所沢の高層ビルは、のきなみとんがっている
先日、デイリーポータルZ編集部の林さんが、所沢の高層ビルの先っちょが、軒並みとんがっているということを教えてくれた。
なんで所沢のマンションって先っちょとんがってるんだろう。 pic.twitter.com/akQUpNxUAX
— 林 雄司 (@yaginome) July 1, 2023
うわー、なんだこれは。
たしかに、どのビルの先っちょもとんがっている。
ちなみに、林さんはこの「所沢のビル先っちょとんがり事案」にかんしてかなりご執心で、上記の投稿した数カ月後、生田緑地の展望台からもわざわざ望遠カメラで写真を撮るほどの熱の入れようだ。
生田緑地の展望台から見える変わったビル群 pic.twitter.com/jLcQskrluZ
— 林 雄司 (@yaginome) October 18, 2023
さらに、どういうわけか生田緑地から、所沢の先っちょとんがりビルまでの動画までつくっている。
途中に見えるのが調布だったので、その線を延長していって所沢であることがわかったのが嬉しくなって作った動画。 pic.twitter.com/Re3QOUU4Bf
— 林 雄司 (@yaginome) October 18, 2023
さすがにここまで言われると、実際にこの目で所沢の先っちょとんがりビル群を見てみたくなるというもの
というわけで、所沢に向かった。
先っちょとんがりビル群、どこから見たらよいのか
所沢の先っちょとんがりビル群、どこから見るとよいのだろうか。事前にグーグルマップで良さげな場所をさがしておいた。
それが、航空公園の少年スポーツ広場だ。
航空公園駅から、公園の遊歩道に沿って南東に向かってしばらく歩くと、見えてくる公衆トイレ。そしてその脇にある小高い築山。
この築山の上から所沢市街地をみてみると……。
ほら、これ。
一棟だけが尖ってるとか、そういうわけじゃなく、ここから見えるビル6棟全部先っちょにとんがり屋根がのっかっている。なんなんだこれは。
高層ビルの屋上には、たいてい屋上に出入りする階段の建屋だとか、給水タンクみたいなものがのっかっていたりするので、遠目から眺めると、ちょっとした四角い突起があるのは分かるけれど、所沢のビルはそこに軒並み「先っちょがとんがった屋根」がついている。
これは「奇観」と言ってもいいんじゃなかろうかと思うがどうだろう。(クドい言い回し)
ちょっと調べてみたところ、川口市にも先っちょがとんがったビルが何棟かあるらしい。
ただし、川口市のほうは、グーグルマップで新荒川大橋の上から眺めると、とがったビルが一望できそうな感じではあるものの、とんがってないでかいビルが視界をじゃまするので、今ひとつといったところだ。
先っちょとんがりビル群、おすすめ鑑賞スポット
さてこの、所沢先っちょとんがりビル群。もっと眺望のよい場所から鑑賞することはできないだろうか。
調べると、どうも航空公園の横にある所沢市役所。ここの展望フロアから、所沢市内(先っちょとんがりビル群の方)が一望できるらしい。
日本初の飛行場が建設された所沢市には、戦時中は陸軍の飛行場があり、戦後は米軍に接収された。
その後、昭和40年代から50年代にかけて、7割ほどの土地が日本に返還され、その跡地には航空公園などが建設された。
所沢市市役所は、この米軍から返還された跡地に1987(昭和62)年にできた。
で、その所沢市役所の8階に、展望室がある。
展望室からの、所沢先っちょとんがりビル群の眺望はこちら。
航空公園の運動場からは見えなかったビルがひとつ見えるようになった。
さらに、いちばん左側に見えているビルも、よーく見ると、上に三角形の骨組みのようなものがついていることに気づく。
というわけで、所沢の先っちょとんがりビルは、計8棟あることがわかった。
市役所の展望ロビーは開放されており、誰でも自由に出入りが可能だ。
ロビーの横には、数年前まで食堂があった場所が、現在は休憩スペースとして開放されているので、そこでお昼ご飯を食べたりすることもできる。
この展望ロビーは、所沢市のおすすめの景観として「とことこ景観資源」として登録もされている。