川は健康を作る
今回の川の旅はここで終わりとしたい。本当はもっといろいろ回ったのだけれど、流石に長くなりすぎるので削りに削った。だって5日間撮影して、合計で105キロも歩いたのだ。みなさんからのオススメがどれも魅力的だった結果の105キロ。じゃないと、5日連続で合計105キロも歩かないから。ありがとうございました!
次は江東区猿江にある「扇橋閘門」を見に行く。小名木川にある閘門だ。小名木川は隅田川と旧中川を結ぶ人工河川。扇橋閘門は小名木川の中間辺りに位置する。約5年の歳月と30億の事業費を費やし築造されたものだ。
この閘門の西側と東側では水位が異なる。西側は東京湾の干満の影響を受けて2メートルほど変化するが、東側は排水作業により常に低水位が保たれる。水位差があると船舶が通行できないわけだけれど、扇橋閘門により水位を調整して通れるようにするわけだ。
ボートやカヌーなども無料で使用できるけれど、私はボートもカヌーも乗らないので地上から閘門を眺めた。カッコいいという感想しか出てこない。人が作り出したものってやっぱりカッコいい。そもそも小名木川が人工運河なわけだし。
錦糸町駅から歩いてきたので、駅ビルで白樺の「たらふくもなか」を買った。猫の形をしたもなかだ。非常にかわいい。そして、駅の近くの乳糖製菓でバームクーヘンも買った。どちらも美味しかった。小名木川を見ながら食べるとより美味しいのだ。
羽田空港に向かう際に東京モノレールに乗る。浜松町駅から羽田空港第2ターミナル駅までを結ぶ路線だ。これに乗った際に川が見えるのだけれど、その川もオススメしてもらった。「海老取川」という川だ。
多摩川の「すでに海じゃね?」みたいな場所でわかれ、約2キロの海老取川となる。海老取川の水も、もちろん東京湾に注ぐ。水にしてみればちょっと寄り道みたいな感覚だろうか。
川沿いは整備されており、駅名にもなっている「天空橋」は海老取川に架かる橋の名だ。今まで天空橋という名前は知っていたけれど、どんな橋かは知らなかった。特に天空感はなかったけれど、ご本人登場のような感じで嬉しかった。
河口に向かい歩いているとモノレールから見た景色に出会う。たとえばポンジュースの看板。空港に行く際によく見ていたけれど、いつもガラス越しだった。近くで見ることはないと思っていたけれど、海老取川を歩けば会えます、本物に。
近づくとその大きさに驚く。モノレールからあんなに大きく見えていたわけだから、大きいに決まっているけれど、実際にお会いするとやっぱり大きい。ポンジュースの偉大さを表している気がする。愛媛のまじめなジュースです。
海老取川の河口に架かるのが「羽田可動橋」。こちらもオススメしていただいた。その名の通り稼働する橋なのだ。1990年に使用開始され、1998年に使用停止となった。1998年、スペシャルウィークがダービーを勝った年だ。私は当時北九州に住んでいたので、この橋の存在を全く知らなかった。
モノレールからもチラッと、本当にチラッと見える。先のモノレールからの車窓の写真にも写っている。羽田に向かう場合はトンネルを出てすぐ、浜松町に向かう場合はすぐにトンネルなので気づきにくいけれど、見えるのだ。
今回の川の旅はここで終わりとしたい。本当はもっといろいろ回ったのだけれど、流石に長くなりすぎるので削りに削った。だって5日間撮影して、合計で105キロも歩いたのだ。みなさんからのオススメがどれも魅力的だった結果の105キロ。じゃないと、5日連続で合計105キロも歩かないから。ありがとうございました!
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