時間と場所によって透けて見える
横浜の透明に見えるビルは、見る時間と見る場所によってはかなり透明に見えることがわかった。
太陽の位置は季節によって違うので「この日時!」とはなかなか特定できないのだが、たまたま通りかかったときに透明に見えたらその日はラッキーデーなので大切な人にケーキでも買って帰ってください。
横浜にかっこいいビルがあったのでなにげなく写真に撮ったのだが、家に帰ってから見てみたら、なんだか透明に見えるのだ。
ビルが透明?そんなことある?
もう一度行って透明かどうか確かめました。
問題の写真がこちら。
この日は天気のいい日だった。横浜では今年初の夏日を記録したように思う。公園で撮影があったので駅から急ぎ足で向かっていたのだけれど、目の前に現れたビルがあまりにもかっこよかったのでiPhoneで一枚写真を撮ったのだ。
公園での撮影を終えて帰りの電車で写真を見返していたところ、行きがけに撮ったビルが透けていることに気づいた。
え?どういうこと?
もう一度ご覧いただきたい。ビルは3つの立体から構成されているのだが、真ん中の直方体部分が透けていて奥のビルが見えちゃっていないだろうか。
そんなことってあるか。
ガラス張りのビルを作りました、ということならわかるが、中まで透けているということは、つまり真ん中のビルはビニールハウスみたいに透明で、中がスカスカということにならないか。え?野菜作ってるの?そんなはずはないだろう。
あまりにも気になったので翌日、同じビルをもう一度見に行ってみることにした。
例のビルが見えてくるのだけれど、あれ、なんか昨日と違うぞ。
透けてないのだ。
昨日透けていたビルが今日は透けていないなんてことはなさそうなので、つまりこのビルは透けていないのだ。あたりまえといえばあたりまえなのだけれど、なにか釈然としない。
なぜ昨日は透明に見えたのか。昨日撮った写真と見比べたところ、影の出かたに違いがあることがわかった。
壁に写った隣のビルと、太陽が作る自身の影とがうまく重なる時間だけ、透明に見えるのではないか。そういえば今日は、昨日写真を撮った時間よりも数時間早い。
影が動いてビルの写り込みと重なるまで待ちながら、もうちょっとビルをしっかり観察してみた。
ところでこのビル、そもそもなんなのかというと、ザ・カハラ・ホテルという最近横浜に出来た高級ホテルだった。
部屋もサービスも最高級。しかも建物自体が透明に見えるなんてすばらしいじゃないか。セレブはその生き様に自信があるから何も隠さないのかもしれない。我が家はある時からカーテンをなくしたのだけれど、それは猫が登ってびりびりにするからである。理由は違えど結果は同じだ。いえーい。
そうこうしているうちに太陽の位置が動き、影がビルの写り込みと重なった。昨日写真を撮ったのと同じ場所から眺めてみたいと思う。
今度はみごとに透けて見えた。
これ、見る場所も大切で、おススメは斜め向かいにあるセブンイレブンの前のポストあたりからのビューである。
横浜の透明に見えるビルは、見る時間と見る場所によってはかなり透明に見えることがわかった。
太陽の位置は季節によって違うので「この日時!」とはなかなか特定できないのだが、たまたま通りかかったときに透明に見えたらその日はラッキーデーなので大切な人にケーキでも買って帰ってください。
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