とにかく明るくなる
動画の撮影ついでに福袋を持っていったら、みんな明るい気持ちになった。
とにかく目立つ赤い袋と「福袋」というでかい文字がいいのだろう。
福袋は袋だけでも福が詰まっているのだ。
成人の日も過ぎ正月気分もどこかに行ってしまったが、正月特有のものに福袋がある。
福が入っている袋だから福袋、めでたさの塊のような袋だ。
いっそ袋だけでも十分めでたいのではないだろうか。
福袋の袋を日常生活でも使えばめでたい生活を送れるかもしれない。
年末にホームセンターに買い物に来たら、なんと福袋の袋が売っていたのだ。
大興奮である。これ、買えるのか!という驚きがあった。
この袋があれば福袋が作り放題じゃないか。
お菓子を詰め込んだ福袋を作って親戚の子にお年玉とともに渡したが、袋をたくさん買ってしまったのでだいぶ余ってしまった。
福袋としての用途は1年を通して正月しかないが、普通の紙袋として使うなら年がら年中使うことが出来る。
というわけでまずは福袋で会社に行ってみよう。
いつものリュックからパソコンと社員証を福袋に移し、駅に向かう。
この2つだけは忘れないようにしないと…と思いすぎて財布を忘れ、キャッシュレス社会で過ごすことになったのは余談である。
おれ福袋持っているな〜となる。通勤ラッシュと福袋のミスマッチがすごい。
この季節は寒色のコートをみんな来ているので、真っ赤な福袋はとにかく目立つのだ。
この日は打ち合わせなどで予定がパンパンに詰まっていたのだが、全部終わって席に戻ってきたら福袋があって笑ってしまった。
福袋の非日常感は日常を明るくしてくれる力がある。
通勤カバンを福袋にするとなかなか良かった。会社以外の場面でも試したい。
スーパーに持っていくエコバッグが福袋だったらどうだろうか。
これなら多少の水気があるものも入れられることが出来るはずだ。
遠くからでもものすごく目立つカートになった。
まるで生鮮食品の福袋を作る人になったようであるが、夕飯の材料を買っただけだ。
ルーチンワークも全部福袋を作る過程だと思えば新鮮な気持ちになる。
通勤と買い物を福袋でこなしてかなり満足してきた。
ここらでひねったものも福袋にしてみたい。
Uber EATSはどうだろうか。アプリで頼める出前サービスだが、配達人が背負う箱が大きいのが気になっていた。
あれが福袋になったら面白いのではないか。
三面に「福袋」と書いてあって景気がいいし、上の紅白の格子模様もめでたさをアピールしていて元気が出る。
福袋をバラしてダンボールに貼り付け、背負えるようにテープベルトを付けた。
すごくいいメニューを配達してくれそうじゃないか。
日本はもちろんアメリカでも展開してほしいくらいの明るさである。
我が家がUber EATSのエリアに対応していないので、完全に空想上の産物である。
めでたいのでこれはこれで現実を知らない方がいいのかもしれない。
動画の撮影ついでに福袋を持っていったら、みんな明るい気持ちになった。
とにかく目立つ赤い袋と「福袋」というでかい文字がいいのだろう。
福袋は袋だけでも福が詰まっているのだ。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |