パキスタン料理に詳し友人とやってきた
ハラール屋台村の魅力はもっとあるはずだと、パキスタン料理に精通している友人を誘って再び訪れた。
できれば2人ではなく4人くらいで来たかったのだが、来てくれた友人に「誰か呼べる人はいますか」と聞いたら、「八潮にあるハラール屋台村って、そういう料理を食べたことがない人にとっては敷居が高く、マニアにとっては物足りない感じがするんですよ」とのこと。
言われてみると、そうかもしれない。
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シェフが存分に腕を振るえるお任せを頼めば、友人のようなマニアでも物足りなさはないはずだ。早速タッチパネルからお目当ての「一人当たりの料金 3500円」を探すのだが、なぜかまったく見つからない。この内容を確かめるためにわざわざ来たのに。
どうしたもんかとまごまごしていたら、成田屋のTシャツを着たお兄さんが流暢な日本語で話しかけてくれた。
ハラルシェフコーナーと書かれたチャレンジキッチンは、料理教室や撮影用キッチンスタジオ、あるいはイベントや間借り店舗としての場所であり、「一人当たりの料金 3500円」は客がチャレンジするお任せコースではなく、それらの支払い用メニューとのこと。
そうとは知らずに押してしまう人が多かったので、現在はメニューから外されているそうだ。ガーン。
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彼はアスリさんといって、高田馬場にあったマレーシア料理店「大地の木」で働いた後、浅草の成田屋でラーメンなどを作っていた経験があるため、この屋台村にはマレーシア料理店と日本食の成田屋が並んでいるそうだ。
後でマレーシア料理に詳しい友人に聞いたら、アスリさんは料理教室などもしていた腕利きの料理人とのこと。
ちなみにラーメンは鶏ガラスープで(ハラールなので豚はNG)、麺は店内の自家製麺で作っているとか。それはそれですごく気になるが、私の中にある別のスイッチが入りそうなのでまた今度。
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アスリさんにオススメを聞いたところ、この店のパキスタン料理だったら、カレーやビリヤニよりも鉄板料理がいいんじゃないと教えてくれた。パフォーマンスもおもしろいらしい。
パキスタンの鉄板料理パフォーマンスってなんだろう。まったく想像がつかない。
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言われるがままに鉄板料理を選んでみると、「チキンカラヒ1kg ¥3500」や「マトンカラヒ500g ¥2500」など、ちょっとお高めの値段をつけた謎メニューが並んでいた。
写真を見ると、鉄板焼きではなく煮込み料理のようである。鉄鍋料理の間違いなのでは。
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試しにマトンカラヒを押すと「ご提供まで30~40分かかります」という、鳥貴族の釜飯みたいな表示が出現。そして500gで2500円。
フードコート的な店ではありえない提供時間と価格帯と量だ。
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このアスリさんの説明に興奮したのが、パキスタン料理に詳しい友人だ。
「シディークのシェフはタワ(鉄板)が得意なんですね。カラヒなんて普通は予約しないと食べられない特別料理ですよ。この値段なら全然高くありません。まさか屋台村の通常メニューにあるなんて。
多くの店は作り置きだけど、これだけ時間を必要とするということは、注文を受けてから作るスタイルなのでは。これは絶対食べないと。
でも二人だと食べきれないから、今日のところは『心臓と肝臓のマサラ』にしましょうか。普通はロティを合わせるところですが、カシミーリナン(Kashmiri Nan)が気になりますね。
おっと、こっちのミスタージャニはパキスタンバーガーの店じゃないですか。チャプリ・カバーブ(挽肉と香辛料を混ぜてカリっと焼く屋台料理)のバーガーが向こうでは大人気。まさか八潮で食べられるなんて!」
ええと、よくわからないので全部任せました。
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これがパキスタンの鉄板料理パフォーマンスだ
席までドリンクを持ってきてくれたアスリさんが、鉄板料理のパフォーマンスが入り口横のキッチンで見られるよと教えてくれたので行ってみると、巨大な丸い鉄板(タワ)にボウルが被せられていた。
ボウルの中では心臓(ハツ)と肝臓(レバー)の煮込み、そしてトマトが蒸し焼きにされていて、それをお好み焼きのコテみたいな道具で、タップダンサーや競走馬が奏でるリズムのように、タカタッタカタッタタカタッタタカタと刻んでいく。
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すごい、これがパキスタンの鉄板料理なのか。こんなに間近で楽しい調理風景が見られる店は、日本にあまりないのでは。
「これはストリート系の魅せる鉄板料理ですよ!ハラール屋台村、やばいっすね!」と同行者が大興奮した調理風景をどうぞ。リズミカルだ。
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