これからの人生にはうどんが必要だ
「私は仮に事業に失敗しても恥ずかしいと思ってはいけないと考えている。また、元の一から喜んでうどん屋でも開く」
これは松下幸之助さんのお言葉である。
「うそやと思ったら、うどんを私に作らせてみたまえ。結構、おいしいうどんを作る自信が私にはある」
僕にはうどんをおいしく作る自信がない。というか、うどんを作った事がない。だからダメだったのだ。いつでも一からやり直せる。そんな心構えがないと今後のビジネス戦争に勝ち残る事は出来ないのである。そのために、うどんが必要だ。失敗を恐れない勇気は、おいしいうどんによって支えれる。そう信じて、うどん作りに挑戦しよう。指圧師さんの力を借りて。
ビジネスホテルでうどんを打つ
しかし、整体院にうどん粉を持って行って「これをこねてください」なんて言えない。怒られそうだ。
どうしよう?
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そこで思いついたのがビジネスホテルだ。ビジネスホテルにはマッサージのサービスが必ずある。ホテルにチェックインしてマッサージを呼べばいいのだ。部屋の中なら、1対1。交渉もきっとうまくいくだろう。
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ホテルにチェックインする前に、東急ハンズでうどん作りに必要な道具を揃えておいた。
・地粉うどん粉
・麺棒
・麺切り包丁
・こま板
・麺打ち台
以上5つのアイテムで、合計8,888円だった。
8並びとは実に縁起がいい。これから始まるうどん作りに明るい兆しが見えた。
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その他に必要な、ボール、秤、ミネラルウォーター、塩、ビニール袋は家から持って来た。
これで手打ちうどんを作る事が出来る。
うどん粉のパッケージに作り方が載っていたので、その手順で進めていく事にした。
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手打ちうどんの作り方はざっと以下の通りだ。
1.うどん粉に塩水を少しずつ入れ団子状にまとめる。
2.ビニール袋に生地を入れて足で均一に踏む。
3.取り出して丸状の団子にする。
4.2と3を3回繰り返す。
5.ビニール袋から取り出して生地の空気を抜きながら丸い生地玉にする。
6.ビニール袋に入れて2時間放置する。
7.麺台の上で生地を麺棒で3ミリ厚に伸ばす。
8.生地を畳んで、包丁で3ミリ幅に切る。
9.ゆでる。
この工程のうち、2から4までを指圧師さんにお願いするのだ。
指圧師さんが来る間で下準備を進める。
足ふみまでの下準備
まずは塩水の用意だ。購入したうどん粉は500グラムで約6人分ある。このうどん粉に必要な水は230cc。そこに塩を25グラム入れるのだ。
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水の中に塩を入れたら良くかき混ぜる。塩25グラムは結構な量で、水が白く濁っていく。
塩水が出来たら、ボールに入れたうどん粉に少しずつかけていく。5分かけて細かいそぼろ状から大きな団子状にまとめていかなくてはならない。
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ここまでの作業でもかなり大変だ。うどん粉の弾力がどんどん強くなっていく。最初から指圧師さんにやってもらった方が良かったかもしれない。次からはそうしよう。
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なんとか、団子状にまとめる事が出来たので、いよいよ指圧師さんの出番である。フロントに電話をかけ、指圧師さんを手配してもらった。
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40分で5,000円。
その40分をうどん打ちにあててくれるだろうか?
怒られたらどうしよう?