特集 2022年1月18日

考えていたい問題がある「ゾンビに襲われたらどのチェーン店に立てこもるのか?」

世の中には考えなければならない問題と考えていたい問題がある、今回は後者

気候変動、貧困と格差、資本主義の終焉…コロナ禍が続き、考えるべき問題はたくさん生まれた。一方、それとは別に考えていたい問題というのもある。それが「ゾンビに襲われて立てこもるならどこがいいか」問題である。

2006年より参加。興味対象がユーモアにあり動画を作ったり明日のアーという舞台を作ったり。

前の記事:日本一高い看板はここ! 屋外広告を見て渋谷を歩く

> 個人サイト Twitter(@ohkitashigeto) 明日のアー

「ゾンビが来たらどこに立てこもるか」問題。これは「カバンの中に何入ってるんですか?」問題や「無人島に何の音楽持っていくか」問題、他にも「好きな人のタイプは」問題などと同じ、考える方が気持ち良い問題である。

出口が見えない中、何を食べどうやって過ごすのか。今日私達はそんなことを考えて欲望を垂れ流すつもりだ。

しかしその思いは真剣である。みなさまもどうかこの輪の中に入ったつもりで真剣に考えていただきたい。

参加者のほしあさひ(左、20代)、トリプルファイヤーVo.吉田(右、30代)
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20代から40代の堕落した人に欲望を聞く

本日の参加者はデイリーポータルZのプープーテレビともだち探そうシリーズに出ていたバンドトリプルファイヤーVo.吉田靖直、その友人でもありデイリーの記事にもたまに登場する来来来チームDr.の張江浩司、デイリーポータルZライターのほしあさひ、と筆者の平日昼からだらだらぶらぶらしてそうな4名である。

そして筆者(左、40代)と来来来チームDr.でもある張江浩司(右、30代)
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みんなサイゼリヤが好き

事前に4名に「ゾンビに襲われたならどこに立てこもるか」アンケートをとったところなんと全員がサイゼリヤと答えた(消極的提示を含む)。

そこで一回サイゼリヤに集合して果たしてここがゾンビの立てこもりにふさわしいのか実地で検証しながら話し合うことにした。

また、この話し合いの目的は本当にゾンビから生き延びたいわけでもなく、欲望を垂れ流すことにある。欲望が開陳しすぎているときはチーンとベルを鳴らしストップをかけることにする。

想像の世界でもサイゼリヤに逃げたい。そんな私達は正しいのか?

大北:サイゼリヤいきますか?

ほし:サイゼリヤ週3で行きます

張江:今週3日連続でいきました

大北:このお正月にサイゼリアの良さを再確認しました。ボトルのお酒に手を出すとおいしいぞって

ほし:けっこう種類あるんですね

張江:そうなんですよ

ほし:お店の人みたいになっちゃった

吉田:スパークリングもあります

大北:お店の人2だ

張江:サイゼリヤの唯一の弱点だった。Wi-fi も最近導入されたんで。あとコンセントだけです

大北:あっ、wi-fi あるんだ、すごい

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みんなサイゼリヤが好き(経済的な事情で)

大北:他の候補でどんなのがありましたか?

張江:私、魚がし日本一っていう立ち食い寿司のチェーン店がすごく好きなんですよ。

大北:「ゾンビだ! 魚がし日本一に立てこもるぞ! 早く!」

チーン(欲望がさらけ出されてるときに鳴らされます)

大北:一回鳴らしておきますね

張江:でも海鮮ものなので足が早そうで。あと座りたいという気持ちもあり…

ほし:立ち食いは立てこもりに向いてないですね(笑)

張江:サイゼリヤはソファー席があるというのもポイント高いことがわかりました

大北:というような話をしていきますね

サイゼリヤ独自の感染対策しゃべれる君

大北:じゃあ、まずそこまでゾンビが来てるとなって立てこもる上でのポイントというのはありますかね

張江:まずメニューのバリエーションがいっぱいあって飽きないっていうのがありますね

チーン

大北:鼻の下がすでに伸びてたので

張江:失礼しました

ほし:先が見えず立てこもり期間が長そう、となると安いサイゼリヤかなと…

大北:安いのはサイゼリヤ信仰の第一ですよね

張江:ロイヤルホストとかって普通に1500円とかするじゃないですか。

大北:そういえば値段を気にしないでロイヤルホストを食べたことがない…

張江:だったら寿司食いに行ったほうがいいんじゃないかなって

吉田:お金は払う世界なんですか?

大北:そこは限りなくふわっとさせたい……そもそもゾンビと戦うならホームセンター行けばいいとか本当に生き延びる方法を考えるのではなく、考えることを楽しむ会なので

張江:ホームセンターは楽しくないからやだなあ~

吉田:……ベッド汚したら気を遣いそうだし

ほし:そういうところなんですか?

大北:IKEAとかは? ご飯が面白い。ザリガニとかプラントボールって代用肉のミートボールみたいなのがあって…

吉田:食欲をそそらない

大北:カルディは?

吉田:野菜とかがないですよね。コストコは行ったことありますか?

ほし:サイズ感バグりますよ。

大北:サイズ感バグらせる立てこもりはなんなんだろうな…

吉田:スーパー自体が寒そうだし

ほし:他もっと楽しそうなところ。かな。

サイゼリヤの娯楽といえば間違い探し
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外はゾンビだがサイゼリヤには娯楽がある

ほし:サイゼは確かにバランスはいいですね。エンタメ性は絵と間違い探しがある

大北:エンタメとして絵画が置いてある

張江:最近のサイゼリヤはこういうなんか額に飾ってないのでこの店はポイント高いですね

天井に絵があるタイプのサイゼリヤでした

吉田:明るさと絵の感じが結婚式場に近いサイゼリヤ

大北:流れてる音楽は共通ですか?

ほし:地元のサイゼでもこれ流れてました

張江:共通です。ずっとこれなんじゃないですか? どこでも同じ曲を聞いている

大北:土田世紀の描きたかったもの(※『同じ月を見ている』)がサイゼリヤに

張江:間違い探し、やらないんですよ。

ほし:30 分とか時間溶けますよ。難しい

吉田:そんなことをやってこないだろうってことをやってきますよね。サイゼリヤは。

張江:みんなが難しいって言うからやったことがない

大北:分かる。イライラしたくない

ほし:そもそもサイゼに来たってだけで楽しさがある。そこで担保される。

吉田:変わったメニューもいっぱいある

大北:サイゼリヤの牙城が崩れないな…

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メニューの楽しさこそが立てこもりの肝

大北:メニュー見てみますか

張江:一度、サイゼリヤで打ち上げみたいのがあって、仕切ってる人が「赤ワインとミニフィセル以外に頼むやつはバカですよ」って言ってそれしか頼んじゃいけなかったことがあります。

大北:羊肉だ。これが新たな立てこもりポイントになったわけですよね。

張江:羊肉があることでやはりどの宗教の人も立てこもれるようになった。

ほし:これ粉おいしいですよね。粉だけ頼む。粉、やばいですよね

大北:隠語みたいですね。

羊肉が導入されたことで色んな人が立てこもれるようになった

レストランはどうだろう?

大北:外食産業の人に話を聞いたら洋食って横浜のホテルから生まれたらしいんだけど、ロイヤルホストもその横浜のホテルの味を継いでるんだって

ほし:正統派なんだ

大北:日本に根付いた西洋料理っていう意味では、ロイヤルホストはかなり正統派

吉田:なるほど。「高級っぽいものを作って単価を上げよう」という発想から生まれたわけではない

張江:(笑)

大北:そんなスローガンでやってたんだ(笑)

吉田:なんとなくそう思ってたけどちがうんですね

ほし:ロイヤルホストってソファーふかふかのイメージ

張江:何につけてもすごいグレードが高い気もしますね。直木賞とった作家の方がロイヤルホストすごい好きらしくて

大北:やっぱり生活のグレードが上がるとこんなサイゼリヤ最高とか言わなくて済むんだ

吉田:貧乏っていう前提がありますよね

貧乏という前提を甘んじて受け入れる私達

大北:やっぱり数十万部本が売れたら「おいおい吉田たちなんでロイヤルホスト 1 位にしないの?」って思うんでしょうね

張江:マリーアントワネット的な発想ですよね

大北:どういう世界に生きてるのか、各々に世界がある状態ですから

張江:分断ですよこれが(笑)

デザートまであるので私達はサイゼリヤから一生抜け出られない

大北:いや、でもサイゼリヤは鉄壁でメニューもデザートからアルコールまであるけど、やっぱりイタリアに偏ってる。

張江:そこが弱点(笑)あと魚がないという

ほし:ガストとかは万遍ないですよ

吉田:でもガストには食べたいものがないんですよ

大北:わかる。結局なんだか押されてる唐揚げを食ってる

張江:大戸屋はどうですか?

大北:楽しさがないかな…

ほし:確かに日常感強いですね

大北:鳥貴族ってのも考えたんですよ

張江:けっこういける気がします

大北:飽きないかと。私達の鳥貴族のメニューの記憶を消していただければ

張江:毎日シティハンターのでっかいハンマーで記憶を飛ばしていただければ

大北:記憶をなくすまで飲めば立てこもれるかもしれない。

 

チーン 

 

吉田:記憶が残らない人生…

大北:悲しい…

居酒屋に立てこもるなら鳥貴族か

張江:でも山芋すったやつなら毎日 3 食でもいける

大北:和民にもありましたね

張江:和民みたいな名前は今日上がってこないですね。

大北:もう存在してないような話聞きましたが…(HPによるとたしかにない)

吉田:最近和民系列のミライザカ(ワタミグループの新業態)行ったらうまくてびっくりして

 

チーン 

 

大北:うまい和民が出てきたと

吉田:おれだからかもしれないですけど。

大北:和民がうまいのでなくおれがバカ舌理論。どういうへりくだり方なんだ…

立てこもりにエンタメ性を求める

大北:居酒屋だと酒に偏りすぎるから子どもも行けるようなところってあります?

張江:串カツ田中は自分たちで作るたこ焼きもありますからね。

大北:立てこもるにおいてたこ焼きを。パーティー性ありますね。

張江:子供めっちゃ来るんですって。あと酒パスっていう月500円払うとドリンクが199円になる制度があったんですけど

 

チーン

大北:立てこもるのに毎日飲み放題つけるんだ

ほし:酒パス、かっこいい

大北:中毒への片道切符ですね

酒の国へのパスポートがあったそうだ

吉田:やきとりセンターは?

大北:渋谷にある変わったメニューの

張江:凍った手羽先は調理工程飛ばしてるだけでは

大北:あれで凍ってなければなあ

張江:手羽先が凍っているという弱点が

大北:そこを攻めればひろゆきみたいに勝てる

張江:「それ凍ってますよね」で論破。

やきとりセンターを論破する方法「それ凍ってますよね」はい、論破

そうだ、王将に立てこもろう

ほし:王将どうですかね。

チーン 

ほし:え、王将にこもれるのめっちゃうれしくないすか

大北:私もバーミヤンでなく王将がいいですね。サイゼリヤのイタリアンより舌の馴染み度で言えば王将強いんじゃないでしょうか?

吉田:薄味がないですよ

ほし:王将だったら、毎日いけますけどね。

大北:チャーハンも一回スープで洗ったり工夫しては…

「チャーハンをスープで洗う」とはなにか? 天津飯ではないのか?

張江:でも餃子は早々に飽きる気がする。

大北:一日ごとに生姜餃子とニンニク餃子を食べて…

張江:日高屋は?

大北:なじみがなくイメージがわかなくて

張江:チゲ味噌ラーメン昨日食べましたけど、具で酒を飲んで麺を食べてしめる

大北:全国に 1億人いる孤独のグルメだ

吉田:麺があんまり好きじゃないんですよね、卵っぽくて

大北:でも酒中心にたてこもるなら日高屋も

チーン 

張江:酒を真ん中に置いてゾンビに背を向ける

吉田:ゾンビも酒もなめている

酒中心の立てこもりイメージ

大北:いや、これはでもゾンビでなくても浅間山荘的なのでもいい。機動隊からたてこもる

吉田:鉄球に耐えられる店を

張江:日高屋で内ゲバしたりすることになるのか。

日高屋の内ゲバのイメージ画像

張江:いきなりステーキとか違うよなっていうね。

ほし:胃が終わりそう

大北:あれは? ……嵯峨谷(十割そばのチェーン)。

張江:嵯峨谷はビールが 150円なので。嵯峨谷の人気ナンバーワンメニュー、ビール

チーン 

大北:たとえばHUBは?

張江:そもそもHUBは椅子が座りづらそうで落ち着かない

ビュッフェ形式と立てこもり

吉田:ホテルの朝食バイキングは永遠に食い続けられるし

大北:じゃあシズラーのサラダバーに立てこもるのはありなんじゃ?

吉田:行ったことないんですけどサラダ以外にもあるんですか?

大北:カレーがあったり

ほし:カレーがあるかないかで変わりますよね。

吉田:シズラー行きてえ

チーン 

大北:すぐ釣れました

ほし:バイキング難しくないですか。何食べていいかわかんない。

かつてバイキングで枯山水を作ったことがあります

大北:全部味見してから好きなものを食べるのが合理的なんだろうけど、バイキングって多分欲望との付き合い方を楽しむんじゃないですか。となると一番最初に目にした美味しそうなものを腹いっぱい食う

張江:スクランブルエッグ見て「あ、おいしそう!」って

ほし:それはなかなか上級者ですね

張江:もしたてこもるんであれば欲望のままでいいわけですよね。「今日はもうこれ行っちゃうよ」って。

チーン 

ほし:朝から選択の思考を働かせたくないんですよね。バイキングは永遠に迷い続けないといけないし、他の人のを見て後悔も。

張江:これで良かったのかな?って

ほし:これで良かったんだって言い聞かせながら食べないといけないんで、立てこもるとそれを毎日迫られる

張江:生きづらそうだな

吉田:不幸体質

張江:スタミナ太郎的なものもバイキングだからダメか…

ほし:そこです。私、スタミナ太郎とかになると選択の苦悩より楽しさが上回ってきます

チーン 

大北:知らんがなの気持ちで押してしまいました。

張江:スイパラは?

ほし:スイパラもありです。うどんがうまい。

吉田:うどんがある?

ほし:カレーとパスタもあります。

大北:あとはスイーツパラダイスに飲み放題があれば立てこもれるのに…

チーン 

大北:楽しさに絞ってラウンドワンとかスポッチャに立てこもるのはどうですか?

チーン 

張江:スポッチャはさすがに行ったことない

ほし:スポッチャ学生のとき行ってました。馬の大きな置物みたいなロデオがあってめっちゃ楽しいんでそれはやったほうがいいですよ

吉田:「せっかく立てこもってるからロデオ乗っとくか」。

チーン 

大北:鼻の下伸ばしながら

張江:スポッチャは立てこもるメンツによりますね。知らない若いやつとはやだなあ。

吉田:ある程度体力がせっていて、得意不得意がちょっとちがう者と立てこもりたい

チーン 

張江:あと休んでたい時に「バスケやりましょうよ」って言わない人と立てこもりたい
チーン

ほし:空気読める人と

大北:……「ゾンビだ! ゴルフバーに立てこもるぞ!」はありえますか?

「早くゴルフバーに!!」

張江:サラリーマンがナンパとかしたりしてるし…だったらスポッチャのほうが…

大北:ダーツバーは?

ほし:一生ダーツをしないといけない人生が始まり…

張江:ダーツうるさいんだよなー

吉田:自分が投げてるときに他の人がおしゃべりしてたら気になりますね。早く投げ終わりたい気持ちでいっぱい。

一同:(笑)

大北:事前の話で三田製麺所、ほしさん押してましたね。

ほし:バイトしてたんですよ。まかないで食べ続けて一向に飽きなくて

大北:飽きそう

張江:つけ麺のピークって一口目ですよね

ほし:第二派がありますよ、しんどいなと思ってるときにやって来る

吉田:つけ麺ランナーズハイがあるんだ

つけ麺ランナーズハイのイメージ図

立てこもるなら寿司が回ってるところ

大北:もう 1 点、俺流塩ラーメンを推してましたね

ほし:メニューが異様に多いからなんですけど

張江:だったら揚州商人とかどうですか? スーラー油そばとかの。

大北:あーいいな~スーとかラーの店だ

ほし:あそこメニュー多いですよね

吉田:すしざんまいどうですか?

大北:あーいい~!

ほし:スシローとか

大北:ああ、いい~! なんでもよくなってきた!

チーン 

張江:店の名前があればなんでもいい!

大北:いいお湯に浸かる温泉だよ、温泉。店の名前温泉

店の名前温泉とはなにか

ほし:寿司が回ってくること自体がもう楽しいですよね

吉田:びっくらぽんとか

大北:ゾンビに囲まれていても新幹線で寿司が毎日やってくるのはすごい事態

張江:がり食い放題ですしね

吉田:お茶うまいですよね

大北:酒を飲んでいてもあったかいものが飲める

張江:体に優しいですよね

大北:お寿司とかうどんもあるし、お酒もあるし、日常と非日常両方ある

チーン 

大北:極まってしまいました

大北:そう考えるとこのイタリアンが憎らしく思えてきたり……

張江:でもだんだん米がすっぺえなって

「……大将、すっぺくねえ米で握れませんか?」イメージ図

大北:「美味しいんですけど、ふつうの米で握れないですか?」って言いそうですね。

ほし:ふつうの米が確保できないとだめ

張江:サイゼリヤは麺、パン、米、全部ある。

大北:また一周して帰ってきたぞ…

本屋に泊まるという幻想

大北:今、欲望として、本屋さんに泊まるプランとかありませんか? 実際に行ったところであんまよくねえだろうと思うんだけど、願望がある

張江:すでに漫画喫茶が本屋さんに泊まってるようなもんですよね。映画館やTSUTAYA に泊まりたいみたいな願望はサブスクでもう叶ってそうだし…

吉田:雀卓があるサウナとかあるんですけど

チーン 

張江:立てこもるうえで(笑)

大北:麻雀あるんだ(笑)

吉田:寝るとこもあるし、テレビもマンガもあるし

ほし:たしかに種類はありますね

吉田:スパジャポっていうめっちゃでっかいお風呂の天国があるんですよ

張江:天国が(笑)

むしろラウンドワン

大北:そこまで行くとラウンドワンに立てこもるのは…ご飯どうですかね

ほし:ご飯、たしか食べれた気がしますね

吉田:セブンティーンアイスを主食にする

大北:つらい…

もつ煮まで出してきたサイゼリヤが私達の日常にとけこみはじめた

張江:ラウンドワンといえばカラオケもある

大北:カラオケに立てこもるのはいいかもしれない。

ほし:でもずっと歌い続けないといけない

張江:歌ってない時にずっときゃりーぱみゅぱみゅ司会のダムチャンネルを見ないといけない

ほし:ダムチャンネルを消してはいけない

大北:辛いですね

吉田:流れていてあんな虚しい気持ちになるものはない。

100.jpg

チーン 

張江:あれを一日中見るとすごい孤独を感じるんでしょうね

ほし:ダムチャンネルを見たときの切なさ

吉田:ずっとここにいたいって思えるのって健康ランドとかになりますね

張江:あったかいのは重要な要素

ブロッコリーのくたくた美味しいですよ

ほし:私109全体がいいと思うんですよね。服とあとパンケーキとか、ギャルもいるんで応援してくれる人がいるって大事ですよね

張江:ダムチャンネルの逆ですね

ゾンビがいたら立てこもりたい施設といえば109

人が恋しくなる

吉田:宮古島のおじいが三線弾いて適当に飲んでますっていう店があったら楽しいんじゃないですか?

チーン 

大北:民話とか教えてくれるかもしれない

ほし:たしかに老人がいるとうれしい。初めてスナックいったんですけどすごく楽しかったです

張江:いい感じのママがいる店?

ほし:地元の4席しかない狭い店で、カラオケ入って一緒に歌うみたいな

張江:お腹すいたらママが焼きうどんとか作ってくれて
チーン

ほし:メニューっていう概念ないじゃないですか。おばちゃんがゾンビの間を駆け抜けて買ってきてくれる

チーン 

大北:スナックのおばちゃんはドラえもんではない

結局、人のぬくもりがほしくなってきた人たち

大北:ママがいいとかおじいがいいとかも人間の欲望はそういうところに向かうんでしょうか

ほし:安らげる人は必要だと思います

吉田:いろんなものを一回イメージし終わったんで、人に

大北:「結局、人だよ」はこういうところで使うんだ

ほし:結局人、説

張江:チェーン店だと人とのふれあいはなくなるわけですよね

大北:塚田農場とかそういうのが売りの店ありますね

張江:十年前ぐらいに誕生日だったんですけど、我々の会話を聞いてた店員さんにビールの泡にカシスでハートマーク書かれてました。ビールにカシスを入れないでほしい

ほし:そもそも盗み聞きをしないでほしい

大北:はなまるうどんとかはどうですか?

張江:だったら丸亀製麺が…

吉田:ネギがあるし

ほし:胃に優しいですから

大北:丸亀製麺をとるのか王将をとるのかで人は分かれそうですね

張江:人の本質が分かると言えます

大北:快に浸かって生きるのか、死に突っ走って生きるのか

ほし:皆さんどっちですか?

吉田:心理テストだ

大北:「あなたは暗い道を歩いています、明かりが見えてきました」

張江:「丸亀製麺と王将があります」

大北:「王将をえらんだあなたは死に向かって生きてます」。

王将か丸亀製麺かを選ぶ心理テストのイメージ

張江:単純に年齢や内臓の状態によりそうですね

決定! ゾンビに襲われて立てこもるならこの店

大北:さ、立てこもる店をぼちぼち決めますか。せーので言いましょう、せーのっ

大北:渋谷の回転寿司『魚べい』

吉田:『お風呂の王様』スーパー銭湯のチェーン

ほし:おばあちゃんのいるスナック

張江:サイゼリヤです。だってもう、帰りたくない…。

チーン 

ほし:この帰りたくなさ、実家に来た感じさえある。

大北:お風呂の王様って?

吉田:健康ランドの中でこれっていうのは思い出せなかったんですが、マンガが多くある

チーン 

大北:いいなあ、ご飯もあるんでしょ?

吉田:あります

張江:お前はだれなんだ

吉田:オロナミンCとポカリをあわせたものもあります

チーン 

大北:マッチ飲めよってネットでツッコまれるやつですね

ほし:私、安らぎとしておばちゃんになりましたが、安らぎがあるってのポイントですね。と、

吉田:たまに演歌歌手がこう回ってきて…

張江:純烈とか来るんだ

ほし:立てこもりでも出入り自由なんですか?

吉田:向こうからは入れるんですけど…

張江:こっちからは出れない。

ほし:たまってく一方

張江:演歌歌手が

チーン 

ほし:私もそれにしたいです。よく考えたらおばちゃんとずっと2人だとケンカしたり大変かなって

大北:ぼくもお風呂入りたくなってきました

張江:おれだけはサイゼリヤを守らないといけない

大北:じゃ3:1でゾンビが来て立てこもるのはお風呂の王様で

吉田:人によってはディズニーランドとか挙げたと思うんですけど

ほし:一生いるのは怖そうですけどね

大北:スーパー銭湯って「ずっとここにいたい」みたいな願望で人を集める場所ですよね

吉田:ワクワクするじゃないですか?

大北:わかります。人間の欲望の塊ともいえるけど、高級ホテルやシェフの料理とかでない、すごく実質的な欲望

吉田:こんなものがあったらいいなあって

ほし:行きたくなってきました

張江:おれだけはサイゼリヤを守らないといけない


私達が立てこもるのはお風呂の王様

大北:ということでサイゼリヤから抜け出せたと思ったらサウナ文化というどこまでいっても金のない娯楽から抜け出せてない感じになりましたが…

大北:今までずっと立てこもり立てこもりと言ってきてますが、これは全部コロナ禍での動きの制限のメタファーですから

ほし:メタファー入りました~

張江:楽しさと暖かさを求めてしまった…

大北:それはお母さんのお腹の中に戻りたいという胎内回帰願望

吉田:精神分析的な話だったんですね。

張江:映画のゾンビってそもそも、社会のマイノリティが力を持って取って代わられてしまうんじゃないかという恐怖のメタファーとして機能してるらしいですよ。

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