6日目:ライバルから激励をうける
6日目は自宅で勉強していた。そこに件の編集部・安藤さんから連絡が入る。陣中見舞いに行くよ、とのこと。ありがたいけれど今は必要ないな、とは思う。1週間しかないからね、ひたすら勉強したいのだ。ベリーナイスなタイミングでしたね(アバンのセリフより)、とは言い難いのだ。
近所の駅まで来てくれたので会いに行ったら、安藤さんはハドラーかよ!というくらい悪い顔をしていた。これは邪魔しに来たな、とわかる。さらに私にアストロンをかけているの? と思うほど関係ない話をしてきた(アストロンは無敵だけど動けなくなるのだ)。引き伸ばそうとしている、私の勉強時間を奪おうとしているに違いない。
考えすぎかもしれない。勉強のしすぎで疑心暗鬼に陥っているのだ。
ハドラーがバランにカール王国の攻略を頼んだような裏はないのかもしれない。心から私を応援しに来てくれたのかもしれないだろう。ハドラーのように「叩きつぶさねばならん、まだひよっこのうちに」と言いそうな顔をしていたのは確かだけど。
7日目:自宅にて
立派にパフパフできるんじゃないか、挨拶のパフパフくらい、と大魔道士マトリフが夢の中で言っていた。そんな寝起きの頭で勉強最終日を迎えた。
しかしアニメはすでに全話見終わり、書いたメモを読み返しながらの復習の段階に入っている。
検定の結果は気になる。もしかすると0点かもしれない。高校時代はそれに近い数字の中間テストがあった気がする。
ただ、今回に関して言えば私は頑張ったのだ。たとえ生き恥をさらし、万人にさげすまれようとも、己の信じる道を歩めるならそれでいいじゃないか(クロコダインが似たようなことを言っていましたね)。
検定がどんなものか知らないけれど、きっとベリーベリー難しいのだろう。しかし、私は1週間も勉強したのだ。オリハルコンで作られた剣を手に入れた状態なのだ、たぶん。
いざ勝負である。私はダイ検で満点を取るのだ。取れてしまうだろう、私はもはや勇者なのだから。
ダイ検前の神頼み
ダイ検を受ける前に神社に行った。もう最後は神頼みと思ったのだ。1週間も勉強したのだ。あとは神頼み。ダイの大冒険の中に神社に行くシーンはないけれど、試験と言えば神頼みなのだ。
勉強もした。神社にも行った。お守りも買った。もうやるべきことは全てやったのではないだろうか。あとは勇気だ。ダイの大冒険でも言っていた。勇者に必要なのは勇気だと。満点を取ろうではないか、愛と勇気で。