるのに、意外とガチガチじゃないんですよ。フワフワとまでは言えないけど、ソフト感がある。
林:えっ、すごいねこれ!
べつやく:大学いもでしょ?
林:大学いもだ。冷たいのにいもっぽい。いもの味ってあったかい味じゃん?
たしかに。大学いもって冷やしてもおいしいけど、冷やすといもの風味が薄れてアメが勝ってくる。冷たい状態でいもの味までしっかり味わえるという意味では、もはやこのやわもち、本物の大学いも以上に大学いも味といってもいいかもしれない。
林:ミントの入浴剤で「温まるけど涼しい」みたいなのあるじゃん、あれみたい。冷たいのにいもって。
禁断のトッピング
林:さっき別のお菓子食べてて残ったきな粉があるよね
とりもち:きな粉かけたら絶対おいしいと思ってました
(食べる林・とりもち)
とりもち:……これ、本当にゴールです。私の人生の。
林:わぁ。米といもと大豆だよ。穀物フェスティバル。
石川:口の中で収穫祭が始まる…!
トッピングの追加で完全体と化したやわもち。
このあと「でもお高いんでしょう?」という流れになり、確かに最近のアイスは値段見ないで買うとすぐ300円以上して会計時に驚くことになるが、やわもちに関しては160円くらいでエッセルスーパーカップ等と同じ価格帯である。それでこの充実ぶりなのだから驚くしかない。
唯一の難点
ここまで絶賛してきたが、実はひとつだけ、やわもちには難点がある。餅が5つ入っており、これを楽しもうと思うと自動的に5口で食べきってしまうのだ。
デザインが人間の行動を決めてしまう、この現象にはプロダクトデザインや社会心理学の分野で何か名前がついていたはずだが、個人的には「やわもち5口現象」と名付けたい。
なお、できるだけ浅くすくって、いもアイス部分を残すことで、5口完食は回避が可能である。
今すぐ食べて
秋の期間限定商品、いつなくなるかわからないので、気になった人は今すぐ食べてほしい。
あと井村屋の方は通年メニュー化と、きな粉の小袋添付を検討してください。よろしくお願いします。
お近くのスーパーにない場合はネットで。こちらは24個セット
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