タレをかけて飯を食うこと
まずはこちらをご覧いただきたい。丸美屋の「タレふりかけ」である。
ふりかけにあわせ、タレをかけることで目指すべき食品の姿をより高解像度に描き出さんとする発想の商品だ。
写真は「うな丼味」。うな丼の「うな」の部分をふりかけが、「丼」の部分をタレが担う仕組みである。
これには驚いた。丸美屋という一大メーカーが、こんなにも真剣にタレかけ飯について考えてくれるとは思ってもみなかったからだ。
タレをかけて飯を食う、それが人類の喜びであることは間違いないが、けっして大手をふってできる行動でないのもまた確かだった。こっそりと行うから魅力があるとも言える。
そこをこうも大胆に出るとは。ひそひそ話が突然大声になったようなものだ。この「タレ」の文字の大きさを思うと今日わたし、眠れるかしら。不安ですらある。
サジェスト「タレふりかけ どこで売ってる」
このシリーズは2019年2月に丸美屋が新たに市場に投入したシリーズで、当初はえび天丼味、焼き肉味、すき焼き味がラインナップ。
同7月にビビンバ味とこのうな丼味が加わった。
その後、現在はえび天丼味とうな丼味の2種類にバリエーションが絞られ販売されている。
テレビなどでも話題にはなっているようだが、なかなか入手が難しいことも話題のようだ。
なにしろGoogleで検索すると検索結果がこうだ。
私も今回あちこちをめぐって探し出せず、Amazonで買った。10袋セットだったのでしばらくは食べ続けることになるが後悔はない。
先日売り切れていたえび天丼味が記事執筆現在在庫復活していた……!
おいしいふりかけとうなぎのタレ(ハリー・ポッターと賢者の石)
食べてみよう。
白いご飯にさくさくしたふりかけをまずはかける。
そしてタレ。完成。
……ああ! ああ、なるほどな!
あくまでもふりかけはふりかけだ。うな丼みたい! というよりも、ちゃんとふりかけの生を全うしている。ふりかけとしてとても美味しい。
そこへきてこのタレ。タレはもう誰がなんと言おうとこれはうなぎのタレでしかない。
で、口は「おいしいふりかけ」と「うなぎのタレご飯」の味になる。
勝負はここからだ。噛んでいくうちにふりかけのサクサク感が消え、うなぎと山椒の風味が立ち上がってくる。舌上にはいまだタレの味が残っており、刹那、口内にうな丼が宿った。
味王が巨大化する瞬間これか。「うまいぞー!」
今回はうな丼バージョンしか入手できなかった。実は本当に狙っていたのはえび天丼版であり、在庫があるうちに入手を急ぎたい。
カルディの「うなぎのいらない うな丼のたれ」にも注目しています
なお、うな丼に関してはカルディが2020年の夏にこのような挑戦的な名前の商品を出していることも加えてお知らせいたします。
カルディで真理を買ってきた。 pic.twitter.com/1e1bxVnoNX
— 古賀及子(こがちかこ) (@eatmorecakes) July 18, 2020
タレかけ飯の未来は私達が思っていた以上に煌々と輝いていた。
ありがとう、そしておめでとう、世界よ!