15年前の記事が生きた
2021/3/21から2021/4/26までの約1ヶ月間、GoProのタイムラプスモードで撮り続けた(5秒に1回撮影)。
3月~4月は忙しく、テレワークの合間に雑草の動きを見ることだけが楽しみだった。
この箱の中にカメラが入っている。周りを暗くしないとガラスが反射してしまうので箱で囲ってある。
箱に穴を開けてケーブルを通し、給電しながらひと月撮影した。1ヶ月電源を入れっぱなしだったカメラのバッテリーはパンパンに膨らんで取り出せなくなった。(強引に引っ張り出した)
バッテリーをパンパンにしてひとつだめにした結果がこちらの映像である。
5秒に1回撮影なので、1時間が約1秒になっている。ひと月なので13分もある。
ひと月の変化
雑草の主な流れである。タンポポが咲いてかわいいと思っていたら徐々にグロテスクになり、枯れていく。その傍らでノゲシが雑草らしくひたすらのびる。
タンポポの花が何度か咲くと、しばらく閉じたままになり、綿毛になる。綿毛になるときに茎を伸ばすのだ。
高い位置からより遠くに綿毛を飛ばすためらしい。
おれをトンボかなにかだと思ってないだろうか。
綿毛が飛んでいくのを見て「どこかで繁殖しろよ」と目を細めていたが、ほとんどがうちのバルコニーに溜まっていた。バルコニーのサンダルに毛が生えたのかと思ったら綿毛だった。
年度末も緊急事態宣言も関係なく雑草たちは盛衰興亡を演じていた。
あらためて動画である。YouTube右下のメニューから再生速度も変えられるので、2倍にしてもウネウネが楽しめるはずだ。
加藤さんにも見てもらった
理科教師、加藤さんにも動画の見どころを聞いた。
気になったのは、タンポポの首振り運動のダイナミックさはもちろんのこと、2:00ぐらいに突然白いものが出現するところです。何かと思ったら、桜の花びらだと後から分かりました。左後ろにソメイヨシノの木があるのが後半にわかってすっきりします。
また、7:00あたりに、背後のオニノゲシ(?)が急伸してるのも面白かったです。植物は夜に伸びるっていうのがよくわかります。
そして終盤、ほぼほぼタンポポが咲き終えた後、中央手前左側にカタバミがもりもり成長し始めるのも、タンポポと時間差で成長して互いに共存している感じがよく分かるのも楽しかったです。
植物は夜にのびる。その理由も聞いた。
それほど専門ではないので、細かくは言えませんが、日光の熱にやられず、存分に二酸化炭素を吸収できる夜は、うまく使えば成長のチャンスなんですよね。
また、植物の伸長や肥大は、「細胞壁をゆるゆるにして吸水する」ことなので、それは夜の方が向いているところもあるかもしれません。
あのウネウネの動きは細胞壁がゆるゆるだったのだ。意外なことをする。