優しさとパッケージの気づかい「なめ茸」
まずは北海道代表、アンテナショップでも激推しだった「なめ茸」である。
注目してほしいのはこのパッケージである。すごく出しやすく保存に適している。ちょっとずつ毎日食べたい、そんなリクエストに見事に応えた形といえる。正直珍味は全部これに入れるべきなのかもしれない。
以下、試食したときに出た感想を箇条書きで書いておくので参考にしてください。
・優しい味。濃すぎないからずっとなめていられる
・なにしろパッケージが便利。よくわかってらっしゃる
なめ茸は明太子なんかに比べると地味な存在かもしれない。名前からして「なめ茸」だ、パンチに欠ける。しかしその実力は計り知れない。広がる風味とやみつき食感。これ、ごはんだけでなく炒め物とかにも使えるんじゃないか。さらにこれにウニが入ったバージョンも売られていたので次はそっちを買ってみたいと思います。
思い出の味「キューちゃん」
次は愛知県代表「きゅうりのキューちゃん」である。
キューちゃんは僕の実家である愛知の食卓にはかならず置かれていた。そういう思い出が強いので、ちょっと冷静な目で見られないところがあるが、かといって外すわけにもいかずに用意した。我が家では朝でも昼でも夜でも、たとえ主食がパンや麺だったとしても、父も母も祖母も姉も、みんなキューちゃんを食べていた。
毎日のように食べ続けた結果、こういうところに持って出るのがなんとなく気恥ずかしくなってしまった。友だちに家族を紹介するみたいな感覚だろうか。言ってしまえばただのキュウリの漬物である。それなのにキューちゃんには、みんなが高評価を付けてくれた。
・お弁当感
・しょっぱすぎなくてずっと食べていられる
・旅に一つだけ持って行くならこれ
旅にまで持って行きたいという意見には他人事ながらちょっと照れた。愛知県限定ではなく、大きなスーパーならどこでも売られているという点も安心ポイントなのかもしれない。これからも食べ続けると思います。
「ままかり」はもはや一品料理
次は岡山県代表「ままかり」。まま(ご飯)を刈るからままかりである。望むところだ、こちらから刈られに行きたいと思う。
・おせちだろう
・動物性のものが美味しいのは当たり前でずるい
美味しすぎてずるい、という意見が目立った。ままかりからするとそんなこと言われても、である。
ままかりは確かに煮干しの佃煮にはないメイン感がある。わっぱ弁当にご飯の上にこれが一匹乗っていたら、わりとおしゃれなんじゃないだろうか。いつか子どもの弁当に入れて困惑させたい。
甘さの中に豚肉あり「あんだんすー」
沖縄の油味噌は沖縄言葉で「あんだんすー」という。
・そんなのずるい
・ずっとなめていたい
・おにぎりに入れるならこれ。絶対子どもも好き
僕は前にしばらく沖縄に住んでいたので「あんだんすー」は当時から大好きで食卓にも常備していた。甘いわりにご飯にも野菜にもお酒にも合うのだ。許容範囲が謎に広い。久しぶりに食べたのだけれどやっぱり美味い。家では大きな瓶入りを買っていた。