岐阜の大仏
日本三大大仏というものがある。三大の「大」と大仏の「大」が重なって、すごく大きなもののように感じる。「大大」なのだ。それは見たい。ちなみに三大は奈良の大仏、鎌倉の大仏で、3つ目は諸説あり、その1つが「岐阜大仏」だ。
金色だ、大仏が金色だ。奈良の大仏も鎌倉の大仏も金色ではない。でも、岐阜大仏は金色。金色なのだ。像高は14メートル弱。1787年に建立が発願され、1794年に顔だけが出来上がる。知らなかったのだけれど、顔から作るんだね。
基本的には木造という言い方になると思う。大イチョウを真柱として、内部は木材で骨格を組み、表層は竹で編まれている。その上に粘土とかありがたい紙とか漆とかを施し、表面は金箔。そう金色なのだ。金色っていいよね、好きだ。
淡水魚を見る
水族館と言われるとイルカが飛んで、大きな水槽にエイが泳ぐ的なことを思い描く。岐阜にある水族館「アクア・トトぎふ」はそうではない。岐阜は海のない県だから、淡水魚ばかりがたくさんいる水族館なのだ。
私は川魚が大好き。海の魚も好きなのだけれど、最近は渓流と海では、あきらかに渓流で釣りをしていることが多い。それはなぜか、川魚が好きだから。アクア・トトぎふでは長良川の源流から河口までをエリアに区切り展示してある。
ご存知「ウシモツゴ」は東海地方の固有種。岐阜県内の野生の生息地域は3カ所しかないそうだ。絶滅危惧IA類に指定されている希少種。美濃市や関市の用水池やため池に生息していたが、埋め立てや外来種による捕食で数を減らしている。それを見られちゃうのだ。うれしょん再び。
やはりみなさんご存知の「ハリヨ」。イトヨとは違い海に降りずに清流で一生を過ごす。縞模様が美しい淡水魚だ。現在では滋賀と岐阜のそれぞれ一部にしか生息してない。もちろん絶滅危惧IA類に指定されている。それがここでは見放題なのだ。以前から見たかったので嬉しい。
別に希少種だから見たいわけではなく、全ての魚が見たいのだけれど、著名人に会ったみたいな感じで希少種に興奮している。長良川だけではなく、アジアやアフリカ、南米の河川に住む魚の展示もある。
フグのように見えるけど「ムブ」。海外の淡水魚も面白い。そして、この水族館を締めくくるのはふれあいプール。普通の水族館のふれあいプールにはヒトデとかが入っているけれど、ここはウグイ、オイカワ、アブラハヤ、カワムツとザ・川魚になっている。
餌あげが楽しい。川魚が何かのデモかな、と思うほどに寄ってくる。上からあげてもいいけれど、オススメは餌を握って水の中に入れ、手を開くパターン。バンバン来るから。リスや水くらいバンバン来るから。岐阜はバンバンと覚えて欲しい。
楽しい。手に魚の口の感触がする。別に痛くはないのだけれど、「フヒャ、フヒャ」みたいな声が出てしまう。私は一人で行っているのだけれど、一人「フヒャ、フヒャ」って声が出てしまいニヤけていた。
岐阜はバンバン!
岐阜をあまり知らなかったのだけれど、みなさんのオススメを回ると素晴らしさに気がついた。金山町の筋骨とか本当に感動してこれだけで1ページ行っちゃおうかな、くらいまであった。でも、他も変わらず素晴らしかったので写真100枚を超えてしまった。これでもかなり削ったのだ。岐阜のバンバン来る感じも心地よかった。バンバンなのだ。バンバン来て欲しいのだ。
おみやげキャンペーンです!
エゾリスがバンバン来たリスの森がある飛騨地方では、「さるぼぼ」を外すことはできません。郷土玩具です。その辺りに行くといろんな所で売っていたので、道の駅で買いました。私だと思って抱いて寝てください。欲しい! という方はハッシュタグ #知ったかぶり47 #さるぼぼください を付けてtweetしてください。
岐阜県出身の編集部石川との対談は
こちら。岐阜がスイスって本当ですか?