遺跡よりもち
社会科の教科書で誰もが目にしていたことのある登呂遺跡。
その登呂遺跡のすぐ目の前に、一軒の立派な古民家がある。
大きな水車が目を引くこちらの古民家は、安倍川もちの圧倒的シェアを誇る『やまだいち』が経営する飲食店だ。
安倍川もちといえば、静岡を代表する銘菓である。
『東海道中膝栗毛』の主人公のひとり・喜多八が描かれた箱に入ったやまだいちの安倍川もちは、駅や土産物店で見かけることも多い。
普段は手土産に買ったり、自宅で食べたりする安倍川もちだが、ここ登呂もちの家ではできたての安倍川もちを古民家の中でゆっくりいただけるらしい。
もちファンとしてはぜひ押さえておきたい場所だ。浜松市から高速を走らせ行ってきた。
懐かしさを感じずにはいられない
中に入ると、これぞまさに古民家といったどっしりとした雰囲気に圧倒された。
太い大黒柱、梁、これからの時期活躍しそうな囲炉裏。どこを見渡しても思わず「わぁ…!」と声が出てしまうほど美しい店内で、まだメインのもちを食べていないのに大感激。
珍しい古道具があちこちに飾ってありキョロキョロしていたら、店員のおじいちゃんが手際よく食事の準備をしてくれた。
登呂もちの家はおじいちゃん店員が多く、わたしが訪れた時はおじいちゃん率100%だった。古民家の雰囲気と、親しみあるおじいちゃん店員が相まって、田舎にある祖父の家に訪れたような懐かしさを感じた。
ちなみにわたしの祖父は、利便性の高い立地にある住宅街でバリバリ現代風の戸建てに住んでいる。この懐かしさはいったいどこから湧いてきたんだ。おじいちゃんバイアス!
メニューを開くと、1ページ目から堂々と安倍川もちが登場。もちがメインメニューに掲げられている飲食店もそうないのではないか。
もちを複数種類注文するという経験がないのでどこまで食べられるか多少の不安はあったが、安倍川もち、からみもち、いそべもちの3点を注文。
安倍川もちにはきな粉をまとったものとこしあんをまとったものの2種類が含まれているので、計4種類のもちを頼んだことになる。

