特集 2024年3月26日

工事黒板さんぽ

棒がついた小さな黒板を買った。

工事現場で記録写真を撮るときに使うものだ。工事関係者が使うプロ向けの道具である。

でもこれさ、工事以外のシーンでも記録写真が撮れるんじゃない?
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:大きいランドセルで子どもになりたい(デジタルリマスター)

> 個人サイト webやぎの目

工事黒板とはこれ

自撮り棒のようなものの先に黒板がついている。自撮り棒と違うのは、これは撮ってくれるのではなく、撮られる存在であること。

自撮られ棒

姿が面白いのでなにかに使うかもしれないと思って買って3年が経った。どうやら使う日はこないらしい。 

今回の企画はこういうことです
いったん広告です

心の声も黒板に記していくスタイル

道中、思ったことを黒板に記していこう。工事の客観的な記録とは真逆の使い方だ。つぶやきだ。

黒板の後ろに偶然宮沢賢治になっている人がいる
眠くなるよね
SNSじゃないから「しらんがな」としか言いようがないことだって書いちゃう
おもしろ狙いで買ったがそういえば僕はカニアレルギーだった。妻にあげた
いったん広告です

ちょっと変わったものも黒板でつっこめる

ただの景色も黒板を入れることで映える。おもしろポイントを指し示すことができる。

なんど通っても暗号に見える
通るたびにハートステーション(宇多田ヒカル)のメロディで ♪土のうステーション と心のなかで歌う
柵につないである車。自転車のようだがそういうものなんだろうか。
昭和は雑木林や竹林に現金が落ちている時代でした。雑木林ペイ
お静かにの「かに」の部分が気になる。右のイラストの下半分がカニの爪である可能性もある
いったん広告です

街の発見もコネタにメモだ

気づいたことだって黒板に書いておける。これは工事黒板の記録にちょっと近い。
書いてある内容は近くない。

のっぺりした壁や なにもないでっぱりが増えている
消失点がみえるエスカレーター
ひとり興奮した大江戸線の車両番号。ダミーの数字みたい
最近よくある餃子の自動販売機の仲間ではない(そば屋の看板を兼ねているだけ)
ラグジュアリー×カプセルという組み合わせが気になる
三角形の土地。サンドイッチ屋ぐらいしか思いつかない
前の歩道を昼間のように明るくしてしまうサイネージ
セブンイレブンの看板がよく見るとアーチ
店内に設置してあるのはよく見る

ビルの外壁に看板をつけられないのか、苦心の跡が見える。

いったん広告です

瞬発力はない

撮りたいものを見つける→黒板に書く→かざす、なので素早さはない。撮りたいものが動物の場合はどこかに行ってしまう。

猫を呼んでいる写真を撮りたかったが、黒板をかざしたときにはもういなかった
駅の構内にハトがいたが、ハトも間に合わず

自撮りだったのでは

今回の記事では僕が一切姿を出してないが、不思議に林が「いる」写真になった。

黒板と文字だけだが、これはある意味「自撮り」写真だったのではないだろか。こういう自撮りもありなんですね。

流行るか、と言われたら微妙です。

ニヤニヤして撮ってる
026.jpg 027.jpg028.jpg030.jpg

黒板ライフを過ごすにはこっち

ビッグマン(Bigman) 1人撮り工事耐水黒板 本体 BSB-175WT

※このリンクからお買い物していただくとアフィリエイト収益が運営費の支えになります!

ここから

デイリーポータルZをはげます会

会員特典コンテンツです

この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。

 

▽デイリーポータルZトップへ
20240626banner.jpg
傑作選!シャツ!袋状の便利な布(取っ手付き)買って応援してよう

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ