小春日和は11月5日からです
林
今日(11/4)はあったかい。
西村
最近は穏やかな気候で。
増田
明日から堂々と小春日和が使えますね。
西村
春という字が入っているけど秋に使う言葉なんですよね。
増田
小春というのは旧暦の10月という意味なので。2021年だったら11月5日が旧暦の10月1日なので、ここからは堂々と小春日和と使える。
林
比喩だと思ってました。まるで小さな春のよう。小京都みたいな。
増田
元はそういう意味なんでしょうけどね。
林
11月と春って、雨温図で言うと同じぐらいですかね。
増田
今日11月4日ですけど、平年の同じぐらいは4月の半ばぐらいですね。11月の初めと4月半ばが東京だと一緒。
林
11月に花見をしてもいいわけですね。同じ気温だから。
増田
小春日和で有名なのは秋桜(コスモス)って曲あるじゃないですか。コスモスってもうちょい時期が早いですよね。
西村
さだまさしの曲ですよね。山口百恵の「こんな小春日和の~」。僕百恵ちゃん大好きなんですよ。コスモスの時期っていつなんですか。
増田
もうちょい早いですよね。
林
10月ぐらいに咲いてますよね。
増田
って考えると小春日和とコスモスの時期が少しずれてる気も。
西村
小春日和警察になっちゃいますね。
林
フジファブリックの『若者のすべて』って曲で、天気予報士って歌詞にあるんですよ。
小林
真夏のピークが去った
天気予報士がテレビで言ってたって。
林
気象予報士を天気予報士って言う人はフジファブリック好きかもしれない。
歌に出てくる天気予報が当たるものになっている
西村
天気が出てくる歌の話、おもしろいですね。
増田
いろいろあるはずですよね。
小林
最近予報が当たるって歌詞が出てきた。
増田
そうなの?
小林
髭男の予報通りの雨って。(編注・Official髭男dism 「Cry Baby」に「予報通りの雨」というフレーズがあります)
増田
90年代の歌詞では天気予報は外れるものだった。なんだっけかな。Every Little Thingだったかな。天気予報見事にはずれね〜って歌があって(「FOREVER YOURS」)。
2000年前後までは基本はずれる方に歌ってるのが、最近は当たるになってきた。
子どもたちのお天気教室をやると今の子供達は天気予報を当たるもの前提でとらえてる。一回受けた質問で、「天気予報って外れるんですか」って!
未来来た!!!って。
西村
僕ら子供の頃、そんなに外れるイメージはなかったな。
林
昔は天気予報は外れるって皮肉っぽく言いたい、腐すような態度が多かったですかね。
増田
天気予報がそういう対象じゃなくなってる。20年仕事やってると面白いなって思いますよ。いい時代になった。
小林
岡村靖幸さんの『だいすき』って曲は、計算ちがいの雨にって歌ってます。
西村
岡村靖幸だと外れるほうになる。
増田
90年代がそうで、2000年代が過渡期で、2010年代が当たる方。
小林
嬉しいですよね。いよいよその時代が来たかって。
西村
調べたら面白そう。
レーダーに映らない雲もある
林
確かにヤフーアプリの雨雲レーダーは、予報というか。
小林
実況ですね。
林
当たるものですね。
西村
今こうなってるよってのが見れるってことですもんね。
増田
基本嘘つかない。時々つくんですけどね。
小林
映らない雨がありますね。
増田
レーダーがメンテナンス中のときとか。雨の日はメンテナンスやめてよーって思いますね。
西村
映らない雨ってあるんですか?
増田
気象レーダーはある程度の高さのところに電波を飛ばしているので、低いところから降ってくると映らないです。
林
低いところの雨雲。
増田
レーダーに映ってない弱い雨が降ってきてるねって。
西村
天気雨みたいやつですかね?
増田
いや。関東で言うと、茨城の海の方から冷たい風が吹いてるときの梅雨寒のときのような。低い雲からシトシトと弱いのが降ってきて、これは確かにレーダーが捉えられないねってのはありますね。たまにレーダーが嘘をつく。
気象予報士から見た「おかえりモネ」
林
おかえりモネが終わりましたね
増田
じっくりたっぷり見させてもらいました。味わって見ましたもん。みんな好意的に受け止めているんじゃないですか。気象業界の人達は。僕もすごくいいなと思いました。
ここまで良く書いてもらった気象予報士・天気予報関係のドラマはないんじゃないか。今までは宇宙行っちゃったり、事件解決しちゃったり、そんなのが多かったですけど。
西村
森田さんがドラマに登場する天気は実際にあったって記事を書いてましたね。
増田
しっかりとしてて、気象業界の人から見てて、それはおかしいっていうのがすごく少なかった。
増田
Jテレの中はNHKさんに相当似させた雰囲気はありましたね。
小林
似てますよね。
西村
似てるってことはそこじゃないってことですね。セットなんだ!
増田
いいなと思ったのが、こういうマークとかがあちこち貼ってある。あのへんも各局の気象センターっぽくて、リアルでいい。
西村
登場人物の、風マニアの人いたじゃないですか。
小林
内田くん。
西村
天気が好きだってのはわかるんですけど、風が好きって、そんなピンポイントの人います?
小林
雪が得意とか台風が得意な人っていますよね。
増田
得意って言い切れる人はだいたい全部スキルが高くて突出してる。他だめなのにこれだけすごいってのはあまり聞かない。ある程度できた上で。
西村
気象予報士からこんなに高評価だとは。
気象予報士試験の受験者数が増えた
林
森田さんの記事にありますが、予報士の受験者数が増えたんですね。
西村
これまで落ちてたんですね。
増田
上がってた時はドラマがいろいろあった時代。2000年すぎに「まんてん」。あと月9の「天気予報の恋人」。佐藤浩市主演。そんなのもあって増えたから、今回も増えるんじゃないですか。あれだけ丁寧に、しかもいいように書いてくれたし、キャスター以外にもこういう仕事をやってるんだよっていう話も入ってましたから。
西村
朝ドラはずっと見てるんですよ。
増田
気象予報士の試験を途中で嫌になったりとかリアルだと思います。そこから奮起して頑張るのが。
西村
嫌になったことあるんですか?
増田
ありますよ。僕も一回目で学科を取って、次で完全合格だってのぞんだら、落ちちゃって。そこで一回離れようと思いましたもん。
西村
全然関係ないうえに俺の話で申し訳ないんですけど、10月にバイクの免許を取りに行っていて、学科は一発で受かるんですよ。でも実技が2回落ちて。やめようかなと思ったんですよ。
林
デイリーの編集会議でも西村さんバイクの免許落ちて合宿から帰ってこれなくて、今週原稿書けないって報告がありました。
西村
そういう状況だったのでさすがに書けなかったですね。
林
おかえりモネの話、気象業界の人も含めて。イベントになりそうですね。
小林
森田が喋りたいと思います。
「おかえりモネ」と同じことを言ってたこの対談連載
増田
菅波先生がお医者さんと気象予報士を対比する場面がありましたよね。
西村
あれ? 1年ぐらい前にそんな話してませんでしたっけ。お医者さんと気象予報士は似てるねって話を。
小林
この連載で。
増田
あれ? 記事とかぶった?
西村
そんな話してた気が
西村
お医者さんと気象予報士、人の身体見るのと、空気の様子を見るのと、似てるねっては話をしてますね。
林
今年の5月10日ですよ。
増田
5月ぐらいからモネ始まったんでしたっけ。(編注:放送開始 5月17日)
林
あっちは何年も考えて脚本考えてるのに、我々のとってだしの対談で言っちゃいましたね。
3回に分けてお送りした月イチ天気11月でした。
今月のクイズはこちら。
おかえりモネとかぶってた月イチ天気、12月はまた上旬に掲載予定です。