ちょっとレアな物も
ついでにこんな珍しい機器も見せてもらった。検眼枠とはちょっと違う物だが、これはこれでまた面白い形。眼鏡をたくさん持っている人でも、さすがにこれを見たことがある人は少ないのではないか。
顔幅とツルの部分の長さを測るための機器
眼鏡かけてるのに視界が悪いという不思議体験
そして上の機器に、検眼枠を付けたのがこちら。目の位置を自由自在に動かすことができる。普通の検眼枠ほどかっこよさはないものの、変種というか、なんだか全然ちがうビジュアルでおもしろい。
どことなく虫っぽい?
目盛りがたくさんついてて、より魅力的
使い込まれた職人の道具、機能美のメカメカしさ、この2方向から激しく攻め立ててくる検眼枠の魅力、わかってもらえただろうか。最後はダメ押しだ。検眼枠かっこいい写真館をお楽しみください。
規則正しく並んだレンズホルダーと、アーチを描く目盛り
折りたたみ部分もこの複雑さ
黄色い目盛りもいいアクセント
蝶を彷彿とさせる曲線
色違いの特注モデルの試作品(ホワイト)
こちらも試作品(ブラック)
枠が2重になったこんな製品も!
検眼枠のパレードが始まりました!
どうだろう、さすがにみんなこの魅力に釘付けになり始めたころじゃないだろうか。そうだろう?そうだよな!?思うよな!?みんな我慢してるんだよな!?ああ、この切ない不安感、どこにぶつけたらいいのでしょうか。もういい、誰がなんと言っても俺だけでも「カッコイイ」と言い続ける!
これからもキュンとし続けます
もしかしたら、眼鏡屋さんもメーカーさんも、みんなかっこいいと思ってないからこそ、こういう機能美は維持されているのではないか。かっこいいって思われていたら、もうちょっとデザインに凝ったりしてしまいそうだからだ。この飾らなさが、検眼枠をこんなにかっこよくしているのだ。
相変わらず僕らの手の届かない裏方で働き続ける検眼枠。一般の人がその姿を見られるのは眼鏡を作るときのほんの一瞬のことだけれども、これからもチャンスがあれば必ず、そのかっこよさにキュンとしていきたい。
と言っておいてなんですが、真鍮製のスチームパンクモデルというのはどうでしょうか。(※加工写真です。実在しません)
取材協力
株式会社ハセガワ・ビコー