広告企画 2019年3月29日

花粉症対策グッズを持って最強の花粉スポットを見に行く

すごいものを見ました。

車に乗って花粉が飛ぶところを見に行かないか、と言われた。興味がないわけではないがわざわざ花粉の発生源に近づくのも怖い。花粉症なのだ。

しかしお誘いに当たって花粉対策グッズを色々用意してくれていると言う。それは気になる。見に行ってきました。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。(動画インタビュー)

前の記事:柚子コショウ、エアコン、布団、うちの子がノーベル賞 〜非公式ノーベル賞授賞式


花粉症、花粉を見に行きたいと言われる

寒さが和らいだと思ったら花粉の季節になってしまった。春服で野原を駆け回りたいのにくしゃみが出る。歯がゆい季節である。歯がゆいというか目がかゆい。

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少し前にはじめての鼻うがいという記事を書いたばかりである。

そんな時に、編集部の安藤さんは花粉が飛ぶところを見たいという。杉の林から黄色いモヤが漂う景色を見たいのだそうだ。よく夕方のニュースで見るアレだ。

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「俺は花粉症じゃないからね!」と言う安藤さん。逆光の笑顔がなんか怖かった。

花粉対策グッズがあるらしい

テレビで見る景色を自分の目で見たいという気持ちはよく分かるが、こちらは花粉症なのだ。「でも車で行くし花粉対策グッズがあるから大丈夫だよ」と安藤さんは言う。

色々な花粉対策グッズを試しながら花粉が飛ぶ様子を見に行く旅なのだそうだ。

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後部座席の青い袋に花粉対策グッズがパンパンに入っている。

対策グッズがあるから辛い場所に行っても大丈夫だよ、という理屈、なんとなくしっくりこない。そもそも行きたくないのだ。「この日予定ないんでしょ? 飲み会これるじゃん」と言われた時の気持ちと似ている。そもそも行きたくないのだ。

でも花粉対策グッズは気になる。僕はと言うと、今年ついに自分が花粉症であると認めはじめたところなのだ。

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くしゃみ。

ここ数年春になるとくしゃみが出るなあと思っていたが「埃に敏感なので」と自分に言い聞かせてやり過ごしてきた。しかし今年は症状がひどくて気持ちでやり過ごせるレベルではなくなってしまった。花粉症ビギナーとしていい対策グッズは知っておきたい。

グッズに釣られる形で花粉を見に行くことになった。

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ここで一旦整理します。

奥多摩がすごいらしい

横浜の日産本社で待ち合わせて、エクストレイルという素敵な車を借りて奥多摩に向かう。安藤さんが事前に、花粉が飛びそうな場所を調べたのだそうだ。

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「奥多摩はすごいよ~。東京の花粉は奥多摩から来てるらしいからね~。」

「花粉 関東 発生源」とか検索したのだろうか。パソコン、その瞬間にぶっ壊れたらよかったのにな。

杉を見ながら進む

とりあえず車の中は清潔で花粉もないので、安藤さんと花粉や車の話をしながらドライブをした。

「花粉がない」というのはただ窓を締め切っているから、という理由だけではない。エクストレイルならアレルゲン活動を抑制するクリーンフィルターが付いているらしく、外から入ってくる空気も清潔なのだ。この季節にぴったりの車。

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あと防水シートなので花粉がついても掃除しやすい。

段々僕もリラックスしてきて、奥多摩の名物などを調べたりした。釜飯とそばがおいしいらしい。

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でもこういう景色が見えると安藤さんが「ほら!杉!杉だよ!」と言う。

杉である。もうすぐ新緑の季節だと言うのにうっすら赤茶けている。そんな木がすごい密度で生えていてブロッコリーみたいになっている。木の塊が一つの生き物みたいなのだ。怖い。

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エクストレイルで「杉」に突っ込んでいってる感じだ。

車の中は安全なはずなのに、なんだか目がかゆくなってくる。

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どんどん存在感が増し、近くなる杉。
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杉。

「これは花粉飛びそうだねー!」と安藤さんが興奮している。「安藤さんも今日吸った花粉で花粉症になっちゃうんじゃないですか」と言ったが「なっちゃうかもねー!」と笑っている。

僕からの必死の抵抗が響いていない。「なっちゃうかもねー!」ってなんだ。なっちゃったらどうするんだ。

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リスクよりも花粉見たさが勝っていた。

 

次のページでは花粉症対策グッズを徹底レビュー。
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<僕のやりたいこと> 花粉対策グッズを試す

奥多摩についた。観光をしながら花粉のモヤを探す。まずは小河内(おごうち)ダムを見学することになった。

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嫌だ。出たくない。

「見学することになった。」じゃないよ(自分で書いたのですが)。出たくないのだ。だってあんなに杉だ杉だ言うんだもの。怖い。

そこで花粉対策グッズである。試したものはこちら。

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車に満載されたグッズのうち、一気に5種類を使った。使いすぎだ。いくつかは機能していないんじゃないか。飴って今から舐めて効果あるのか。

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こんな感じで車から出ました。
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顔が疲れる。

しかしさすがに花粉の存在は感じない。よかった。何がどう機能しているのか分からないが安全ならなんでもいい。

使ってみた感じをまとめておきます。

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<安藤さんのやりたいこと> 花粉が飛ぶところを見る

花粉対策グッズを5個使った筆者と0個使った安藤さんの2人で車を降り、ダムに向かう。

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小河内ダムだ。貯水量は国内最大規模らしい。
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風がすごく強かった。「花粉日和だよー!」と言っている。
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風でマスクが飛んだ。くびにかけるくん(マスク補助具の名前)、風に弱いです。

展望塔という、ダムを高いところから見渡せる施設があるのでそこに行こうという時、その時である。

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向こう岸になんかモヤモヤしたものが…!
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花粉だ…!

モヤが、音もなくゆっくり広がっている。イメージ通りだ。すげえ。うっかり興奮してしまった。

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おおおお…

モヤが薄くなってなくなるまでしばらく見ていた。わざわざ来た甲斐があったなあと思ってしまう、説得力のある光景だった。恐ろしいんだけど見てよかった。なんだこの気持ちは。

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安藤さんはすごく嬉しそうだった。「あの下は今どうなってるんだろうねえ!」と言っている。

あの下のことは今は考えたくない。家で紅茶とか飲んで気持ちを落ち着けてから考えたい。

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そのあとはダムを見下ろしたり(クラクラしてずっと見ていられないくらい高い)、
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展望塔でダムを紹介する展示を見たりした。かなり遠くだけど、ここからクマが見えたりもするらしい。

展示を見ながらもぼんやり花粉のことを考えてしまっていた。あれすごかったなあ…。

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ダムの模型。「この緑の、杉ですよね。」「そうだね、杉だね。」

 

あの山に行ってみます。
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<僕のやりたいこと> 花粉対策グッズを試す

このあと「あのモヤモヤの下、行ってみようよ!」となる。なんて愚かなことを言うのだ。遠くから見えたからいいじゃないか。でも車で行くし、花粉対策グッズがある。そう、僕は今日グッズを使うために奥多摩に来たのだ。

新しく試したものがこちら。

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防塵マスクだ。これは花粉対策グッズではないな。

安藤さんが専門店で防塵マスクくださいと言ったら「有機溶剤ですか?酸ですか?」と聞かれたらしい。「花粉だ」とは言わず「酸です」と答えて買ってきた。「なんかすごそうだから」ということだ。

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すごく苦しい。ダースベイダーみたいな音が自分から出る。
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こういう感じのところでも、花粉は感じなかった。ただひたすらに息苦しかった。

<安藤さんのやりたいこと> 花粉を間近で見る

話が前後するが、さっきモヤが見えた真下、ちょうどそこに階段があってかなり歩きづらいが道が続いていた。杉林に入れるのだ。

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杉が手招きをしている。
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僕の前をなんの対策もしていない安藤さんがズンズン進んでいく。

ジャケットとジーパンの人がひょいひょい登っていく。やっと追いついて一緒に杉の木を見上げるが、さっきのモヤモヤは見えない。一回ブワッと飛んじゃうとしばらくああいうのはないのだろうか。

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花粉が飛んでいる様子はない。肉眼では。
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しかし杉しかない。

残念でしたね、さあ帰りましょう、と言おうとしたところで安藤さんからふさふさしたものを渡された。

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杉の雄花だ…!地面に落ちていたらしい。
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おおおおお…

この中に花粉が入っているのだ。杉の木を遠くから見てちょっと茶色く見えたのはこの雄花の色だったのだ。おびただしい数の一個一個花の中におよそ40万個の花粉が入っているそうだ。目がかゆくなってきた。

安藤さんが「うわーうわー」と言いながら花の一つを手のひらの上でつぶして、出てきた花粉を興味深そうに眺めていた。

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なんでそんなことするんだ…!
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撮れた写真。

このあと、別の道で花の部分に近づける場所があり、すごいものを見てしまった。

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ぞわぞわした。(ショッキングな画像なのでモザイクをかけます)
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うわー
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こんなに、たわわに…

そりゃもう大変なことにもなるわ、という量の花を見てしまった。迫力が違う。今まで「くしゃみが出そうだ」とか「目がかゆくなってきた」とか書いていたが、画像の処理をしていて本当にくしゃみが出た。

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くしゃみしながら原稿書いてます。

 

このあと恐ろしいことが起きます。
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<安藤さんのやりたいこと> 奥多摩を楽しむ

また話が前後してしまうが、そばを食べて『へそまんじゅう』を買った。

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天ぷらそば。

おいしかった。杉を見て怖い怖い言ったあとなのでこういうおいしいものが沁みる。

でも本当は天ざるが食べたかったかもしれないなと思いながら食べた。そばを頼んだらおばちゃんに「あったかいのでいいですか? 冷たいのもありますけど」と言われて反射的に「はい、あったかいのでいいです」と答えてしまったのだ。

そうか、今日はそんなに寒くないし冷たいのもおいしいだろうな。でもこのあったかいのもおいしいな。でもな、冷たいのどんな味だったんだろうな。どっちがよかったかな。ゆっくり考えないと分からないな。と心の中でブツブツ考えながら食べた。花粉で判断力が鈍っているのだ。そばも選べない体。

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このあと、旗がたくさんあったのできっと名物だろうということでへそまんじゅうを買う。
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奥多摩を楽しむ安藤さん。楽しそうでよかった。

目的の花粉を見て、ダムも見ておいしいものも食べて、2人で大変満足して帰路に着いた。僕としても対策グッズと車のおかげでそこまでひどい花粉症の症状もなく旅行を終えた。鼻マスクがすごいということも分かってよかった。

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少し運転もさせてもらった。

運転中にくしゃみでも出たらどうするのだ、と思ったが、エクストレイルにはハンドルを支援してくれる「プロパイロット」や前を走る車や歩行者との衝突を回避する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、さらに、もしもくしゃみをしている間に車線をはみ出したらブザーで警告してくれる「車線逸脱防止支援システム」などもあるのだ。

だからくしゃみしながら運転しても大丈夫、というわけはないけど、万が一の時にも助けてもらえるぞと思うと楽しく運転できた。

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ハンドル支援にチェックが付いている。

そして花粉症になる

そば屋で安藤さんが「鼻がムズムズする」と言い出していた。「花粉症になっちゃったんじゃないですかー?」と冗談っぽく言ってみたが本当に辛そうなのだ。車に戻ってマスクをしていた。

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マスクしているな。

帰ったあと、メッセージがあった。

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花粉症だ。
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こんなにきれいな「だから言ったじゃないか」もそうない。あまりにきれいなのでむしろ言っていない。数日後会った安藤さんは目を赤くしてぼーっとしていた。花粉症だ。

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僕たちにとって、花粉を肉眼で見られる最後のチャンスだった。

 

 

見られてよかったです

これでもう安藤さんも「花粉を見に行きたい」なんて思うこともなくなるだろう。そう考えると安藤さんにとって花粉を見る最後のチャンスだったとも言える。僕も、安藤さんがグッズや車を手配してくれなかったら行かなかった。だからもう見ることはないだろう。
 
そう考えると、最後のチャンスをがっちりつかんでいいものを見られてよかった。ずいぶん強引な「そう考えると」だけど、とにかくよかった。よかったですよね。だってそうじゃなきゃ悲しすぎるじゃないか。
花粉症でも運転したい人は必見です。
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