先月のあらすじ
2011年11月11日11時11分に横浜で11.1℃が観測されたという話から、2022年2月22日22時22分も2.2℃になったりして、という話題で盛り上がった4名。
天気クイズもノリで2022年2月22日22時22分の東京の気温を予想するという問題にして、倍で4.4℃とかじゃないですかね(笑)などと話して終わったのだが…2月22日の22時22分…
ミラクルすぎる!!!
— 増田雅昭 (@MasudaMasaaki) February 22, 2022
22年2月22日22時22分、東京都心で観測された気温は2.2℃!!!#にゃんにゃんにゃんの日#猫の日#スーパー猫の日 pic.twitter.com/RUbkmcMeZy
本当に2.2℃になってしまったのだ!
奇跡を目の当たりにした我々。この奇跡をどう受け止めていいのか…、今月はまずその話題から始まります。
奇跡に手が震えてツイートできなかった
林:
今回予想の質問の解答が多かったんですけど、正解が4人しかいないですね。理由も奇跡やそうだったら面白いといったものばかりで。
(問題:2022年2月22日22時22分の東京の気温 正解:2.2℃)
すえよし「そうだったら面白いので。」
コアラ@東京昭島「期待を込めて」
waka「伝説、再び!(横浜市民なので) 」
増田:
とにかく僕はあの瞬間に指が震えたっていうのだけはくっきり覚えてて、打てないんですよ。打てない、打てないって。昔国会の証人喚問で手が震えて書けないってあったじゃないですか。あれと同じでキーボード打てない。Twitterあげたいのにあがらないんですよ。震えて。
林:
あのツイートはそんな状態で
増田:
落ち着け、手。手が震えるってこういうことなんだって。震えながらも、証人喚問のときは顔がひきつってるけど、僕は顔が笑いまくってるんですよ。顔が笑ってて手が震えるって、なんだこの状態。家族が前にいるわけですよ。家族が前にいて、もう絶対に見られたくないんだけど笑いが止まらなくて。でも手が震えて。すごい状態でした。
林:
21時50分で2.5℃まで下がったけど、そのあと上がり始めたのでもう下がることはないのかと思ったらこんなに変化するんですね。
増田:
風って息をすると言われているんです。弱まったり強まったり吹いたり吹かなかったり、空気が小刻みに動いているので、微妙に暖かい空気、冷たい空気がちょっと動くだけで温度が変わってくるという面はありますよね。
林:
22時22分のあとはまた気温が上がっているんですよね。
増田:
23分が2.4℃、24分が2.6℃、25分が2.7℃まで上がってる。
林:
22時22分だけですね。
増田:
その瞬間だけ。21分と22分が2.2℃。いやー。だから、5分前ぐらいのときに2.3度まで来た時にTwitterに書きましたけど、その辺から何かに吸い寄せられるようになってきて、吸い寄せられてる!だんだん!と思って。
林:
こんなことあるんですね。
増田:
ないですよ。ないですよ。
増田:
こんなここだけっていう。そうやって揺れ動いてる気温の中で、ほんとそこにどんぴしゃにくるっていうのはね。
伏線はあった
増田:
もうちょっと大元の話をすると、今年の2月が寒かったというのも大きいですね。
東京を見ると2月22日の22時って平年だと7℃ぐらいなんですよ。それが2.2℃まで下がっているということはそれだけ寒かった。今年の2月は寒気が次々やってきて、寒い状態が残っていた。
当初の予想だともうちょっと早く、2月の20日すぎぐらいに気温が上がり始めると思ってた。それが遅れたというのがある意味功を奏したというか。このドラマを生んだ。
増田:
冬型の気圧配置だったので、この時に北風もしくは北西の風がずっと吹いてるんですね。
風が吹いてるというのも気温が微妙に上がったり下がったりを演出してて、普通冬って夜は空気がどんどん冷えていくんです。冷えた空気は地面に溜まるんです。
このときは夜でも北風が2〜3m吹いてたのかな。風が吹くと溜まり始めた冷たい空気を吹き払って、ちょっと気温が上がる。まただんだん冷たい空気が溜まってくる。そんな上下を繰り返した。
林:
じゃあ、風がないともっともっと寒くなってたんですか?
増田:
もっともっと寒くなっていたと思います。風があったおかげで、ちょうど2.2℃のところで絶妙に止まってくれた。
西村:
いろんな偶然がうまいこと噛み合った感じですね。
林:
その日の天気図です
増田:
西高東低の冬型の気圧配置なので。北西から風が吹きやすい。
これだけ寒気が強くて冬型だと全然南の風が入ってこられなかった。
ラニーニャのパターンで次々に寒気がやってきてたこと、ずっと寒いのが続いてたっていうのも奇跡の一因なのかなと思います。
林:
ラニーニャが2.2℃の伏線だった。
増田:
12月ぐらいから実はドラマが始まってたってことですよ。
林:
2並びへの序章が
増田:
さすがに反響は大きかったですね。Twitterでいいねが1万超えたのかな。インプレッションが100万以上。こわ!って思って。
林:
22時20分ですけど、羽田は3.6℃。練馬は1.7℃で。東京はちょうどよかったんです。都内でこんなに違うんですね。
増田:
そう。23区でも全然違うんですよ。雨か雪か、降るものが23区内でも全然違う場合があるっていうのも、こういう気温差が影響してるんですよね。
富士山の日、福島は積雪22cm、データを探し始めた
増田:
前日の時点で東京周辺のどこか探せば2.2℃はあるだろうと思っていたんですけど、まさかまさか。
西村:
どんぴしゃで東京。
増田:
また横浜が持っていくのかなってちょっと思ったりしてたんですけど、まさか東京とは思わなかったですね。
林:
でも、すごかった。こんなにきれいにまとまると嘘みたいですもんね。
西村:
富士山は-22.1℃で惜しかった。
増田:
富士山頂は1分単位の記録がないんで22時20分です。-22.1℃ですね。ただ富士山は次の日話題になってましたね。2月23日で「ふじさん」なんです。その日の富士山の最低気温が-22.3℃だった。
2並びの奇跡を目の当たりにして、みんなこういうモードになっちゃってて(笑)。
ほかの予報士も負けじと何かを探そうという感じで一生懸命探してて。
2月22日の22時22分に福島で-2.2℃というのを探してきた予報士がいて、-2.2℃、しかも積雪が22cmだって。いや〜気象業界の未来は明るいなと思いました。こういう若手が出てきてるのは素晴らしい!
誰かが言ったのをそのままやってるだけじゃなくて、なにか負けじと、一個上乗せしてくるという切り口が。
林:
データを持ってくる。
津(ツー)も2.2度だった!!!!
西村:
地名もあったらいいのに。「に」のつく地名ないかな。
増田:
あ!やばい。見つけちゃった。津!津だ!実は22時22分、津も2.2℃だった。津ー!見つけちゃった。これ!それ放送で言わないと。津だ!
増田:
実は一応全部調べたんです。津と徳島も実はぴったんこ2.2℃だった。津がツーっていうのが見逃してた。津!うわーーー!西村さんとやるべきだった、これ。津!悔しい!これ今気づいちゃった。津か〜。
小林:
リアルタイムで興奮が見られています。
増田:
もう一個2を上乗せできるところだったじゃないですか。なんでこれを(気づかなかった)。今年一番の後悔だ。
小林:
早いです後悔かも。
増田:
くそー。
編集から)津に気づいて興奮しているようすは動画でもご覧ください。
増田さんをはげます流れに
西村:
令和22年がありますから。
増田:
僕、西村さんと一緒にやります。18年後か。
西村:
それだったらかろうじてまだできるかな。
林:
18年後。
増田:
18年後だったらいけるな。
林:
強引ですが、2023年2月3日の23時23分の2.3℃になるかどうかはどうですか。
増田:
……それいいですね。
林:
そんな興奮してないですね。
増田:
津をまだ引きずってる。
次、並びで言ったら2033年の3月3日の3時33分3.3℃。ただ、数字がちょっと減っちゃってるんですよね。22日じゃなくて3日、22時が3時と2個数字が減っちゃってましたね。そこを補うのは地名かもしれない。
小林:
3が付く地名。
林:
三戸とか。
増田:
三重。津にまた期待して。
林:
今年が令和4年だから4月4日。
増田:
そうか!
西村:
でも4月ぐらいで4℃ってちょっと寒いですよね。そうとう。
増田:
4月4日4時44分か。それも数字がちょっと減っちゃってるんですよね…。
3月の天気はどうなりますか
林:
さて、天気の見通しの話にしましょう!
2月は増田さんの20日ぐらいに暖かくなりますよという予想通りに暖かくなりましたね。
増田:
ちょっと自分が想像してたより3日か5日ほど遅かったですね。このグラフを見ると25日ぐらいから上がってます。
林:
3月はいわゆる移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるパターンですか。
増田:
そういうふうになっていくんですけども、まずこの週末3月6日ぐらいから来週の前半ぐらいの6日7日8日9日ぐらいまでかな。寒の戻りがあって、三寒四温的な感じになりそうですね。
注)このインタビューは3月2日に行いました
西村:
ちょっと寒くなるんですね。
増田:
そう。3日ほど寒くなって。寒くなると言っても2月ほどではないですね。
林:
最高気温10℃ぐらいですか。
増田:
10℃ちょっとぐらいですね。11〜12℃。
林:
全然平気ですね。
増田:
我慢できなくはないと思います。2月がとにかく寒すぎましたからね。
林:
これは寒すぎて春が早く来るパターンですか?
増田:
うーん。という感じもあまりなくて。もっとガツンと上がるかなと思っていたんですけど、ガツンとまではいかないかな。今のところ。
林:
ガツンといってくれないのか。
増田:
いかないですが、3月の10日過ぎてからしばらくは、おー、暖かいという日が続くと思います。また3月の後半のどこかで数日間寒の戻りがあって、またガツンと気温が上がってっていう。ほんとのほんとに一番暖かくなるのは3月の終わりぐらいじゃないですかね。
林:
3月ってそんなに難しい天気ではないですか?雪が難しいぐらいですかね。
増田:
確かにあんまり難しい日が多いというのはなくて、3月は雪もそんなにめったに来ないので。
林:
穏やかな気持ちで過ごせますね。
今月のクイズ
特定の時間の温度予想が盛り上がったので、今月もそのパターンです。新年度になった瞬間の気温を当ててください。
増田:
寒の戻りで0度って書く人がいそうですが、過去は
2021年 15.9℃
2020年 9.7℃
2019年 8.7℃
2018年 14.5℃
2017年 5.1℃
差がありますね。おもしろいですね。
林:
10度も差があるんだ
西村:
全然わからないですね。
増田:
南、北、どっちの風が吹いているかですね。きっと面白いこと考えてくれる人いるんだろうなー。
回答はこちらから。(締め切り:2022年3月12日23時59分)