日本最長の山手トンネル
日本最長のトンネルは青函トンネルですが、道路のトンネルでいちばん長いトンネルは東京にある首都高中央環状線の山手トンネルとなります。
ひと昔前までは関越トンネル(約11㌔)が日本最長の道路トンネル……だったのですが、10年前の2015(平成27)年に、大井ジャンクションから大橋ジャンクションまでが開通して、約18.2㌔の山手トンネルが日本最長の道路トンネルとなりました。
当サイトではライターの大山さん、べつやくさんが、工事中の様子を幾度も記事にされております! 今となってはめちゃくちゃ貴重な写真が一杯あるのでぜひ御覧くださいまし!
大山さん>『工事中の山手トンネルを見てきた』・べつやくさん>『首都高を歩かせてもらった』
さて、ここで私の個人的体験談を少しさせてください。
こないだ(10月の末ごろ)大橋ジャンクションから大井ジャンクションまでバイクで走ったんですが、トンネルの入口に「トンネル内高温注意」という掲示板がありました。
山手トンネルが夏場はめちゃくちゃアツくて、特にバイクに乗って山手トンネル走るとマジでヤバイという噂は、方々から伺ってはいました。
しかし、さすがに10月も末だし、薄着だと肌寒いぐらいのこの時期ならあついとかそういうことはないでしょ。などと軽い気持ちで走ったところ、マジであついんです。半端ないぐらいあつい。
山手トンネルのアツさはおそらく「暑い」に該当するものだと思いますが、「熱い」と書きたいぐらいあついわけです。
さいわい、途中で停車することなく大井ジャンクションの出口まで出られたので、動いていればまあなんとか大丈夫なんですが、もしこれが渋滞か何かでトンネル内で停車することになった場合、そう長くは居られまいと思われます。
大井ジャンクションでトンネルを出た瞬間「あ、ととのった!」と思うほど、トンネル内はサウナ状態となっていました。
で、これほどあついわけですから、やっぱりどうしても気になるわけです、気温が。
温度計を買った
トンネル内の気温、バイクで走りながら計測したい。しかし、温度計をどこかにくくりつけても、温度をメモりながら運転するわけにはいきませんので、自動的に気温を記録してくれるやつを買いました。
SwitchBotの防水温湿度計です。これならば、どこかにくくりつけておけば、自動的に温度を計測してログをとってくれるので大丈夫です。たぶん。
時期は11月末になってしまったんですが、これぐらい寒い時期は、トンネル内がどれぐらいあついのかも気になります。
ボディバッグの外側に温度計を装着し、バイクに付けたスマホで温度を確認してみます。
上の写真は、まだ気温が19℃ほどと表示されていますが、これは室内に置いておいた温度計を外に持ってきたので、まだこの温度を表示しています。
これは、走っているうちに、外気温の温度になると思うので、ひとまず出発しちゃいます。
首都高の環状線は2つあって、内側の小さいやつはC1(都心環状線)、外側の大きいやつはC2(中央環状線)と呼ばれていますが、山手トンネルはC2の西側、池袋と新宿と渋谷の地下をずーっと走っています。
直接、池袋の方に向かってそこから乗車してもいいんですが、めんどくせえので、ここは晴海から高速に乗ってC2を一周して気温を計ることにします。
葛西ジャンクションからは、荒川の上を走る首都高をぐいーっと北上するわけですが、私といえば、めちゃくちゃ真剣に運転しています。
絶対に事故りたくないという強い意思のもと運転するとこういう顔になるんです。死体みたいな目になってますが。
で、肝心の気温ですが、荒川の上の高架を爆走中の気温をログで確認すると……16.1℃でした。
バイクだと風がビュービューあたるので体感としては10℃ぐらいのような気もしますが、純粋に空気の温度として16℃程度というのは、まあ、納得できるかなという気もします。
そのままC2をぐんぐん進んで、板橋ジャンクションあたりまで来ました。
首都高の板橋ジャンクションは池袋線とC2が変な形で合流するので、走行車線を間違えるとあさっての方向に行ってしまいます。細心の注意を払いながら車線変更します。
で、気温の方は、四つ木付近と比べて15.2℃まで下がっています。さて、この気温が、トンネルに入るといくらまで上がるのか……。

