収録の前日に国内最高気温・41.8℃を記録した
林:
昨日8月5日、伊勢崎で41.8℃を記録しました。(収録日は2025年8月6日)
増田:
高温の記録って0.1℃ずつ、棒高跳で1センチずつ更新するブブカのように更新していくよねって言ってたのがポーンと0.6℃更新しました。
西村:
一気にですよね。
林:
それまでは70年ぐらい変わってなかったのに。
増田:
ここから次、しかも来年ぐらい更新する可能性だってあり得るでしょうし。今年だって2週続けて更新したわけですよね。
林:
柏原の41.2℃はすぐ抜かれましたね。
注)7月30日に兵庫県の柏原で41.2℃の国内最高記録が出たけど、8月5日に抜かれた。
増田:
6日天下でした。
林:
せっかく柏原を「カイバラ」と読むのを覚えたのに。中国山地って暑いんですね。
増田:
7月下旬にに高温が出た福知山、高梁、西脇は全部、盆地だったんですよね。
ちょうど西日本にすごく強い高気圧があったので、上から下降気流でぎゅーっと暑さが圧縮されて気温が上がりやすい状況があった。しかも日本海から北風が吹いて瀬戸内海からは南風が吹いて、内陸の中国山地に熱が集まり、さらに盆地の中に熱い空気が閉じ込められましたね。
林:
西村さんはあのあたり土地勘はありますか?
西村:
山の中で盆地ごとに町があるって感じです。
増田:
柏原もいままでの最高気温を2℃一気に更新しましたからね。
39.2℃だったのが41.2℃。都市化の人工的な熱の少ないところで
たぶん3年後に、2025年に6日間だけ国内最高気温の記録を持っていたところはどこでしょうってクイズになります。
どう折り合いをつけたら良い?
林:
高温の理由って、高気圧がふたつ、フェーン現象、海水温の高さと部分部分では説明ができるんえですが、説明を聞いても暑い。
高温記録の数字を追うと一瞬は盛り上がりますが、よく考えると怖い。
この暑さとどう折り合いをつけたら良いでしょう?
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増田:
今年が珍しい気圧配置かって言ったら、夏によくある気圧配置なんです。それでこの高温かっていう驚きがありますよね。
2007年に熊谷と多治見で40.9度が出て、山形以来74年ぶりに記録更新したときは、2週間ぐらいずーと強い高気圧に覆われて雲を寄せつけず、特別な気圧配置だったんですよ。
こんなのが2週間続いちゃったら高温出るよね。そんな特別な気圧配置だった。
それを、普通にある気圧配置で抜いてってる。もう結局、気温上がってるよね、温暖化してるよねってところに集約するってことなんですよね。
これから先、本当に上がっていくんだっていうのを認識した方がいいと思います。
林:
覚悟を決めるしかない
増田:
じゃあ我々はどうするかって言ったら、南の国を参考にしましょう、ですよ。
もっと暑い気温のなかで何百年、何千年と生活している方々はたくさんいるわけで。そういう方々も社会活動しているので、やっぱり我々も暑くなる前提で適応していくしかないということですね。
暑くて危険だからあれもこれもやめましょうっていう流れ、当然危険は避けなきゃいけないんですけども、それをずっとやっていくとやれる範囲がどんどん狭くなっていくんですよね。
そうすると、近い将来、昼間になんで自転車乗ってるの?みたいになって何もできなくなるのも変な話じゃないですか。
林:
西村さんは今日もバイクで来ました。
増田:
もっと気温が高いところでも外で自転車乗ってる国の人たちもいると考えると、我々もだんだん気温が高くなることをイメージしながら、どういう生活していくかを考えていくしかないんじゃないかな、なんてふうなことを思ってます。
ナイトマーケット・ナイトプール
林:
南の国はナイトマーケットとか、夜の文化が多いですよね。涼しくなってから愉しむ。あれがいい。
増田:
そういうのも発展するかもしれないですね。ナイトプールは実はあれが正解だったかもしれないですよね。
林:
パリピが正解だった!
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西村:
昼休みが長い文化があるじゃないですか。シエスタ、ああいうのも取り入れるといい。
増田:
そう、そういうのも
増田:
ファン付き作業着も20年前はテレビの天気予報で最近こんなのがありますと珍しいものとして紹介していたのが、20年後こんなに普及するわけですよね。
林:
みんな着ている
増田:
天気コーナーで紹介してるの見たときに、宇宙に行くわけじゃあるまいしって本気で思いましたからね。
林:
ヘソ出し服はきっとおじさんも着るようになるんじゃないですか。
中国のおじさんがよくやっている
西村:
あれ北京ビキニって言い方あるんですよ
林:
そうなんだ。確かに涼しいんですよね。
増田:
だから20年後は、「それありえないでしょ?」ってことが普通になっている可能性も十分あると思います。
西村:
日傘もね。雨も降ってないのに、みたいなことを思ってましたからね。
増田:
ほかになにがあるだろう。
西村:
ハンディファン。あれはもうここ数年で広まりましたね。
小林:
ビジネスの方も半ズボンとかにはなってないんですかね。
林:
ニフティと東急は半ズボン禁止でしたね。
西村:
半ズボンって逆に暑くないですか。
増田:
日が当たって
林:
たまたま40℃のときに熊谷にいたことがあるんですが、半ズボンだとふくらはぎが暑いですね。
西村:
長袖の方がいいですよ。
林:
あとは、オリンピックのかぶるカサだ。
西村:
あれ、いいらしいですね。
増田:
頭につかないようなカサ 。
西村:
そうです、頭につかないんですよ。だから普通の帽子をスポッと被るよりも、熱がこもらないんです
林:
いまさらですが、東京ってそのまま同じ緯度で西に行くとジブラルタル海峡とかあの辺なんですよね。ドイツと比べて暑いねって言ったけど、実はチュニジアやテヘランと同じぐらいなんですよ。
だからしょうがない。
憶えていますか、7月18日まで梅雨だったことを
林:
話は変わりますが、関東甲信の梅雨明けが7月18日にありました。
増田:
ありましたね
林:
増田さん、これ、見直しになると思いますよってXに書いてましたね。
増田:
7月の東京の雨が5日間。これを梅雨と言うのかっていう。
林:
9月に確定値が出るんでしたっけ。
注)シーズン中に発表される梅雨入り、梅雨明けはあくまでも速報値で、9月に確定値が発表される。そこで日付が変更されることもある。
増田:
9月1日です。
林:
それはそれで楽しみ
増田:
どうするか、たぶん意見が分かれてるとは思います。個人的にはもう6月に梅雨明けでもいいって思いますけどね。
西村:
梅雨明けは各地の気象台が発表してるんですか?
増田:
一応そうなんですが、本庁中央と確認をした上で発表するようになってます。
西村:
気象庁の本庁の意図が入ってる
増田:
みたいです。以前は気象庁の本庁の予報のリーダーの人が首を縦に振らないと梅雨が明けないっていう時代もあった、そんな話を聞いたことがあります。
林:
踊る大捜査線みたいな。
西村:
梅雨は会議室であけているんじゃない。
7月のクイズ・7月の全国最高気温を当ててください
林:
7月のクイズを振り返ります。正解は41.2℃(柏原)でした。
増田:
そうですね。7月の最高気温だから
西村:
柏原って書いた人がいたらすごい。
増田:
もうどこまでも会いにいきますよ。
林:
近い人はこちらです。
暑そう
🥇 蜂目さん・41.5℃
7月の過去の最高気温が熊谷市の41.1℃らしいので、それを大幅更新すると予想!
完全に勘です。日本のまんなかあたりで40を超えてくるのでは?という勘です。
林:
蜂目さん、サメ山さんが41.5℃でかなり近い。「大幅に更新する」という予想も合っている。
増田:
素晴らしい。
林:
気になるのがたちつてとさんの「日本のまんなかあたり」
小林:
ちょっと予言的
西村:
兵庫県の西脇市は日本のへそって名乗ってますね。日本の真ん中に近いじゃないですか。
注)日本のまんなかを名乗る自治体はいくつかあり、その基準は自治体ごとに異なるが、西脇市ものそのひとつ。(参考)
西脇市は7月30日に40.0℃を記録し、柏原にも近いのでこの人たちは興奮しています。
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増田:
素晴らしい!
温度は1~2℃細かく上下する
林:
最高気温が出たときにアメダスの数字をずっと見てたんですけど、結構細かく上下しますね。
増田:
そうなんです!上がったと思うと1~2度ぐらい変わるんですよね。
林:
どうしてなんですか
増田:
空気が動いてるんです。暑い日って空気が重苦しく感じるけど、そんな中でも、温度計の周りの空気は動いてるんです。場所によっては1分値のデータが見られるんですけど、本当にジグザグしてますよ
林:
昨日桐生が40℃いった!って思うったら、その次の瞬間には38.8℃みたいな
増田:
昨日の伊勢崎は最後にわっと上がってカールルイス型でした。
林:
暑い空気がやってきて温度があがるってことですね
増田:
空気には温度のむらがあるってことです。
林:
じゃあ、むらのある暑い空気を避けて歩ければいい
増田:
サーモグラフィーって物体の温度ですけど、空気の温度が見える装置があれば
林:
暑いところ避けて歩く、って日陰ってことか
西村:
googleマップで日陰の場所がわかればいいんですけどね。
増田:
アプリはありますよね。(ナビタイムのALKOO)
8月の問題は東京の最低気温にします
林:
8月の問題を決めたいと思いますが、最高気温はもう出ないですよね
増田:
ちょっと厳しいかな。
増田:
最低気温はどうですか。ちょっと涼しい気分になれる。
林:
全国だと富士山になっちゃいますね。
増田:
伊勢崎でもいいですよ。
林:
それは意外
西村:
これだけ暑かったのがどれぐらい下がるかってことですね
増田:
去年は23.6℃まで下がってますね。
あ、いま静岡が40.5℃まで跳ね上がりましたね(この収録は2025年8月6日11時~12時に行っています)
もしかして伊勢崎の1日天下なんてことが……。
林:
今日は静岡ですか。
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増田:
え、ちょっと待った。どうした。41.4℃ いってますよ。
注)2025年8月6日午後0時5分に静岡で41.4℃を記録
小林:
じゃ、抜いちゃうかもしれない
林:
この問題、伊勢崎で大丈夫ですか
西村:
最高気温出した場所の最低気温というウイットが
林:
分かりにくくなる
西村:
東京にしときます?
増田:
え、最高気温がこんな簡単にコーンって出るの?(畏れ)
増田:
じゃあ8月の最低気温は東京でいきます。ちなみに過去3年と平年の値はこうです。
平年 23.5℃
2024 23.3℃
2023 22.2℃
2022 18.6℃
林:
19.8℃です。20℃切っちゃうんですよ。
西村:
22℃ぐらいで。
回答はこちらから
増田さんへの質問・いちばん燃える解説
増田:
いちばんって言われると困りますね
小林:
ぞろ目好きですよね
増田:
それはありますね。次、2033年の3月3日狙ってますので。
(ぞろ目で盛り上がった記事はこちらです)
興奮度が上がるのはやっぱり気温が大きく変化するとき。寒くて冷たい空気の最前線、寒冷前線がぶわっと来るのは好きです。
林:
アメダスの気温がパタパタと変わって行くやつ
増田:
ちょっと順位は付けがたいんですけれども、あれも好きなひとつではあります。もちろん台風も当然……頑張ろうって思います。

