無人販売でウツボ
和歌山の印南町の国道42号を車で走っていた。海沿いを走る気持ちが良い道だ。海は穏やかで天気も良かった。カレンダーを見れば2月だったけれど、暖かく、ドライブするには申し分ない日だった。
私はドライブをするために和歌山に来たのではなく、目的があったのだけれど、目的と関係ないものを見つけてしまった。住所で言えば「歌山県印南町西ノ地」あたり。車を停めずにはいられなかった。走り去る選択肢はなかった。
世の中にはいろいろな無人販売所がある。野菜を筆頭に、卵や肉、餃子などの無人販売所が存在する。そこに新たな一ページが刻まれた。「ウツボ」だ。ウツボの無人販売所。全国的にもウツボの無人販売所はあまりないのではないだろうか。
このウツボの無人販売は5年ほど前から始めたそうだ。売っているのはウツボの一夜干しのみ。例年11月から3月まで販売され、値段はサイズで変わる。私が訪れたときは600円から800円のウツボが並んでいた。大きいと高く、小さいと安くなる。
無人販売だけれど、ちょうどお店の方もいたので、お話も聞いた。竹串が刺さった状態で売っているけれど、竹串は置いていってもいいし、そのまま持って帰ってもいいそうだ。私は東京に帰らなければいけなかったので、竹串を抜いて、折りたたんだ。ウツボを折りたたむのは初めてだった。
ウツボとは
ウツボには様々な種類が存在する。アミメウツボやサビウツボ、ヘリゴイシウツボなど。「ドクウツボ」というウツボもいて、名前の通り毒を持っている。純粋に「ウツボ」というウツボもいる。どれも細長いのが特徴だ。
先にも書いたように、ウツボは海のギャングとも呼ばれている。鋭い歯や尖った大きな口などが、そう呼ばれる理由だろう。また皮膚呼吸もできるらしい。ちなみにウツボと呼ばれるのは、矢を入れる「ウツボ(空穂)」に似ていることからだそうだ。
地域によってはウツボを食べる。今回の和歌山もそう。道の駅に行くと、ウツボの加工品が並んでいた。そういえば、高知に行った時に、ウツボの刺身なのか、タタキなのか、そのようなものを見かけた気がする。


