オフの日はカバーをつけよう
全国の悪魔・死神のみなさんは、この記事を参考にカバーを作ってみてください。むき出しで持ち歩いていると、関係ない人を傷つけてしまったり、時間外労働につながってしまうおそれがあります。安全に過ごしましょう!
ハロウィンの季節になると、悪魔のフォークみたいな武器と死神の鎌をよく見かけます。
そのまま持ち歩くのには危なくて普段使いに向かないので、子どもの悪魔や死神でも安全に持ち運べるように専用のカバーを作りました。
ハロウィンが近づき、百均などのお店に仮装グッズが並ぶようになった。特に悪魔が持っている赤いギザギザ(ピッチフォークというらしい)や死神が持っている鎌をよく売っている。
そしてこのふたつ、先端が鋭利だから持ち歩くには危ない。
悪魔や死神が安心して持ち歩けるようにカバーを作ってあげようじゃないか!
イメージは小学生が持っている防災頭巾や体育着などを入れる袋だ。あれはたいてい間に綿が挟まれたキルティング生地でできている気がするので、悪魔と死神のためにかわいいチェックの生地を買ってきた。
取っ手の部分と先端の部分を別々で作り、組み合わせて装着できるようにしたい。設計図や型紙を作るのがとても苦手なので、今回もすべて勘で作った。布を切って縫い合わせればそれらしくなるはずなんだ。
ミシンがないので手縫いです。手作り感が出てよかろう。ちなみに針を刺しておくのに使っているのは、んちゅたぐいランドで使った自分の耳カチューシャの耳部分です。小学生の家庭科では専用の針山を使っていたのでそうしなきゃいけないと思い込んでいたが、針を安全に刺しておけるのなら自分の耳のぬいぐるみを使ったって問題ないのだ。
手先が器用でない悪魔でも出し入れしやすいように、入口が大きめに開く仕様にした方がいいだろう。マジックテープでベリっと開閉できるようにした。悪魔がマジックテープをビリビリしているところを想像したらすごくかわいい!
続いて先端部分のカバーを作る。袋状にするだけでも十分だが、せっかく形がかわいいので、カバーも3つに分けた。
被せるところにはゴムを入れた。体操着のバッグみたいで小学生の持ち物っぽい。小学生の悪魔なら喜んでくれるはずだ。また、肩にかけて持ち歩けるように紐もつけた。
死神の鎌も同じ作り方でできた。悪魔と同じように形が見えたほうがかわいいので、鎌の形に沿ったカバーにした。そしてこれも出し入れしやすいように入口をマジックテープにした。
「あくま」と「しにがみ」のワッペンを手芸屋さんのレジに持っていく時が一番緊張した。文字を読まれたら悪魔と死神の保護者であると思われてしまうかもしれない。どうか「西上 幕亜(にしがみ まくあ)」くんの親だと思ってくれ……!
結局、裏返しで渡したらそのまま裏返しで処理されたのでセーフでした。
安全に持ち歩けるようになった鎌と悪魔のフォークを、編集長林さんとべつやくさん、唐沢さんにお披露目した。
この日はちょうどハロウィン直前の週末だったため、マスクを被っていてもまったく目立たなかった。近くの商業施設で仮装イベントをやっていたこともあり、小さいユニコーンやプリンセスがたくさん歩いていた。プライベートの死神が出現しても違和感はない。
本当は子どもに背負ってもらいたかったが、知らない大人に突然鎌を背負わされたらトラウマになってしまうのでやめた。
顔のマスクも取ってしまえば、もうすっかり赤坂の街になじむ死神になった。鎌の形だとわかるとちょっと物騒だけど、下の布がたゆたゆしていて間抜けである。
鎌の部分と取っ手の部分が分かれているので、鎌のカバーだけ着けて持ち歩くこともできる。
続いて悪魔のフォークも持ち歩いてみる。
やっぱり「あくま」の文字が間抜けである。悪魔に悪さをされたとしても、このケースを背負ったプライベートの悪魔には怒れないだろう。腰低そうだし。
そして死神の鎌同様、こちらも先端のカバーのみでも持ち運べる。
でもこの悪魔、先端のカバーを外すと…?
全国の悪魔・死神のみなさんは、この記事を参考にカバーを作ってみてください。むき出しで持ち歩いていると、関係ない人を傷つけてしまったり、時間外労働につながってしまうおそれがあります。安全に過ごしましょう!
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