夏はどんなことになるのか……
冬の夜で、熱帯夜ぐらいの気温があった山手トンネル。これ、夏場の昼の渋滞している時間帯だと……どれぐらいになるんだろう……。ちょと調べてみたい気持ちと、やめとけという気持ちがないまぜになって悶々としています。
お化け屋敷に感じる感情を山手トンネルに抱くことになるとは……。
以上、山手トンネルの温度を調べた話でした。
いよいよ、山手トンネルの入口までやってきました。
山手トンネルに入って、しばらく走ると、はい感じてきました。あたたかさ……これは熱い!
いや、大丈夫なんですよ。ただちに危険とかそういうレベルではない、でも、トンネル内の熱がジワジワと伝わってきている。これは熱いですよ!
後で、録画した自分の顔をよーくチェックしてみたら、あつっ! と思った瞬間にちょっとニヤっとしているのが動画にも映っていました。
さあ、このあたりの気温を見てみましょう。一体、気温はいくつまで上昇してるのか?
20.9℃! これはヤバい。トンネルを数分走っただけで5℃以上も上昇しました。
もはや、さっきの画像の折れ線グラフで、気温がもっと上がるのはバレバレなんですが、はたして気温は何度までいっているのでしょうか?
トンネルを出るか出ないかあたりの大井ジャンクション付近で、最高温度の27.1℃を記録。
気象庁が定義する言い方でいえば、25℃以上の「夏日」と言われる気温です。なお、夜間の最低気温が25℃以上ある場合は「熱帯夜」となります。
つまり、山手トンネルの内部は、11月下旬であっても27℃ぐらいあり、夏日か熱帯夜ぐらいの気温がある……ということになります。そらあついわ!
というわけで、気温のログデータを折れ線グラフにしてみました。
トンネルに入ると急激に温度が上昇し、27.1℃まで上昇。トンネルを出ると15℃ぐらいまで下がった。という見たまんまのグラフになりました。
赤い線が温度で、青い線が相対湿度です。温度が上がって行くにつれて、湿度は下がります。27.1℃を記録したあたりでは、湿度は32%ぐらいまで落ちています。
湿度が下がっているのは、気温が上がって空気が取り込める水蒸気量(飽和蒸気量)は多くなって(増えて)いるものの、雨や水蒸気のような水分の供給がほぼないため、相対的な湿度が下がっている。つまり、砂漠の乾燥状態みたいな感じになっている……という理解でよろしいでしょうか?
山手トンネルは、夏日か熱帯夜ぐらいの温度がありつつも、湿度はすこし低め……。東京砂漠ここにありということでしょうか。
なぜ、山手トンネルはあついのか。
トンネル内の熱源としては、まず自動車の排気ガスの熱がこもっているということがあるでしょう。しかも、首都高なので交通量も多い。さらに、排気ガスだけでなく、自動車そのものが発している熱というのもあります。
そのうえ、熱せられた空気を拡散させるしくみも、換気システムがある(山手通りの道の真ん中にあるデカい煙突がそれです)とはいえ、交通量の多さにちょっと追いついてないのでしょう。
山手トンネル内には、夏場はミストを噴霧させて温度を下げるという工夫がされているようですが、それでも追いついてないようです。
冬の夜で、熱帯夜ぐらいの気温があった山手トンネル。これ、夏場の昼の渋滞している時間帯だと……どれぐらいになるんだろう……。ちょと調べてみたい気持ちと、やめとけという気持ちがないまぜになって悶々としています。
お化け屋敷に感じる感情を山手トンネルに抱くことになるとは……。
以上、山手トンネルの温度を調べた話でした。
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