何を言ってるのか意味がわからない人への説明
テレビの報道や、インターネットの画像などで、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の赤と青と緑の看板がズラッと並んだ写真。見たことないでしょうか? これです。
テレビやニュースのイメージ映像としておなじみのこの場所。実は東京都江東区豊洲の東京メトロ豊洲駅の出入り口のすぐ横にあります。(というか、ありました)
日本の三大メガバンクすべての店舗が(窓口はみずほ銀行のみ)ここの豊洲センタービルの中にあり、その存在をアッピールするための看板です。ちなみにこの手前にりそな銀行の看板もあります。(今はありません)
かつては13行ほどあった日本の都市銀行ですが、統合が進んで三大メガバンクと、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5つになってしまいました。
そのうちの4つのでけぇ看板が並んで目立つ形でズドーンとあるのは、なかなか他にはない景色でしたので、メガバンクがなにかやらかした時のニュースの映像だとか、ネットの記事のイメージ画像としてよく使用されています。
グーグルの画像検索で「銀行」だとか「メガバンク」と検索していただきますと、ああ、そういうことね。とご納得いただけると思います。
この豊洲のメガバンク看板。ニュース素材として使われるだけでなく、豊洲の名物としてそこそこの人気があったのではないかと、私は勝手に思っています。コミケの帰りに、ついでに寄って聖地巡礼しとくか〜ぐらいの感じで写真を撮りに行った人も多いのではないでしょうか?
写真のアーカイブを漁っていたところ、2017年に撮影した写真もでてきました。
2017年に撮ったこの写真は、三菱UFJ銀行が名称変更する前なので「三菱東京UFJ銀行」となっています。今となってはかなり貴重な写真です。
工事で撤去されている
さて、この場所なんですが先日、前を通りかかった家人が看板が無くなっていることに気づいて教えてくれました。もし本当なら大変なことです。
豊洲からメガバンク看板が無くなったというのは、奈良から大仏がいなくなったとか、八王子からきぬた歯科が無くなったぐらいの衝撃です。本当かどうか、確かめに行ってきました。
これの左側の歩道の先にあったんですが……。
看板は4つとも撤去されており、工事の囲いがされています。噂は本当でした。
ただ、代わりと言ってはなんですが、囲いに各銀行の小さいサイズの看板が出ています。
これでいいんじゃない? という向きもあるかもしれませんが、ここは、あのでけぇ看板が4つ分ズラッと並んでいてこその景観であって、こんなペラペラのやつでは代替になりません。
しかも、サイズをデカいのか、細長いのかのどっちかに合わせてくれればいいものを、一個だけおかしな形になっております。三菱UFJ、おめえのことだ。
これではビジュが良くないと言わざるを得ません。
もっとこう「全部のメガバンクが揃ってるね!」と心おきなくサムズアップできるようなところ、ないでしょうか?
もし豊洲になければ、グーグルストリートビューなどを使って、全国的に大調査するべきではないかという謎の使命感も出てきました。
地下鉄延伸計画のための工事だった
一体これは、なんの工事でしょうか?
現場に掲出してある工事計画の表示を見てみたところ、この工事は地下鉄豊洲駅のホームの工事に伴うものと書いてありました。
豊洲から住吉まで有楽町線が延伸する計画なんですが、その工事の一部ということだそうです。工事終了は2032年とありました。ブリスベンオリンピックの年です。次の次のオリンピックです。ずいぶん先のような気もしますが、おそらく明々後日ぐらいの感じでくるんでしょう……。
代替の場所はないのか
豊洲センタービルから店舗が無くなったというわけではないっぽいので、どこか銀行がズラッと並んでいるのがわかる場所があればいいのです。中に入ってみます。
最初に述べたように、友人窓口のあるみずほ銀行以外は、ATMとか無人だったり、ローンの受付みたいなものしかないので、別に並んでいるわけではありません。
ビバホーム側の入口に行くと、小さめの銀行の看板があります。が、惜しい!
小さいとはいえ、看板が3つ揃っています。しかし、三菱UFJだけがない。また、三菱UFJ!
三菱UFJ銀行は、豊洲センタービル内にたしかATMしかなかったはずなので、力の入れ具合が他の銀行とちょっと異なるのかもしれません。
2032年まで待つかといっても、2032年にあの感じで看板が復活する保証もありませんし、これは家に帰って、日本全国のストリートビューを調べて、銀行の看板が並んでいる他の場所を探すしかなくなってきました……。
というわけで、豊洲名物のメガパンク看板は、なくなりました……。

